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Conversation

おまよう、せかい。ようクソカスども。お元気か。 ぼくは当然元気だ。改めて言う。オフ会について。 お前らはオフ会は好きか? ぼくは大好きだ。 オフ会とは「オフラインミーティング」を略したもの。 つまりネットでの交流であるオンラインのそれを、 オフライン、つまり現実に持っていったたものを指す。 太古からクソカスである男どもはこれに対して躍起になっていた。 オンライン上に居る姫、すなわち女性をオフラインに引っ張ってくる。 これに対して激烈なまでの情熱と知恵と技術を注ぎ込んでいた。 何か? それは例えばテレクラであり、 出会い系掲示板であり、出会い系アプリであり、という、 様々な「出会い」に伴う何か、だ。 女と比べて下等種である男という性別は、 これらに対して情熱と知恵と技術を以て挑んだ。 その上で敗北が生まれる。 勝者は見事にオンラインである電話やアプリの向こうの世界から、 こちらに。つまりオフラインに女性を連れて来られたやつ。これが勝ち。 敗者は言わずもがな。オフラインに女性を連れて来られないクズ。カス。 これを指す。実に分かりやすい。そして面白い。 ぼくはどちらが? こんなもの言わずもがなだろボケが。百戦錬磨だ。 という事を前提で始めよう。鹿乃つの主催のオフを楽しんできた。 大切な事なのでもう一度言う。鹿乃つの主催のオフを楽しんできた。 2025年9月20日17時辺りより。ぼく達は黄金卿に召喚された。 黄金卿をご存知か?  まず鹿乃が置かれているダンジョン飯状況から説明する。 鹿乃はダンジョン飯状況に囚われている。彼女の服装から判別しろ。 お前らはダンジョン飯が好きか? ぼくは死ぬ程好きだ。 鹿乃が扮するマルシルはの服装から推察するに、 あれはまだ現段階の狂乱の魔術師シスルを倒す前の状態。 すなわち、単行本で言うとレッドドラゴンを倒した後の、 単行本7巻・8巻辺りに居る。恐ろしい。 なんと鹿乃は、 オンラインで今現在キチガイどものアレなあの状態にありながら、 裏ではレッドドラゴンをライオスと共に倒していたのだ。何たる才能。 その上でイズツミも仲間にしてその先に至っていた。 ぼくはイズツミコスの女子も見てみたい。成人の。 休めるセーブポイントとかででひんむいて見てみたい。 尻尾のあたりとかを。まあいい。脱線だ。 そんな鹿乃は、今回物凄いうまい場所をオフ会の会場として選んだ。 それが黄金卿。単行本7巻87ページより始まる黄金卿。 ここを今回のオフ会の会場として使った。 これは頭が良い。 この現世から離れる事によりとやかく言われなくていい。 安心して皆で遊べる。 我々はこの時間になった際に、 それぞれの場所から転送魔法にて飛ばされて、 黄金卿のひとつの部屋に再構築された。 日本社会で言う所謂1LDKとでも言おうか、 パーティルームとでも言おうか。 とにかくちょっと広めのフロアにテーブルとソファーがあり、 床は絨毯が敷き詰められてる。 これによりそこに座ってお喋りする事も可能。 勿論ソファーを使ってもいい。 テーブルの上には食品がふんだんに並べられている。 村で一番のシェフが今回のマルシルの為に存分に腕を振るってくれている。 皆が揃い、酒が行き渡った。これも魔法の影響か、 日本で呑む酒とほとんど変わりがない。 若干ぬるいというかキンキンには冷えてはいないものの、 そこに氷を入れて飲むという事も出来る。アイスビール的な飲み方だ。 ぼくはビールが大好きなのでこれでガンガンに行った。 皆で乾杯をして会合が始まる。マルシルの周りに勿論みんなが集まる。 マルシルは実に嬉しそうに我々に答えてくれて、 無邪気な笑みと何とも言えない、 あの愛嬌がありながら知的な対話を振り撒いてくる。 流石、学校はじまって以来の才女、マルシルだ。 マルシルもお酒はお好きなようだ。 大概なんでも呑むそうだが、 今回はカクテルからスタート。お上品に呑んでいる。 ぼくも物凄く興味深く、マルシルが飲み食いしている所を眺める。 実に美しい。可愛いとも勿論言える、これがエルフか。 毛穴が一切見当たらない。歯が全て白くて歯並びが良い。 指先も見事に現在の技術に近いようなネイルの技術が施されており、 どう見てもこれ、今の日本で行ったんじゃないか?  というような美しい精度で保持されている。 肌は全体的にきめ細かい。素晴らしい。 身長はエルフの中では低い方に当たる。 実はエルフ族は高身長になりがちだが、 マルシルはご存知の通り、人間とエルフのハーフ。 なので身長にも少しその辺り影響が出た模様。 ぼくの方がマルシルより低かった。まじかー。 で! 驚くべきことに、マルシルは身長165センチほどとの事。 え? ぼく164センチなんだが?  ぼくより少し上くらいにマルシルの目線がある。 「身長縮んだんじゃないかしら? 骨密度の影響?」 なーんてマルシルはちょっと心配してくれた。 テーブルの上の美味しいものをもぐもぐしながら。あと酒を呑みながら。 まあ徐々に縮んているよなあ老化すると。仕方ない。 体内年齢で老化を補おうっと。あと化粧か。 そうそう。日本酒も持ち込まれたのか、黄金卿の住人にも振る舞われた。 冷やと熱燗の両方を楽しめるように、気の利く男前のラーメンハゲ、 なんて言わないが、 そういう亀仙人みたいなナイスガイが日本酒を皆に回す。 当然マルシルにも回す。マルシルに日本酒を飲ますって興味深いな。 なんて思っていたのだが、 実は最近、マルシルは日本酒ばっかり呑んでいるそうだ。 え? どうやって? なんて聞くのは野暮だろう。 相手はまあ、学校はじまって以来の才女、マルシルだ。 それこそファリンを生き返らせるくらいの闇魔法だって使える。 日本酒如きをこの地に持ってくる及び、 日常的に彼女の周りに置く、なんてのは、 それこそ赤子の手を捻るレベルの単純なそれだろう。 というか日本酒を呑むマルシル。いいね。想像するに面白い。 って言いながらも目の前でそれは存分に再現されていた。 ぼくはその姿もう面白くて愛おしくて美しくて、 それを正面からじーっと見ながら御馳走を食べ、酒を呑んでいた。 そうそう。ぼくを最初からマルシルは認知してくれていた。 恐らく索敵魔法の一種かで、 全員の名前や年齢や生い立ちから現在の全てを見られている、はず。 自分が魔法使いで索敵魔法、 つまりFFで言うライブラ等で他者が覗けるのならば、 まあそうしている。だって単純に会話の時に便利だから。 マルシルもそれを駆使してくれていて、 ぼくの事を「上條!」と親し気に呼んでくれた。 それこそライオスやセンシ、 チルチャックに声を掛けてくれるかのように。 ぼくの事は一目見て一瞬で、 「あ、あいつが上條だ」って思ってくれたとの事。 なんでもライオスにも似たようなトチ狂い方があるみたい。 そりゃわかるか。 他の方々にも親し気に会話をしていくマルシル。社交性も凄いなあ。 一人一人に優しくて楽しくて愛らしくて、 で、なんかすぐもぐもぐしている。 もぐもぐ。マルシルもぐもぐ。これほんっと可愛い。 でもこの黄金卿は写真が撮れない。 魔法力により写真は全てかき消される。凄いよね。 それでいて電波は通じているのだから、仕組みがマジで解らない。 どうなっているんだ黄金卿。まあいいや。 皆で順番にマルシルに色々な質問をどーっと投げ掛けていく。 あの黄金卿に最初に来た時に、 マルシルが引っ張りだこになった状態に似ている。 ぼくも魔物食について聞いてみた。 最近美味しかった魔物食はありますか?  魔物食に対する認識は変わりましたか? と。 美味しかったのはやはり直近に食べたレッドドラゴンの肉だそう。 どう表現していいか解らないけど、ドラゴンの肉。そんな存在感だそう。 魔物食に対しては以前ほどは抵抗はないけど、 出来る事なら普通に食堂でのご飯の食べたいそう。 で。最近のマルシルアカウントについての、 Xでのそれについても聞いてみた。 杞憂だった。ん? あんなん全然問題なくて、 Xで今起きている、 様々なキチガイキチガイキチガイキチガイどものそれは、 歩き茸のキックくらいしょぼしょぼネコパンチだそうだ。 そりゃそうだ。大魔法使いだもん。あんなん屁でもないわな。 じゃあぼく、余計なことしちゃってます? って聞いたら、 「とんでもないよ! 上條は面白いから好き勝手暴れてバカやってて!   これ誉め言葉! ライオスみたいに!」だってさ。 ありがとう! じゃあ好き勝手やりつづけるー! って思った。 なんでも今のキチガイキチガイとかのへなちょこパンチとは言え、 通信に支障が出るという点で鬱陶しいらしいので、 魔法を使えば楽勝! との事。 まあそうだ。相手の素性なんて索敵魔法で全員わかるし、 そこからどう影響を与えているか?  なんて親玉的アカウントの存在も、 ネットワークを魔法で俯瞰して見れば一発で解るそう。 細かいザコなんかより、 頭の部分で一杯渦巻いている司令塔的なのが複数いる。 これを叩いた方がいいよ面白いからって、余計な事を言っておいた。 マルシルはすっごく楽しそうな顔で、そうだよねーって笑ってた。 楽しい時間はあっと言う間に過ぎる。 そろそろ魔力が限界で、黄金卿にぼく達を留めておけなくなった。 ぼく達は再開を約束する。マルシルは皆にお礼の本をくれた。 勝手にフィクションを混ぜる。既にフィクションが多いが更に混ぜる。 マルシルは皆にお礼の本をくれた。日常を映したものらしい。 開くとマルシルの日常が表情豊かに記されていた。これは嬉しい。 ぼく達はマルシルにサインをねだった。マルシルは笑顔で答えてくれた。 ほんっと限界ー! またねーみんなー! ってマルシルが叫んだ時に、 黄金卿の世界がぱちんと消え、ぼく達は自宅に戻ってきた。 まだ余韻が続く。黄金卿すげえなあ。行くのちょう楽じゃん。 そんな思いやマルシルの凄まじさを反芻して。この記録を終える。 また次も会いたいよー、マルシル―!  でも次は時期的に迷宮の主になっていそう。ちょっとこわそう。