Keita Honjo

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Keita Honjo
@HonjoKeita
企業の環境研究者 / 博士 (環境科学) / 北大文→北大環境科学院→NIES→埼玉県庁→TCRDL / 統計モデルとゲーム理論が好き / 育児中 (2歳)
愛知県researchmap.jp/hkd_sprJoined July 2022

Keita Honjo’s posts

「文系の研究はお気持ち表明」に近い悪口として、「複雑な解析をやってる割に結論は常識の範囲内」というものがありますね。人の心とかないんか…
酷暑をきっかけに気候変動への関心が高まることは良いのだが、どんなに対策を打っても、現役世代が生きている間に気温が下がることはおそらく無い。その点を受け入れた上で「それでも」と思えるかどうか。
若手研究者、能力と社交性を兼備したパーフェクト人材が本当に多い。一昔前の大学にいたような「凄いけど変わった人」はほとんど見ない。これが良いことなのかどうかは分からぬ…
これから30年くらいの日本各地のすがたを書き留めるのは人文・社会系の重要な仕事だと思うんだよな。定量的な分析をしてもいいけど、とにかく書いて残すのよ。
研究職、「飯が食える」と「楽しい」の両方が揃っているからやっているだけで、どちらかが欠けてしまったら迷わず撤退するよ。
大学院でよく言われたけど、お勉強は程々にしないとキリがないし、研究のモチベーション低下につながると思うんだよな。自分が貢献できる余地なんて残ってないと錯覚したり、先行研究で発表された物差しでしか現象を見れなくなったり…
若手に対してちょっと理解しがたい詰め方をする大学教員は学会でたまに見かけるが、研究室のヤバさを自己紹介してくれるのは大変ありがたい。研究内容よりも有益な情報である。
博士号を取得するメリット、その後の人生で博士号の有無に頭を悩ませる必要がなくなるという点に尽きる。
SSHの件、ポストを読む限り学校側を激詰めしたようには見えないが、それでも学校が「ヤバい人に絡まれた」と直感的に判断してコミュニケーションを拒絶してしまった可能性はあるかもしれん。
暗い話に聞こえてしまうけど、壁にぶつかったとき、セカンドキャリアにシフトできるのがJTCの良いところだと思うんだよな。
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野良研究者T
@taka_pe
東大博士でJTC研究所入社した男性 彼が40歳になったときにボソリと「40歳の頃は華々しい成果を上げてっ活躍していると思っていたが、そんなに甘くなかった」 研究所では器用に研究をこなしていたが、自分提案のテーマがなく、人の手伝いが多かった。まもなく、研究所を去って知財部に移動しました。 x.com/chokyori_tsuki…
たぶん国は国立大学を民営化したいんだろうね。国は競争的資金という「補助金」を通じて活動の支援はするけど、箱の運営にはいっさい関与しない、という状態を目指しており、今はその過渡期という位置づけなのかも。
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当たり前のことって意外と定式化されていない場合が多いので、常識的な結論を導く研究がダメというわけではないと信じています。
なんというか、論文偏重主義もそうだけど、今の学術界を取り巻く過酷な競争環境って別に研究者が能動的に選択したわけでも何でもなくて、気がついたらそういうルールでゲームをさせられていただけでしょう。なのに、そういった競争環境が「善」であるかのように思い込むのは倒錯だと思うのね。
ハードワークは特殊な条件が揃った場合にのみ維持できる戦略であって、凡人が真似をするとあっという間に焼き切れるか、人間性を代価として支払う羽目になるぞい。
博士を取ったあとイマイチな感じだったら普通に働けばいいのよ。特別なことでも何でもないんだから。
身も蓋もないけど、研究者人口増やしたいなら大学より企業のR&Dを支援した方が効果が出るのでは…という気がしないでもない。
社会人経験の無さを理由に候補者を落とすのは「弊社は新人への教育や研修にリソースを割く気はありません」という自己紹介だと思っている。
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CholoQ
@chol_gyu
後輩のポスドクから「転職活動してるが社会人経験がないって企業に断られた」と聞いた 「社会人経験」って何なん? 会社に所属した経験? ビジネスマナー? ハンコを斜めに押す能力? 上司が帰るまで帰らない忍耐力? 飲み会での振る舞い? ワイも企業人やけどよくわからんから誰が言語化してくれんか
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小学生の頃、学校の用水路で見つけたミドリガメ1匹を私が引き取ったら長い付き合いになった。少し前に天に召されたと家族から報告があったけど、家に来てから25年は生きたんじゃないかな… 気軽に飼える生き物ではないね。
国内学会誌の査読をしているのだが、他の査読者のコメントを見ると結構手厳しい。査読対応のコストがここまで重いのであれば、英語で書いて国際誌に投げる方が良いのではないかと思った。
2014 北大D3、無職の危機 2015 学位取得、つくばで国研PDに 2016 研究の方向性を見失う 2017 埼玉県庁へ 2018 社会を学ぶ 2019 計画策定 2020 出前講座 2021 結婚、コロナ対応 2022 今後のキャリアに不安を覚える 2023 娘氏誕生、愛知のクルマメーカーへ 2024 研究が楽しい #10年を雑に振り返る
野生型の博士はすでに希少種で遠からず打ち止めになるので、これからは修士卒を自社で育成して博士を取らせるやり方が主流になるんだろうな。職にあぶれる博士が減る一方で、ビジネス需要のない分野の研究人材は急速に枯渇しそうである…
博士課程、本当にただの通過点なのでさっさと規定数の論文を書いて出ていくのがよろし。よっぽどつよつよ研究者でないかぎり、大学院時代の業績の差がキャリアに影響を及ぼすことも無いんじゃなかろうか。
業務の合間に研究をする研究職ポスト、研究以外の経験を積めるメリットはあるのだが、研究に関連するインプット(時間とコストがかかる)はどうしても後回しになるので「出がらし」になりやすい。いったん出がらしになると取り戻すのは本当に大変。
昨日、因果推論の一端に触れたのだが、頭の良い人たちが興じるパズルという印象が強かった。
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2100年を今より酷い状況にしないための長期的対策と、すでに顕在化している気候変動影響から生命を守る短期的対策の両方が要るんじゃよ。
アカデミアの研究者も真面目すぎるというか、国の制度下で審査を行って研究費の配分を行っているんだから、研究に国費を投じる意義なんてものは(形式的には)すでにチェック済みなわけで、研究者に社会的意義を立証する責任なんて無いし、国民への普及啓発を頑張るのもそれとは別の話では。
太陽光、発電方式の是非がどうこうと言うより、行政が初動をミスって悪質な業者が跳梁跋扈したことが、妙にヘイトを買っている原因だと思う。
論文を書くときに日本語の下書きを挟むかどうかは悩ましい問題だな…大学院にいた頃は、指導教員の好みもあっていきなり英語で書き始めていたのだが、最近は日本語で下書きをしてから英語に直すことが多い。
博士新卒、慣れ親しんだアカデミアとJTCの環境があまりに違う上に、他の新卒と一括りで社員教育を叩き込まれることが多くて、メンタル的にしんどいイメージがあるんだよな。
学術研究も外国人無しには成り立たない産業になってしまったんだよな。人口減もあるが、若手を冷遇しすぎて人がいなくなってしまった。
任期付きポストの是非はもう終わった議論だと思うんだよな。そういった働き方にわずかでも価値を見出していたのは私の世代(30代後半)が最後じゃないか。
国内誌への論文投稿は未経験なんだよな。博士課程のときにボッスから言われた「国際誌と比べて出版にかかる労力は同じかそれ以上なのに得られる評価は1/3」という言葉が印象的で。
中央研究所が絶滅危惧種になってしまったこと、経済的にペイしない非効率な組織であることが社内で話題にあがっていた。事実だと思うが、短期的な効率を追い求めて有期雇用の濫用や上っ面の成果主義に走った組織はみな崖から落ちたので、弊社にはこのまま独自路線を貫いてほしいところ。
中央研究所、仕組みに問題があったのではなく、本業が傾いたのでコストカットのために潰されただけという説明がしっくり来るな…技術革新への備えや人材プールが役割だとすると、専門職を雇用した上でゆとりを持たせておく必要があるわけで、本業が安定した稼ぎを叩き出していないと持続不可能っぽい。
学振くらいで一喜一憂してはならない、アカデミアは大変だぞ、というのは本当にその通り。ちょっとやっていける気がしなかったので、早々に諦めてしまった。気持ちが離れたの方が近いかも。
博士、管理職になると研究が出来なくなるので管理職を忌避するのが個人合理的な戦略になっており、その結果、研究に理解のある意思決定層の形成が進まず、研究者全体が不利益を被っている印象。テイカー気質の人は出世できないよね。
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Kien Y. Knot
@0_u0
「博士の人間」を増やしても「博士を使える組織・人間」は増えないので、結局博士の持つ能力を経済成長に変換できない。博士が集まって能力を経済成長に変換する組織を構成しても、今度は国の仕組みが組織の正当性を評価できる状態ではないので、結局国の成長に結びつかない、という仮説がある。
GDPを気温で回帰して気候変動の影響を調べるアプローチ、natureにも載ってるし、めちゃくちゃ引用されているし、フォローアップ研究も多いのだが、冷静に考えると「マジで?」ってなるな…
文理融合、教えられる人がいないのよ。それに実践するには文と理の専門家に加えて橋渡しができる人間が必要。そんな環境めったに揃わない。
冬眠明けに痩せ細ってしまい、エサを変えるなどして必死にケアしたり今となっては良い思い出。それはそれとして、弊社近くの池がカメだらけになっているのを見ると頭が痛くなるな…どうにかしたい。
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私自身は人付き合いを忌避して引きこもりながら大学院に通っていた旧世代の人間。30代半ば頃からお外に出る楽しさが分かってきたが、基本的に1人で過ごしたいタイプ…
公務員の給与削減、市民から反発が出ない上に職員も反対意見を言えないので、お手軽な財政改革手法として濫用されがち。北海道庁のケースを間近で見ていたけど、中毒性があって一度手を出すとやめられなくなる。
仕事に対する向き合い方ももちろん大切だけど、個人的な印象では、本人のタフネスと周囲の環境(運)が9割くらいで、自由にコントロールできる部分はあまり大きくないと感じる。
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vorotamoroz aka きみのぶ
@vorotamoroz
これは確か九州大学の先生が綺麗に表現してた。 覚悟決めんかい、と。明快。 これ言ってくれる人少ないよね。 x.com/tomatoha831/st…
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結婚や子どもを持つことのメリットみたいな話がよく出るけど、ライフイベントは個人の内面にある効用関数の形状を(不確実性を伴った形で)大きく変えてしまうので、事前にコストベネフィット計算なんか出来っこないと思うんだよな。
むかしの職場がテニュアトラック研究職の募集をかけているんだけど、なんと修士卒も応募可能らしい。アカポス狙いでポスドクに従事する博士、本当に減っているんだな…
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人口減少で面のコミュニティが点と線になり、点もどんどん集約されてまとまっていく。後の世代は高度に都市化された暮らししか知らない子どもたちばかりになる。
Replying to @bomber_bookworm
素朴な形の脱成長論や脱文明論、たまに環境分野の研究者からも出てくることがありますが、昔の方が人間は幸福だったというノスタルジックな歴史観に基づいていることが多くて納得できた試しがないですね…
公務員を引き抜くのは効率的な人材獲得方法かもしれないね。会話ができる、文書が作れる、行政の知識がある人材をそこそこの待遇で雇えるなら需要はありそう。公務員にもヤバい人はいるけど、そういう人は絶対に役所の外には出ない。
指導学生を業績生産マシンとしてキリキリ働かせるやり方、私もあまり良い印象を持っていないが、人文系で教員と学生が対等かと言うとまったくそんなことは無いし、むしろより厄介な支配関係が裏にあったりする。
若い頃は自身の経験・スキルを最大化していれば良いけど、30代後半あたりからマネジメントやら家庭やら健康やら軸が増えて手に負えない高次最適化問題になる。そういう時期に居心地の良い会社というのはきっと良い会社だと思う。
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スタートアップになりきれない
@yoshimune1716
昨日聞いたJTCの人の話で「ウチの会社、30代までは満足度がめちゃくちゃ低いんだけど、40代から一気に、本当に一気に満足度高くなる。人は成長を諦めるとあとは居心地優先になる」って話が納得感あったわ。馬鹿にしてるんじゃなくて、人生全体の真理だし、とてもいいことだと感じたな。
30~40代の博士が汗をかいて新しい研究者像を作っていくしかないんだろうなぁ…社会における博士の存在感が薄いのは、タコツボ的な競争に明け暮れた結果だと思うので、社会と正面から向き合って「使える人材」だと認めてもらえるように努力を重ねるしかない。
アカデミア研究者の育休話を聞いていると、まるで自営業やフリーランスのような。組織とは…?
企業目線だと1万円程度の参加費で情報収集、人脈作り、若手のリクルートが出来てしまう国内学会のコスパは異常なので、発表無しでも参加許可が出る。
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井上祐樹 (Yuki Inoue)
@YInoueMgmt
性格によるところが大きい気がしますが私の場合は、 ・共同研究者作り ・知人作り ・自分の分野から遠い分野の知識を吸収する ・気持ちのリフレッシュによるモチベーションアップ の4つが大きいです。 特に私のようにどの門閥にも属してない人間は、学会に参加しないと上2つの機会がほぼ無いです。 x.com/yo_ehara/statu…
研究成果を論文化する理由なんて今まで考えたことも無かったが、営利企業にとって論文化の意義は自明ではなく、説明が必要な事柄なんだよな。納税者への還元とか人類のハッピーに貢献みたいな決まり文句が使えないので意外と難しい。
論文がリジェクトされても「仕事の合間に修正して再投稿するか」くらいの気持ちでいられるのは企業勤めの良いところかもしれない。
世間的にはニーズが大きいけど大学からの供給がまったく追いついていない分野のひとつは環境政策だと思う。今世紀いっぱい飯を食える分野なのに一向に人が増えない。むしろ減ってすらいる印象。
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なんか面倒な燃え方していますよね… SSHの成果をメディアでアピールするのは、生徒のためというよりも学校の利益を優先している気がするので、それならば学校が相応のコスト(メディア対応とか火消しとか)を支払うべきだと思います。
研究部門を事業部門の下に置いて短期的な利益につながる成果を求めすぎた結果、シーズの育成に失敗したのが敗因で、運営上の失策を中央研究所不要論にすり替えているだけだと思うんだよな…
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ひろりん
@cgek8
中央研究所不要論は昔からある。 これからもこの意見は多いだろう。 個人的に思うのだが、作れば売れると言う時代が終わったからでは。 しかし、研究とはそもそもシーズベースで、数打ち当たる考えに近い。 研究力が不必要ではなくて、それを活かすマーケティングを不足してる気がする。
そもそも大企業の中研が本当に基礎研究に注力できていた(いる)のかという点が気になる。以前も書いたけど研究部門を事業部門と連結すると主従関係が生じてうまく行かないように思う。
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acim
@acim0312
JTCは基礎研究に力を入れるべき、もっと博士人材を活用してイノベーションを…、という主張を見るが、それは1980〜90年代の大企業の中央研究所モデルを前提においているように思う。しかしその議論は現実に米国でイノベーションを担っているのは主にスタートアップであるということを見落としていて、
1/1付で昇級した。中途にもかかわらず評価してもらって嬉しい限りだが、ヒラの研究員としては天井に到達してしまったようだ。ここから先は自分の研究以外の仕事も色々とやっていくことになりそう。
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いまの仕事は定量ど真ん中だけど、本質は日本各地の人々の暮らし方を記述することなので、多少なりとも貢献していきたい。和文も書かねばなぁ…
大学の公募、書類も含めて採用にかけるコストをかなり抑制している、あるいは応募者に押し付けている印象を受けるな…
若手~中堅に関しては手広く活動している研究者が多くて「世間知らず」というイメージはまったく無いんだけど、自分たち(学術)の特殊性に対して無自覚なまま外部に向かってナイーブな主張をしてしまうケースはたびたび目撃しているので、謙虚に、謙虚に行きましょう…
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クシミタマ
@Beethovener
研究者をバカにする典型句に「研究室にこもって社会を知らない」とかいうのがありますが、当然研究するには社会と交わるわけですが、なんでこのような誤解が未だにあるのか謎です。
福利厚生の充実は高い賃金を払えない組織の悪あがき、というのは一理ある。一方で、高い賃金を払えないならせめて福利厚生で補助してほしいという気持ちもあるんだよな。公務員なんて福利厚生が無かったら本当にしんどい仕事になると思う。
社会に関わる分野についてはようやくデータ分析が始まったばかり、という印象。これまではデータが質・量ともに貧弱すぎて意思決定に使える指標なんて作れなかった。
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Kohta Ishikawa
@_kohta
こう言うと怒られそうだけど、「データ中心」の時代はもう終わったのかもなって気もする。データを統計処理して指標化されたものを見て単純に解釈することで得られるゲインはだいたい食い尽くされたんじゃないかっていうか。その結果それではうまくいかない、上手い指標が作れず現象そのものを捉えない
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数理で社会を理解する!→数理だけでは駄目じゃん…そもそも社会のこと何も知らん…→行政で研究を活用するぞ!EBPM!→行政と研究は相性が悪すぎる…PBEMじゃんこれ…→研究も社会もなんもわからん…→私は私のやり方で頑張ってみよう(今ここ
娘氏がなかなか積み木を積めるようにならず、どうしたものかと思っていたのだが、試しに左手に持たせてみたらスイスイ積み始めて「そういうことかァ~~~」ってなった土曜日だった。
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家庭を大切にする研究者の8割が不適格という点は事実かもしれないが、それをナイーブに個人の「覚悟」の問題にすり替えてしまうから、ロールモデルが異常なタフネスの持ち主しかいない業界になってしまうのでは…
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大学院生は兼務でもしていない限り論文を書くことが生活のすべてになりがちだけど、その価値観が通用する世界はすごく狭いんじゃないかと。
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役所あるあるですけど、お金の話はあくまでも建前で、公務員定数がガチガチに管理されているために、正規雇用をしたくても出来ないのが実態ではないかと想像します。まぁ、既存のポストを少し削って専門職ポストを作ればいいのでは?とも思いますが…