父親はアルコール依存症でモラハラだった。
夜になると酒を煽っては家族に当たり散らした。
毎晩父親が母親を怒鳴る声を、ドアを力一杯閉めたり、怒りにまかせて物を乱暴に扱う大きな音を、ベッドの中で震えながら聞いていた。
それがわたしの日常だった。
とても怖かったけれど、それが異常だとは知らなかった。
だからわたしは結婚して夫が父親と同じようになってしまったとき、その異常性に気づくことができなかった。
それに夫の暴力に耐えてその場に留まることで、わたしは不幸な被害者になることができた。
わたしはじぶんが不幸であれば母親に愛されると信じていた。
被害者でいられることに安心と居心地の良さを感じていた。
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