開催中の陸上世界選手権東京大会で、開幕前から注目を浴びたのは女子選手を対象とした遺伝子検査だ。
大会を主催する世界陸連(WA)は競技の公平性確保を目的とするが、女子1500メートルで5位入賞を果たしたニッキ・ヒルツ(30)=米国=は検査に懐疑的な意見を口にした数少ない存在だった。
ヒルツは出生時の性と自認する性が異なるトランスジェンダーであり、性自認が男女どちらでもないノンバイナリーを公言している。WAはトランスジェンダー選手が男子として思春期を過ごした場合、女子種目出場を禁止している。ロイター通信によると、ヒルツは出生時は女性として割り当てられていることもあり、大会出場に支障はない。
ヒルツは、今大会も女子種目に出場するため、検査を受けたという。WAによると、今大会の女子種目に出場する選手の検査実施率は100%になった。しかし、性の多様性が尊重される時代だ。人権上の問題から中止したはずの「性別確認検査」を思わせる遺伝子検査には懸念の声も上がる。ヒルツは世界選手権出場を前に、「明らかに危険な道を行っている」と訴えた。
この記事は有料記事です。
残り557文字(全文1023文字)
全ての有料記事が読み放題
あわせて読みたい
Recommended by