ヒソカについて2/ネオンの予言詩の真の意味/旅団の末路 ハンターハンター(HUNTER×HUNTER)考察
はじめに
ヒソカは対クロロ戦で裏切られたことで一度死亡し、死後の念によって生まれ変わった。そのときに「制約と誓約」を自分に課した。何か。
「自分の一番大切な趣味である殺し合いは、もう蜘蛛のメンバーだけにしかしない。蜘蛛を全部殺すまで動けたらそれでいい」
だろう。
おそらく「ハメられたならハメたやつら(蜘蛛)を皆殺しにする力がほしい、それができるなら他はいらない」くらいの祈りで、それが成立したから、ハメられたことは確信できたとかじゃないかな
リンチとザクロがやさしく気絶させられるくらいで、ボコられもしてないのも、「幻影旅団以外は興味ない」から。
(ヒソカは明確に誓約したわけではないが、自然と制約と誓約して幻影旅団とだけ戦うつもりなのかもしれない。あるいは明確に「もう蜘蛛を倒せたらそれでいい」と誓ってるかもしれない。)
イルミについて、イルミはもうヒソカとの一騎打ちで敗れて死んでいる可能性がある。
イルミは天空闘技場でのクロロとヒソカのタイマンの時点で幻影旅団に加入する予定をヒソカに告げていたのだろう。だから、あと10人…という発言になった。
クロロ、ノブナガ、フェイタン、マチ、カルト、フィンクス、フランクリン、シズク、ボノレノフ、イルミ、(コルトピ)、(シャルナーク)
ただ、
①足を削るという描写で足が10本あるので、頭いれて11人では?
②でも、クロロを含めずまず足を消すことに徹底するかな?もしクロロと出会ったらクロロとおっぱじめるよね?
やはりクロロを入れてこの10人ではないかと思う。
このことから、僕は次のように推測した
①イルミは旅団を乗っ取ろうとカルトを送り込んだ。”協力したらキルアを解放してやる”と命令して。
②パクノダが死んだことで旅団は「スパイ」を炙り出すことが出来なくなったのでカルト・イルミが何を目的に旅団に加入したか探ることができない。クロロの除念やヒソカという異常な強敵といった緊急事態で判断力が落ちてるとも言える。
③カルトから「旅団を乗っ取るなんてまだまだ無理、こいつら遥かに強いよ」と報告を受けたイルミは、キルア(アルカ)を逃がした苛立ちから、自ら加入して旅団を乗っ取ることにした。
④イルミはヒソカにそのことをクロロとの天空闘技場戦の前に共有していた。
イルミはキルアに異常な執着を見せるが、それは2番目の目標であり、本当の欲望は「世界が自分の思い通りになればいい」という「わがまま」さ世界一がイルミである。キルアには洗脳針を刺したりもするし、毛嫌いされてるのに、自分が死んでもキルアの心に深い傷をつけられるなら構わないとさえ思えるのに
しかし、アルカが「なんでも願いを無限に叶えられる(おそらく間違いなのだが)」と知った途端、キルアの人格を壊してでも欲しくなる。つまり、キルアよりもアルカのほうが「欲しいもの」になったから、キルアは不要になった。これは何もおかしいことではない。これまでは、「キルア」が一番欲しかった。「アルカ」が「キルア」より欲しくなったから、キルアは壊しても良い。なんというわがままさだろうか。
天空闘技場でアンテナの見た目がイルミの針からシャルナークのアンテナに変更されたが、別にアンテナの見た目をしててもイルミの針の可能性はある。「イルミが幻影旅団に加入したがってるから、ヒソカを殺すのに協力したら認めてやる」と条件をつけたのではないだろうか。そう、実は共闘にはイルミも参加していたのではないか?
ここでオークション編の予言詩に注目する。
予言詩によればシャルナークは「電話をかけてはいけない、一番大事な時に繋がらないから。電話に出るのもすすめない、3回に一度は死神につながるから」と言っている。
シャルナークの電話(ブラックボイス)は、ヒソカ襲撃時には失われていたため、ブラックボイスにスーパーモードにも入れず瞬殺された。
電話をかけてはいけない。ネオンの予言詩は同じ音での読み替えも許される。電話(ブラックボイス)をクロロのバトルに「賭けては/懸けては」いけない。ヒソカに襲われる大事な時に使えなくなるから。
こうするとぴったり合うのではないだろうか?
もちろん、「クロロに電話をかけていたから、マチからの警告の電話に出られなかった」という可能性もある。しかし、その場合シャルナークは電話に出ていないのに死神に遭遇したことになってしまう。ミスリードだ。
ここで「クロロが電話をかけて話してる相手は、クモ入団が決まったイルミ」で、シャルナークが話してる相手は声帯模写で「クロロの声を出しているヒソカ」ではないか?(イルミの声の可能性もある)
さて、ここで「ヨークシンの月に成立するはずだったネオンの予言詩が成立したこと」について更に深く考察する
ネオンの能力とは、「未来を改変できる予言」ではなくて「改変できない未来を先に知ることができるだけの」予言なのではないか?
しかし、実際には回避できている、幻影旅団は半壊せずにいる。
だが、幻影旅団はおそらくこのあと全滅する。シャルナークの予言詩にもどろう。
「3回に一度は死神につながるから」だったはずが、一発で死神を引き当てたように思える。
ネオンの能力とは、「不幸を占って先に知らせるが、それを回避することはできない。予言詩をみて未来を捻じ曲げた場合、より大きな不幸となって、因果は必ず到来する」という能力なのではないか?(予言しつづけ避け続けないといけないし、悪因は増大していくのかもしれない)
ネオンという、ただの占い好きの女の子が、こんな最強クラスともいえる能力を持っていたのがおかしかったのだ。だいたい、十老頭は一人もゾルディック家による暗殺を回避できなかったじゃないか。
そうすると、幻影旅団はオークションで「予言詩を見ずに戦っていた場合、団員を半分失っていたが、勝利していた。
「熱い日」とはライジングサンでフェイタンのことだと思われる。クロロとヒソカの予言詩を解釈すると、
「クラピカとフェイタンが相討ちとなり、クラピカが血まみれで転がってる横で、ヒソカが幻影旅団を抜けて、クロロと一騎打ちが始まる。しかし、クロロは依然として優位であり、おそらく残り6人の団員が助けに来てヒソカも死ぬ」
となる。
シズクとノブナガの予言詩にある「緋の眼の地」はオークションの倉庫のことだ。パクノダとシズク(とコルトピとシャルかな?)が倉庫で気を抜いているところで不意打ちされて地に伏すのだろう。
「緋の眼」は緋の眼のこと、「緋の目」「赤目」はクラピカのことである。
ブラックホエール号の航路も東向きになっている。予言はすでに捻じ曲げられ因果としてどう成立するかは不明だが。待ち人=ヒソカ、新たな仲間=イルミということかも。
そうすると、このイルミはヒソカがなりすました姿なのだろうと思う。ヒソカクロロの天空闘技場のあと、イルミとヒソカでエンゲージメントのタイマンをした。ヒソカは全財産をかけ、イルミはカルトに「ヒソカに協力する」ように命じさせる誓いを立てた。イルミは天空闘技場でのヒソカクロロ戦の裏であったことをすべて説明し、そのうえでヒソカとタイマンして敗北した。ハーイボクはイルミ。
これも実際にタイマンのときに行われたものだろう。
カルト、イルミの工作でヒソカが幻影旅団をあざむく。この因果もブラックホエール号で再び起こっているのではないだろうか。ヒソカが「ドッキリテクスチャーのハッタリ」で旅団全員からボコられるリスクを背負ったのも因果のようだ
ここまでの考察をまとめると、因果が濃縮された予言は以下のように実現する。
シズクは緋の眼の傍らで永い眠りにつく。ツェリードニヒの部屋、パイロの眼の前だろう。フェイタンはクラピカによって倒される。ただ、クラピカはツェリードニヒという宿敵と戦うからフェイタンと相討ちにはならないように思う。(クラピカが成長してるのもある)
そして、偽りのNo4であるカルトは旅団を抜け、クロロとヒソカが一騎打ちする。
他の旅団は最終決戦の前にほぼ全滅だろう。ブラックホエール号にのったことで。
ボノレノフ、ノブナガ、フィンクス、フランクリンについては最終決戦の前に死ぬと思われる。
フランクリン、ノブナガ、フィンクスはカキンマフィアとの抗争で死ぬんじゃないかな。フェイタンが生き残る。
ボノレノフはバンジーガムと相性悪いって言ってるから、パクノダの代わりにシズクといっしょにやられるとかかなあ。
そんな予想です。ハンターハンターって本当に最高の漫画ですね。



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