恋と愛を知らないまま、大人になった。わたしは、もう自分を卑下しない。
ずっと、自分を責めてきた。
「この肌じゃ、誰にも愛されない」って。
だからわたしは、
恋も、愛も、知らないまま大人になった。
でももう、やめる。
自分を卑下する人生は、ここで終わりにする。
わたしは19歳から、肌の状態が良くなかった。
健常な肌ではなかった。
当時、思春期だったわたしは、こう思ってしまった。
「おれ、もう、恋愛なんて無理なんだろうな。
女の子に好きになってもらえること、ないんだろうな。
セックスも、結婚もできないんだろうな」
このときの思い込みは、
それ以来、ずっと消えていない。
今でも、残っている。
わたしは、女性と仲良くなることはできる。
男よりも話しやすいし、自然と距離も近くなれる。
親密にもなれる。
だから苦手じゃない。
きっと女性から見ても、話しやすい感じの男だと思う。
でも、交際まで発展したことがない。
つまり、女性と付き合ったことが、一度もない。
わたしの肌は、普通の人と比べると、黒ずんでいる。
乾燥していて、しわも刻まれている。
ふだんは、あまり気にしていない。
むしろ、この体、この顔で生きてきたことに、
誇りすら感じているときもある。
この体、この顔だからこそ、
感じられたことがある。
見えてきたことがある。
出会えた人がいる。
だから、今、わたしはいる。
でも、好きな人ができると、
そう思えなくなる。
弱くなる。
ただただ、悲しくなる。
自分の宿命、試練、境遇を、嘆きたくなる。
ずっと、そうだ。
いまでもそうだ。
だから、女性と交際したことがない。
つまり、
本当の愛を知らない。
人を愛すること。
人から愛されること。
その経験が、わたしにはない。
愛する人と体を重ねて、
幸福感や安心感に包まれるようなこと。
そういうぬくもりを、味わったことがない。
心から思う。
愛する人と体を重ねたい。
幸福感や安心感に包まれてみたい。
真のぬくもりを、味わってみたい。
好きな人ができる度、わたしは自分を卑下してきた。
そして自身の宿命、試練、境遇を嘆いてきた。
26年間、ずっとそうだった。
だから、決めた。
もう手放す。
自分を卑下しない。
嘆かない。
わたしは決めている。
素敵な女性と出会い、
共に人生を歩んでいくと。
だから、自分に誓う。
こんど誰かを好きになった時、
おれは勇気をだす。
そして新しい人生を歩む。
素のわたしで、生きていきたい。
素のわたしで、出会いたい。
素のわたしで、好きになりたい。
素のわたしで、好かれたい。
素のわたしで、一緒に人生を歩みたい。
これが、わたしの本音。
わたしの願い。
そして今、
この想いを、
情報空間に向かって、飛ばす。


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