24年前の夏、大学1年生の娘が突然いなくなった。母はその日から一度も笑うことができなくなった。事件に巻き込まれたのか。あるいは別の事情があったのか。何も分からないまま、月日が過ぎた。
行方不明になっているのは、東京都町田市で家族と暮らし、多摩美術大で絵画を専攻していた井出真代さん。当時18歳だった。
1999年8月13日、真代さんの家族は愛知県に帰省した。だが、真代さんは「歯医者の予約があるから」と言って一緒に行かなかった。家族が愛知県から自宅に戻ったのは3日後の16日。しかし、真代さんの姿はなく、いくら携帯電話に電話してもつながらない。
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