1人暮らし8年目ですが「貯金ゼロ」です。実家暮らしをして人生設計をやり直せますか?
ファイナンシャルフィールド / 2023年9月13日 10時0分
親元を離れて1人暮らしをはじめると、自分の生活についてなにかと指摘されることもなくなるため、ストレスがなく自由に生活することができるでしょう。しかし、自由になった分、自分の生活は自分で管理しなければなりません。 特に、がまんをする意志が弱かったり、お酒やギャンブルなどの誘惑が多い環境で過ごしている場合、自制しながら生活することが難しいと感じる人もいるだろう。今回は、長年、1人暮らしをしているものの、まったく貯金ができていないことに危機感をおぼえている男性の話を見ていこう。
「誘惑が多くて貯金ができない…。」アラサー男性の貯金事情
Yさんは東京で生まれ、これまでずっと東京で生活をしてきた今年で31歳の男性です。都市部は公共交通機関が充実していることもあり、大学を卒業するまで実家に住んでいたとのことです。そんなYさんも就職を機に1人暮らしを始めました。
現在は、住宅手当の対象となる、会社から3駅以内の場所に住んでおり、家賃の負担は少ないといいます。しかし、Yさんはお金に関する不安を感じているとのことです。
「1人暮らしをはじめてから8年になるんですけど、全然、貯金ができてないんですよ。会社から近い距離に住んでいることもあって、仕事終わりに飲みに誘われることが多いのですが、それを断れないです。だから、毎月の出費が多くなっちゃうのが悩みですね。」
また、休日には都市部で開催されるライブやイベント行事にも積極的に参加している。こうした日々の生活習慣によって、30代になった今も貯金は0円だといいます。20代の頃は、そうした生活も楽しんでいたようですが、年齢を重ねるにつれて、危機感を覚えているといいます。
「若いころは貯金がなくても笑っていられましたが、同僚や友人の結婚とか、将来設計の話を聞いていると、『貯金がまったくない自分はヤバいんじゃないか』って不安になりました。やっぱり貯金をするなら実家に戻ったほうがよいのでしょうか」
確かに、実家で生活をすることで、家賃や食費といった諸経費が抑えられるため、貯金をするためには有効でしょう。また、Yさんが勤めている会社も実家から通えるとのことで、実家に出戻りするのも現実的な方法の1つでしょう。
実家に戻っても貯金できない可能性が…。どうしたらお金が貯められる?
今まで、金銭的に無頓着な生活をしていたYさんの場合、同僚や友人と比較して、『貯金すらない自分はヤバいんじゃないか』と不安になる気持ちも当然でしょう。
しかし、そのためにすぐ実家に戻るのは得策なのでしょうか。このままでは、残念ながら実家に戻っても貯金はかなり難しいでしょう。まずはじめに、今の環境で考えるべきことを整理してみる必要があります。
実家に戻るだけでは浪費が減らないかもしれないリスク
一般的に1人暮らしよりも実家で暮らすほうが、支出を抑えることができます。Yさんの場合も、実家に戻れば、多少なりとも余裕ができるのは間違いないでしょう。
しかし、Yさん自身も自覚している通り、お金の貯まらない原因が「無計画な出費」にあるのは明らかです。根本的に、今の浪費習慣をあらためなければ、このまま実家に戻れば、金銭的な余裕が生まれることによって、さらに浪費する金額が増えるだけのリスクがあります。
実家に頼るだけでなく、まずは貯蓄計画を立てよう
令和4年度の金融広報中央委員会の調査によると、30代の金融資産保有額の平均額は741万円、中央値は270万円です。今から計画を立てて、貯蓄を始めれば、遅すぎることはありません。まずは、基本的なことから実行するとよいでしょう。
1.自分が何にお金を使っているか支出を明らかにする
2.必要な支出と浪費支出がわかったら、削減できる部分、節約できる部分を削る
3.お金が残ったら貯金ではなく、先に目標を決めて定期預金にしてしまう
Yさんは自覚している通り、ひんぱんに飲みに行く習慣を変えることや、ライブ・イベントなども、自分の好きなものを厳選するなども必要でしょう。それ以上に、浪費してしまう場合は、まずは先どり貯金を始め、ここまでは使っても大丈夫、という基準を作りましょう。
実家に戻るなら、毎月お金を入れることを考えよう
自分自身の金銭管理ができるようになったら、実家に戻ることも、ご家族と相談してみてください。ただし、全面的に実家を当てにせず、実家には自身の食費や光熱費、家賃などを考慮し、お金を入れるようにしましょう。
保険マンモス株式会社の「実家暮らし中の男女500人へアンケート調査』によると、500人のうち、74%がお金を入れているようです。金額は、平均で毎月、約4万円が多く、30代の平均は約4万2000円となっています。
4万円は高く感じるでしょうか。総務省の「家計調査2022年」によると、単身世帯の基本的な支出は次のようになっています。
・食料品:3万9952円
・住居費:2万4220円
・水道、光熱費:1万3750円
・合計:7万7922円
住居費は、持ち家なども入っているため、比較的、低い金額となっています。また食費は、3食を家で食べないのであれば平均より少なく考えるなど、この金額を参考に実家へ入れる金額も考えてみましょう。
まとめ
30代で「貯金ゼロ」でも、今から、貯めることは充分に可能です。
今は1人で楽しく暮らしていても、この先はどうなるかわかりません。将来のライフイベントに対応できるよう、むりなく、自分の好きな趣味や楽しみも大事にしながら、まずは家計管理から始めてみましょう。
出典
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年) 3.金融資産保有額(金融資産保有世帯9<問2(a)>
保険マンモス株式会社 実家暮らしは家に毎月いくらお金を入れてる?男女500人調査結果では平均約4万円、「入れていない」は約3割に
e-stat 政府の統計総合窓口 総務省の統計「家計調査2022年」1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)
総務省の統計「家計調査2022年」第1表 1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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