「先生のおかげで散歩に行けとるわ。」「先生、生きとるわ。ありがとう。」――そう言ってくれた患者さん。
今まで、力及ばず亡くなった患者さんもいました。
それでも、「ほんまよう診てくれた。先生に診てもらってよかった。本人も喜んどるよ。」と言ってくださったご家族。
「亡くなった原因が本当にわからないから病理解剖をお願いしたい」とお伝えしたときも、「先生には全幅の信頼を置いてるよ。」と快諾してくださったご家族。
一緒に涙を流したご家族。
その方々の顔が、今も思い浮かびます。
だからこそ、その方々の信頼を踏みにじり、亡くなった方を冒涜するような漫画。そして、その中盤を大きく占める内容に関わる今回の裁判。その結果に直面し、正直、絶望しました。すべてを投げ出したいと思いました。
それでも、今まで信頼してくださったご家族への誠実さを守るために、漫画とその虚偽情報の提供者に対しては、刺し違えることになろうとも最後まで闘い抜かねばならない。そう強く思っています。