ブランド服のセレクトショップ「GATHER」(ギャザー)などを経営していた石丸商店(佐賀市、石丸良弘代表)が、佐賀地裁に特別清算を申請し、開始決定を受けた。9月1日付。店舗は昨年5月設立の新会社が引き継いで営業しており、債務とともに旧会社を清算する。東京商工リサーチ佐賀支店によると、負債総額は、子会社の分も含めて8億円前後を見込む。

 同佐賀支店によると、1985年、佐賀市唐人町で婦人服販売を目的に創業し、93年に「ギャザー」として法人化。セレクトショップを主軸に九州各県で展開、ピーク時に10店舗を超え、2012年は売上高13億6500万円を計上した。

 しかしファストファッションの台頭などで競争が激化、18年の売上高は5億8千万円に下降し、その後も新型コロナウイルス禍の影響を受けて赤字が続き、23年8月期は約5億6千万円の債務超過に陥った。近年は佐賀市と武雄市に3店舗を運営していたが、年商を超える借入金を抱え、24年2月に金融債務の大半が債権回収会社に譲渡。事業を別会社に分離して、残された債務と会社を清算する「第2会社方式」での再生を選択し、24年5月に商号を石丸商店に変更、新会社の「ギャザー」に事業譲渡した。(福本真理)