不動産投資商品分配金滞り出資者が資金返還求め提訴 大阪地裁
千葉県の成田空港周辺の開発用地に出資を募り、1500億円以上を集めている不動産投資商品で分配金の支払いが滞り、一部の出資者が資金の返還を求めて、19日までに大阪地方裁判所に訴えを起こしました。
開発を手がける会社はNHKの取材に対し「誠実に訴訟に対応して参ります」とコメントしています。
訴えを起こしたのは、東京・千代田区の不動産会社のグループが手がける不動産投資商品「みんなで大家さん」の「シリーズ成田」の出資者5人です。
会社側の説明によりますと、この不動産投資商品は、ホテルや商業施設などの建設を計画している千葉県の成田空港周辺の45万平方メートル余りの開発用地に、個人の投資家などを対象におよそ5年前から1口100万円で出資を募っているものです。
年7%の想定利回りで分配金を支払うとして、先月(8月)時点で、およそ1560億円を集めているということです。
しかし、開発を許可した成田市によりますと、当初4年前(2021年)に完了する予定だった土地の造成工事は、3回にわたって期限を延長し今も終わっていません。
再来年(2027年)冬には、一部施設のオープンが予定されていますが、ことし1月時点で県に報告された計画全体の進捗(しんちょく)率は2%余りにとどまっているということです。
ことし7月以降は、分配金が支払われておらず、原告5人は運用を行う大阪市のグループ会社に対し、契約の解除と出資金あわせて6000万円の返還を求めて19日までに大阪地方裁判所に訴えを起こしました。
開発を手がける不動産会社のグループで、東京都にある「共生バンク」はNHKの取材に対し「分配金の原資となる賃料の支払いが遅れており、まずはグループが保有する不動産の売却を進め、原資の確保に努めたい」としたうえで「訴状が届きましたら誠実に訴訟に対応して参ります」とコメントしています。