直感と落語の話

はじめに

これらの記事の続きです。読んでない人はこちらから

遊牧民さんはフカシ常習犯だった

フェミニストの自作のポスターを「埼玉のコンビニに貼ってあったわークソだわー」とかフカシこいて、それ自作ですけど?って詰められたら「記憶にない」で逃げて、訴訟しますって言われたら「ツイート削除しましたどうか許してください」って平謝りした過去があったようだ。

「嘘タイプの刺激の強いことを言って注目を集めることに快感を感じた猿」だね。オナニーを覚えた猿が死ぬまでやるって本当なんだろうか?

子供に「何故嘘をついてはいけないのか」と聞かれたときの模範解答が「嘘を隠すためにもっと嘘をついてしまう/嘘をついても最終的に悪いことにしかならない」だと思うが、彼はそれをこのポスターのときに学べなかったのだろうか。

というわけで彼は典型例だったとして、このnoteは何故「蕎麦レスバ」が始まったのかについて。

本題:このツイート1つでフカシだと直感した

このツイートを見た瞬間に、ああこいつは蕎麦のにわかで、刺激が欲しくてフカシをこくタイプだな、藪蕎麦とか食ったこと無いバカだなと直感で強く感じた。

前述の記事を見ればわかるが、その後掘ってみたら遊牧民さんは

・「美味しんぼで何度も読んだ藪蕎麦いってみたいなー」とつぶやいた事があるが、「念願の藪蕎麦にきました」はない
・異常な汚部屋やキッチン、電気ケトルに肉をつっこんだシャブシャブなど、異常写真を臆面もなくあげて注目を集めるタイプの人である


・フェミニストのポスターの件でもフカシをこいて詰められ泣いて謝ったことがある

と、ピースは色々あるわけだが、そんなのをいちいちこのときは調べてない。ツイート一つで「あっこいつフカシこいてる」と直感したのでツッコミをいれたところからレスバは始まった。

ではなぜ直感でそう思ったのか?

落語をきちんと読み解く

あるところに、蕎麦の食べ方の講釈をする江戸っ子がいた。
「そばは、さらさらとたぐり、そばの先に、ほんの一寸か二寸、つゆをつけてたぐり込む。そうしなければ、そばの香りが判らねえ。」
そう言って、いつも、そばをたぐっていたそうだ。
ところがこの男、病気になって、明日とも知れぬ身となった。
見舞いにいった友人が、
「なにか、言い残すことはねえか。」
と問えば、
「たった一度でいいから、そばに、つゆをたっぷりつけて食べたい。」
と答えたそうだ。
この話、明治時代の作家、南新二の作といわれる。

何故、「たっぷりつけて食べたい」のか

そもそもこれは明治以後の話なので、江戸時代の話ではないし、江戸時代に生まれた蕎麦は蕎麦がきから始まりそば切り、味噌だれといろいろな変化をしていってるから違う。

ただ、蕎麦つゆというものは、たっぷりと提供されるのが当然で、ちょろっとしか出してくれなかったなどということはない。蕎麦つゆはつけようと思えばたっぷりとつけて食べる事ができるはずだ。

落語は貶めを笑いには変えない

当たり前の話として、落語家が小咄でどこかの店を貶めたり卑しめたりして笑いに変えることは、決してしないはずだ。

では、このつゆどぶ漬けの話、仮にこのたっぷりつけたかった男が正しいなら、「藪蕎麦でみんなちょいつけにしてるけど、あれは強がってたっぷりつけるの我慢してるだけですよ」、または「藪蕎麦は塩っ辛いつゆでちょいつけじゃないと食えないが、蕎麦はたっぷりつけて食うほうが美味いので、藪蕎麦は間違ってる」という話になる。

もうこれは落語として絶対にありえない。

じゃあなぜちょいつけでは不満だったのか

小咄に出てくる男は、「たっぷりとつけて食べてみたかった」という。これは、たっぷりとつけて食べたほうが美味しいと思っていたからだ。

蕎麦つゆはたっぷりつけられるだけの量が提供されるので、たっぷりとつければいい。なのに何故この男は、たっぷりとつけるのを我慢していたのか。

更科はたっぷりとつけると美味い、藪はたっぷりつけると辛いからちょい付けで食うと美味い、という「蕎麦通の常識、一度食べればわかる当然のコツ」が、「蕎麦つゆはたっぷりつけて食べるより、ちょいつけで食うのが通」と、誤って理解しているバカがいたのだろう。

そしてそいつが「更科のたっぷりつけたほうがうまいつゆを、蕎麦通はこう食うんだとにわか知識を披露して、ずっと間違ったちょいつけで食べていたので、死ぬ間際に不満をもらした」という、江戸時代の遊牧民さんの祖先の話で、「藪蕎麦と更科のつゆの違いを知ってれば(教養があれば)笑える」ネタだと思われる。「ああ、こいつ更科でにわか知識でちょいつけして食ってやがったなw」ってね。

落語は「貶めない」がわかってればわかる

落語にはそう詳しいわけではなく、有名所しか知らないが、しかしそんな俺でもこれくらいは考えればわかる。

その、考えればわかることが、いちいち考えなくても、ひらめきのように答えだけ感じられる(この場合はこいつはフカシをこいてるという結論だけまず先にくる)のが、俺が「直感」と呼んでいるもので、俺が最も大事にしている能力です。

創作落語「エアプそば」

えー、昨今はツイッターなんてもんが流行ってますが、そこにいたとある男が蕎麦のつゆのつけ方について物申したそうで…

「するってえとなんだ、つまるところおたくさんは、藪蕎麦の本店で、広義の薮蕎麦をたぐったって言うのかい?」

「へえ!その通りで!」

「お前さん、落語家じゃあるまいし食ってないソバを食ったフリするんじゃないよ」

お後がよろしいようで

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コメント

1
くろぶちめがね
くろぶちめがね

はじめまして。最近noteを始めて記事読ませていただきました。もうケリがついた話にコメント残すのも野暮ですが…
件の落語の背景も含めて空白さんの意見が正しかったことが「更科布屋」の店主のブログで確認でき、感服した次第です。

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直感と落語の話|暇空茜
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