ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

概要

表記揺れとして「スクブス」、複数形は「サキュビ(succubi)」。

男性に淫らな夢を見せ、心身に失調を起こすとされた性行為と快楽を迫る悪魔。

その人にとって最も魅力的で現れるが生殖能力を持たず、本来の姿は醜悪。サキュバスが摂取した精液を対となるインキュバスに放出させ、妊娠させる生態を持つとされ(生まれる子は遺伝的には純粋な人間となる)、「夢魔同士で生殖する」伝承によると、重い障害を負い、醜いまま短い生涯を閉じる「カンビオン」が生まれるとされる。

そもそもに侵入してくるため、逃れることは非常に難しい・・・と思いきや、「就寝時、枕元に牛乳の入った皿を置いておく」だけで目当ての精液と間違えて持って行くというのだから、ずいぶんとアホの子である。

いっそこのうらやまけしからん存在の来訪を望む声さえあるが、敬虔なキリスト教徒には死活問題。

中世ヨーロッパの人々にとって、生理現象に打ち克つことは平穏以上の意味を持つとされ、サキュバスによって堕落すると地獄直行という脅威的存在となった。

ヨーロッパでは未だにこの方法を信じる人がいるというが、現代にもなってサキュバスの存在を信じている人は噂に流されやすい人なので、思い込みによって安心して熟睡できるという意味では有効らしい。

西方キリスト教世界におけるサキュバス

「サキュバス」という語はラテン語に由来する。その語源は「不倫相手」や「愛人」などを指す「succuba」か、性交時に「(相手の)下に寝る者」を意味する「succubare」ともされる。これが英語表現における「succubus」になったのは14世紀後半とされる。

基本的に悪魔(堕天使)とされるが多いが、17世紀イタリアの神学者ルドヴィコ・マリア・シニストラリは自著『悪魔姦、あるいはインクブスとスクブスについて(De Daemonialitate et Incubis et Succubis)』その正体を人間と同等である理性ある生物とした。同書で紹介される説話の一つでは「エンプーサでありサキュバスである」個体が登場し、リシアスという男性との結婚披露宴で哲学者に正体を見破られる。

近年ではユダヤ教伝承に登場する「リリス」や「リリム」と関連付けられる傾向がある。

図像表現

イギリス・ケンブリッジの25番マグダレン・ストリート(25 Magdalene Street)沿い建築物にある16世紀の受け材(corbel)で造形されたサキュバスは、鳥のような翼を持ち、ウサギのような足をしている。

また先端に毛の房のある長い尾を持ち、陰部を隠すというポージングになっている。

ドイツの画家ロヴィス・コリントの1897年の絵画『聖アントニウスの誘惑(Die Versuchung des heiligen Antonius)』やフランスの彫刻家オーギュスト・ロダンの1889年のブロンズ彫刻『La Succube』では人間の女性と全く区別のつかない姿で描写されている。

現代のフィクション作品ではしばしばコウモリ、先端に矢印状の「返し」の付いた「悪魔のしっぽ」を備えた姿で描写される。

一部を除いてなどその他の異形要素は抑え目で、外観で他の女悪魔とは区別がつけられない描き方が多い。女性型の悪魔全体がサキュバスのイメージに引っ張られている節さえあり、その分類は描き手の主観・設定による部分が大きい。

例外はあり、例えば『ウィッチャー3』のサキュバスは翼や羽はなく、角と獣の尾を持ち、下半身はサテュロス状という造形になっている。

フィクションにおけるサキュバス像

20世紀になると、「原産地」のヨーロッパで小説映画と言った、非宗教的な媒体でサキュバスが取り上げられるようになる(英語版ウィキペディアでのリスト)。

近代的なフィクションに特徴的な表現として、「夢では無く現実世界に現れ、生命的な意味での精気を吸い取り全て吸い尽くし死に致らしめるまで離れない」と言った行動パターンが挙げられる。

こうしたタイプのサキュバスは人間との関係が明確な捕食者と被捕食者の関係になるため、中世以上の脅威として描かれていると言える。

同様の傾向があるダークエルフと比べても「人類の敵」というニュアンスが強い印象で、この辺りが「亜人(=人間の亜種)」と「人外(=人に非ざるもの)」の境界ということなのかもしれない。

一方で、一概に邪悪な存在としない作品も出てきている。

漫画においてはアメコミMARVELが1973年に『サタナ・ヘルストーム』を世に送り出しており、前述の『ウィッチャー3』もこの系統である。

やや先んじて血液版と言うべき吸血鬼が一定の条件下で人類と共存可能であると捉え直されており、サキュバスもその路線に乗せられたのは自然なことと言える。

なおこれらの創作でのサキュバスの生態に最も近いのが中国における鬼(グゥイ)である。グゥイの女は大抵が絶世の美女の姿で現れ、望んで人間の男と情交をするが、グゥイと情交を続けていくとやがて男は死んでしまうとされる。

どこかでサキュバスとイメージが混同したのかもしれない。

日本における扱い

サキュバスが日本の創作物にポツポツと出るようになったのは1980年代頃、『ドラゴンクエスト』による欧風ファンタジーブームからとされる。

そのごく初期においては「実体は醜悪な容姿」という設定を取り入れる作品も存在したが、小難しい話はさっさと省くという日本人のおかしな合理性により即置き去りにされた

「コウモリのような翼を持つサキュバス」というある意味完成されたデザインが初期の内に確立され、受容されたことも一因かもしれない。

それまでは翼はあっても状、ほとんどの場合異形要素の無い全裸の女性という表現であったサキュバスだが、1987年に日本で発売されたファミリーコンピュータ版『ウィザードリィ』において、このデザインが登場した。

本作のモンスターデザインを担当したのは末弥純である。

これが海外版にも逆輸入され、他作品のサキュバス観にも大きな影響を与えた。

そもそもキリスト教が限定的な広まりに留まった日本では、『デビルマン』『悪魔くん』『ドラゴンボール』のミスター・サタン(海外では改名)に見られるように、悪魔をモチーフとしたキャラクターに忌避感が少なかったことも大きいかもしれない。

90年代に入ると、『ヴァンパイアシリーズ』のモリガンが一躍人気キャラクターになった影響もあり、様々なジャンルでサキュバスのキャラクターの登場が増えることとなる。

萌え文化が台頭してくると「押しかけ女房」と同一視する解釈さえ現れ、当たり前のように住み着いてイチャラブ展開を始める作品が出現し始めた。

傍目には一般人と区別がつかず、人外要素は「体液に催淫効果を有する成分が含まれる」などの体質的な差異のみとする作品も増えてきている。性欲(=恋愛感情)に対する忌避感がない、仮にあってもそれを恥としている分、普通の女性よりも愛情が深い、とも。サキュバスのキャラが積極的にアプローチを仕掛けることで周りのヒロインポジションのキャラが(密かに)嫉妬する、というのもお約束。ついには男を手に入れるために家事スキルを努力して身につける者もおり、ここまでくるともはや理想のお嫁さんである。悪魔とはいったい…。

因みに本来は醜悪な容姿をしているという説は「ロリババア」などに、インキュバスとは同一の存在で在るとする説は「ふたなり」などに魔改造されて残存している場合がある。

とは言え、敵キャラとしてのサキュバスにも根強い需要がある。

主に快楽堕ちさせたり、レベルドレインしたり、物理的に捕食したりといった方向性だが。

特に3番目にはコアなファンが付いており、『もんむす・くえすと!』のアルマエルマのように「内部がホース状になった尻尾を持ち、その先端からのように丸呑みtailvore)してしまう」という形もある。

また、日本で発達した概念として「淫紋」というタトゥー状の紋様があり、これがサキュバス自身の精力の源とされたり、他人に描くことで吸血鬼のように眷属を作り出せるといった設定に繋がった。

作品別のサキュバス

キャラクター名が「サキュバス」

個別記事のない「サキュバス」一覧

TVアニメ版・ドルアーガの塔ドルアーガオンライン悪魔城ドラキュラシリーズ
サキュバスサキュバスbyイッチョンセンシティブな作品センシティブな作品
ウィザードリィシリーズラグナロクオンラインパズル&ドラゴンズ
センシティブな作品センシティブな作品サキュバスサキュバスby珈琲豆

固有名をもつサキュバスのキャラクター

あ行

さ行

な行

その他

サキュバスを主題とした作品

同人誌

2017年に頒布された『まことに ざんねんですが ぼうけんのしょ1は消えてしまいました。』から始まり、現時点で7作目まで続いている長期シリーズ。

妖艶ナイスバディな大人の女性の姿をしたサキュバスが、人間側のショタを一方的に弄んで搾精していくという逆転なしおねショタ作品なのが特徴。

作者によると、当初魔物(人外)とおねショタ(竿役受け)は売れないからと商業誌でNGが出たので同人誌で描いた所、予想外に売れたとのこと(参照)。

その他

その着せ替え人形は恋をする』内に登場する架空の漫画

関連イラスト

性質上R-18比率が高く、そうでない作品もかなり際どい恰好をしている事が多い。

センシティブな作品センシティブな作品センシティブな作品センシティブな作品

コメント

スレッド

スレッドがまだありません

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

pixivに投稿された小説

すべて見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

サキュバス
総閲覧数: 1,059,083,316
Apr 4Apr 11Apr 18Apr 25May 2May 9May 16May 23May 30Jun 6Jun 13Jun 20Jun 27Jul 4Jul 11Jul 18Jul 25Aug 1Aug 8Aug 15Aug 22Aug 29Sep 5Sep 12Sep 190200000400000600000800000
  • 閲覧数
サキュバス
247
編集履歴
サキュバス
247
編集履歴