鬼滅の刃考察 鬼は病を、鬼殺隊は十二支をモチーフにしている

はじめに

鬼滅の刃には随所にモチーフが存在する。モチーフとは「着想の元」くらいの意味だ。わかりやすい例として、鬼は伝染病を、鬼殺隊は十二支をモチーフにしている。あくまでモチーフであって、キャラがまるごとそのイメージに縛られているわけではない。

鬼のモチーフ

上弦の鬼は伝染病をモチーフにしている。厚生労働省の感染症指定表がこちら

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上弦の壱 黒死牟

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一類感染症の「黒死病」だ。ペストとも言う。ヒントと言っても良いくらい名前がわかりやすい。名前がそのものであること、最強であることくらいしかペストの要素はないように思う。

上弦の弐 童磨

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二類感染症の「結核」だ。結核は肺を蝕む病気であり、童磨の「吸い込むと肺が壊死してしまう技」のモチーフとなっている。

上弦の参 猗窩座

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三類感染症の「コレラ」、コロリと呆気なく死んでしまうことから、通称は「虎狼痢(ころり)」だ。大事な人がコロリと死んでしまうことや、虎のように武術に生き、一匹狼であることなどはここから来ていると思う。奇しくも、対決した炎柱もまた、「虎」なのだ。

上弦の肆 半天狗

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四類感染症のボツリヌス症だ。ボツリヌス菌の毒素は神経に働き麻痺を起こす。これは半天狗の技が痺れる電撃であることの元と考えられる。また、ボツリヌス菌は芽胞がとても強く、「121度で数分加熱しないと殺菌できない」。これは半天狗のしぶとさ、硬さなどの由来だろう。

上弦の伍 玉壺

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五類感染症のアメーバ赤痢だろう。玉壺はゲル状の水を操って攻撃していたし、玉壺の姿が他と違うのは、アメーバ赤痢が「原虫」という微生物により起こされる感染症だからだろう。

上弦の陸 堕姫・妓夫太郎

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五類感染症(感染症は5類までだ)の梅毒だ。生前の妹の名前が梅であること、縄張りが遊郭であることからいって間違いない。

始祖 鬼舞辻無惨

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鬼は「人を媒体にしてしか増えることが出来ず、鬼自体では生殖することがなく、人体を攻撃する病原体」なわけで、上弦の鬼とは人類を苦しめ、まだ根絶されていない凶悪な伝染病であり、下弦やその他雑魚鬼というのは、根絶されたり症状の軽い病のことだ。

では人から生まれた鬼舞辻無惨は何か。人体から生まれる最悪の病気にして「新生物」、そう「癌細胞」だ。無惨の必殺技(?)である「爆裂四散」も癌細胞の最悪の技である「転移」が元だ。

無惨にも効く日光とはつまり放射線治療のことだろう。太陽光にも放射線は含まれる。(オゾン層等で軽減されている)。日光を蓄えてその力があるとすると、日輪刀は放射性物質・・・?まあ深くは考えないでおこう。

毒殺の刃などと揶揄されたくらい毒が決め手になった鬼滅の刃であるが、病である鬼にとっての毒とは、つまり「薬」のことである。ならば決め手になるのも当然だろう。

2021/1/16追記 別説

なお、別の説として麻疹(はしか)は別名赤班瘡(あかもがさ)、赤瘡(あかがさ)ということからアカザ、らい病(ハンセン病)からハンテングという説もある。

上記の考察は、1,2,5,6(5)が感染症の分類1,2,5,6(5)に合致していたから3,4を探してあてはめたというところがある、どっちが正解かは作者のみぞしるところだが、大正時代までの流行でいうとこっちの別説のほうがしっくりくる気はする。はしかは、大人になるまでに一度かかる(そして治らなかったら死ぬ)という通過儀礼として扱われる病であり、アカザのゲンコツ通過儀礼と合致する。らい病も手足がしびれるらしい。

過去に倒された上弦は種痘で駆逐されていった天然痘か?大正時代の日本でいうと黒死病はろくに流行ってないけどね。ただヨーロッパでの悪名がすごい。他に出てない悪名高い感染症はスペイン風邪(インフルエンザ)とかか。


鬼殺隊のモチーフ

これは十二支をモチーフにしている。鬼殺隊の階級は「十支」という、十二支とともにつたわったものをそのまま使っている。さらに、どう見ても猪もいるんだから、あとは当てはめていけば全員ぴったりと当てはまったし、お館様の正体もわかった。

一・子(ねずみ)

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これは名前がそのまんま竈門禰豆子だ。また、ネズミは黒死病を媒介したように、病気を伝染させる媒体(鬼の仲間)ともなるし、ネズミは病気の研究のときに実験体として使われる。鬼と人をいったりきたりした禰豆子の役柄でもあり、「一番に到着して年始を告げる」という十二支伝説のように、最後は駆けつけた。

二・丑(うし)

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岩柱・悲鳴嶼行冥だ。普段は大人しくてまとめ役であり、怒りが頂点に達すると猛牛の力を出す。ネズミがいなければ牛は本当は一番だったという逸話から、柱の中で一番強いのだと思う。

三・寅(とら)

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炎柱・煉獄杏寿郎だ。なんとなく髪型が虎っぽいし、技の極みに至るのも虎っぽい。また、十二支物語において虎は半信半疑だったために一番手になれなかったという逸話があるが、煉獄さんも禰豆子について当初は半信半疑だった。

四・卯(うさぎ)

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蟲柱・胡蝶しのぶだ。それはその生き様がそうだ。うさぎは寂しいと死ぬという。しのぶさんもうさぎのような寂しそうな生き方だった。僧に我が身を捧げた逸話が元だろう。

五・辰(りゅう)

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霞柱・時透無一郎だ。天才的な素質を持った少年のことを「龍の子」といい、龍の子は小さしと雖もよく雨を降らすなどという。霞柱の天才性は龍の子故だ。

六・巳(へび)

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説明するまでもないだろう。蛇柱・伊黒小芭内だ。

七・午(うま)

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恋柱・甘露寺蜜璃。何倍も力があることを「馬力がある」「10万馬力」というように。また、蛇の隣というのもあるだろう。

八・未(ひつじ)

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音柱・宇髄天元。羊感なくね?と思うかもしれないが、羊はめちゃくちゃやかましい。メェーーーメェーーーという風に。また、これはこじつけかもしれないが、もこっとした羊毛は爆発を連想させる。角笛には羊の角が使われたことから、音楽と羊は関連付けられることも多い。hit「UZI」でウズィーかもしれない。

九・申(さる)

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風柱・不死川実弥だ。戦い方は猿っぽい。また、犬である水柱とまさに「犬猿の仲」なのも。

十・酉(にわとり)

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我妻善逸だ。これは彼が「チキンハート(臆病者)」である由来だろう。ただ、闘鶏があるように、鶏もやるときはやる。

十一・戌(いぬ)

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水柱・冨岡義勇だ。彼は忠義の人であり、疑問に思ってもとりあえず従う、犬っぽさがある。猿(風柱)とも仲が悪い。

十二・亥(いのしし)

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嘴平伊之助。これも説明するまでもないだろう。

神様(天照大神)

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産屋敷家はおそらく代々名前に「輝」という字が入っている。また、「カラス」を使いにしている。これは天照大神の一族だろう。十二支は、神様が動物達に声をかけて集めた。つまり、十二支=鬼殺隊を集めたお館様こそ、神様(天照大神)なのである。

おまけ

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じゃあ彼は?俺はくじけずに病と戦い続ける「人」だと思う。「炭」という殺菌素材も考えたが、それでは癌や病気と戦うには弱い。それに、無惨は炭治郎のことを「後を継げる」と言っていた。癌細胞になれるのは、やはり人だろう。


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コメント

5
安倉まにゅう
安倉まにゅう

こじつけかなあ、と思いましたがここまでヒットすれば有りですね。参考になりました。

いぐるみー@
いぐるみー@

相変わらず考察力がすごくてひっくり返りながら見てました
ただ一点、気になったのですが、「申」は善逸だと思います。申という字は雷の象形文字だからです。
八咫烏は太陽の化身だから、雷を司る彼とは合わないので、彼だけ雀なのかなぁと
それから、やはり「鬼退治」において犬・猿は主人公により近いポジションにいる宿命があるかと。雉も天照大神の使者で天皇家と非常に縁のある神獣なので、たぶん十二支じゃないポジションにいるハズですね

まつそー
まつそー

獪岳は恐らく5類感染症の破傷風だと思います。

安井 真守
安井 真守

煉獄杏寿郎の「なんとなく髪型が虎っぽいし」には笑いましたww
でもまぁ、そういった解釈が「アリ」だと思えるのも、この作品の懐の深さですよね。

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鬼滅の刃考察 鬼は病を、鬼殺隊は十二支をモチーフにしている|暇空茜
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