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第三章 茨の千年帝国
第六十六話 熟れた女体Ⅱ ♥
冷たい粘土質の壁に手をついて尻を後ろに突き出す。
背中はなだらかな曲線を描き、乳房は鈴なりに実った果実のように重力に従って垂れ下がった。
「はぁ……、はぁーっ、は……、はぁっ」
自分の息遣いがやけに荒い――。
唇から小さく舌を零して口の端から垂れそうになっている涎を舐め取る。
フアナは間もなく訪れる挿入の瞬間に期待を寄せて青年武僧を振り返った。
(ああ……っ、彼はやっぱり獣だわ!)
ロウソクが後ろの机に置いてある影響で、彼の体の大部分は真っ黒な影に覆われていた。青年のシルエットを見ていると、ペニスが異様に大きく発達した影の怪物のように思えてくる。これからフアナを蹂躙し、屈服させるだけの顔のない性の化身だ。逞しくて、雄々しくて、巨大で硬質。女を狂わせる魅力に満ちている。明らかに普通のオスとは違っていて、彼からは何か――種としての寿命をつないでいくために生来備わっている機能を感じさせられた。他種族のメスを誘惑して孕ませることに特化した能力だ。体はあのペニスを求めていても、理性はこの危険な色香に惑わされてはいけないと警鐘を鳴らしていた。しかし、魔性の誘惑に踊らされることは夫人にとってむしろ上等なことだった。
抵抗することも出来ずに快楽を与えられ、組み敷かれ、魔物の種を子宮に植え付けられる。子を孕んだ後もあらゆる性的な部分を刺激されて理性を極限まで蕩かされ、ただ次の異形を産むだけの雌に堕とされる――。
上位のオスに支配され、淫悦に浸ることの何と素晴らしきことか。
自由意思をはく奪されて、孕んだ肢体を床に横たえ、与えられるがままにペニスから白濁液を舐め取る妄想は普段からよくしていることだった。
求めるのは破滅的で強烈な性悦、快楽。
普通の刺激は味わい尽くした貴族の遊び人ならではの倒錯的な性欲である。
西方教会の枢機卿の娘としてはこのような悪魔崇拝じみた考えは表に出せないが、今地下室には性の悪魔であるキアン本人しかいない。存分に自分を出すことができる。
「ふぅ、ふぅ……」
フアナは遠慮することなく彼に流し目を送り、早く逞しい棒を挿入してくれと尻を揺らした。しかし彼はがっついてこない。粘つくような視線を送ってきていた。
「お尻、すごく綺麗ですね」
闇の中で悪魔が囁く。
大きな手が尻の稜線をゆっくりとなぞった。
キアンはフアナの耳元に口を寄せて低い声で続ける。
「実に魅力的な安産型をしている」
「ふぅ、ん……。じ、ぶんの体には、気を遣っていますから……っ。あっ……」
「敏感なんですね」
「お尻を触られたら、誰だって変な気持ちになってしまいますわ、あぁっ」
「可愛らしい反応だ。じゃあここの手入れも、やっぱり定期的にやっているのですか?」
言葉と一緒に、尻の方から硬い指がまたぐらに忍び込んでくる。
フアナは女性らしい曲線を描く足を咄嗟に肩幅に開く。
この男の愛撫が気持ち良いことは早くも覚え込まされてしまったから、快楽というエサが欲しくて体が勝手に反応してしまったのだ。予想を裏切ることなく、ゴツゴツした皮膚がフアナの黒い陰毛の茂みをかき分け、色素の定着した秘裂にゆっくりと沈みこんだ。
指は二本。
夫人はぽってりとした唇を開き、両足に力を入れてつま先立ちになる。
白い足とボリュームのある尻肉がぶるりと満足げに震えた。
彼女の手入れされた白い肌は闇の中でぼうっと浮かんでいるようだったが、そのため尻タブの下から覗く黒々とした茂みが影に呑み込まれたような印象があった。青年武僧のもたらす濃い闇の浸蝕を受けた秘穴。淫悦を貪る、フアナの穢れた女部分だ。
黒い茂みと黒ずんだ陰唇は男の指を咥えこみ、咥えこんでいる外陰部からは半透明の淫液を滲ませていた。青年が指を引くと愛液で濡れ光った指の関節がゆっくりと肉の外へ出て、逆に差し込むときは抵抗もなく微かな水音とともに沈んでいく。
やがて青年の手が尻タブに寄生しているかのように押し付けられ、差し込まれた指が徐々に豪快に動き始めた。
グチュ、グチュ、グチ、グチ、グチ、グチグチグチグチグチぐぽぐぽぐぽぐぽぐぽぐぽッ――――!!
「はぁっ、あ゛っ、あっ、あっ、あっ、あ、あ、あ、あ、あ゛ッ……♡」
つま先立ちで突っ立っている間にも入り口を通り過ぎた後の空洞の部分を指先でかき混ぜられ、鋭い刺激が下半身に爆ぜる。フアナは粘土質の壁に縋りつくように額を押し付け、尻をいっそう高く掲げて秘穴に感覚を集中した。焦れて尻を横に振るようなことはない。男の硬い指が素早く的確に高みへと導いてくれる。尻を突き出して下腹部をこわばらせるだけ。ときおり鋭い感覚に軽イキして尻タブがビクンビクンと無作為に跳ねまわる。青年の指遣いはまるで乳牛の膣を刺激するような無感情なものだったが、うますぎるせいで体はどうしようもなく火照り、上と下の突起の先端が勝手にシコリを帯びていく。こんな愛のない愛撫に鳴かされてしまっている自分自身に対して興奮しているところもあった。
「んぶっ。んっ、んんんん゛っ」
途中で顎を掴まれて唇を吸われた。
指で責め立てられながらのディープキス。接触したところから命を吸い取られているような強烈な性感が溢れ、フアナは一瞬で青年のもたらす快感に虜になってしまった。
「んあっっ♡ あっ、あ゛……♡」
軽くイったところで指が止まり、ゆっくりと引き抜かれる。
フアナは壁に上半身を押し付けたまま、青年の口元から顔を外し、必死に呼吸を整えていた。
ちらりと後ろを見ると、膣から抜かれた青年の指にははしたない液が大量にまとわりついていた。
室内に汗の臭いとも愛液の臭いとも思える特徴的な臭いがムッと広まる。
一人で嗅ぐには不快な臭いだったが、青年に責められた後だとか、この臭いを彼に嗅がれてしまっているだとか考えるといやらしい気分になってしまう。
「イきましたか?」
俯いたフアナの唇を指でそっとなぞりながら武僧が尋ねてくる。
夫人は顔を上げると恍惚とした表情で頷いた。
「は、はい……。とてもお上手なのね」
「では人妻の不倫マンコ、もう一度見せてくださいますね? 足を広げて、自分から肉壺を割り開いて」
「さっきさんざん見ましたでしょう?」
「イク前のものと、俺が手を加えてイったあとのものとを見比べたいのです。貴女の体をこの短時間でどれだけ作り変えられたか確かめたい」
「で、でも。そんな何度も間近で見るようなものではありませんよ」
フアナが羞恥心からそう返すと、青年はイったばかりの秘裂を指先で緩慢になぞり上げた。陰毛がショリショリと音を立て、勃起したクリトリスが引っ掛かって鋭い刺激が腰に響く。フアナはたまらず腰を揺らし逃れようとしたが、陰毛をかき混ぜる男の指は止まらずクリトリスを包皮の上から挟み込んできた。またイかされる――。そう思うと性的に崇拝しつつある青年の命令に抵抗を続けられなかった。フアナは秘裂をなぞられる快感に腰を跳ねさせながら、かくかくと慌てて頷いた。
「では見せて」
「…………」
恥ずかしい――と思いつつも、いやらしい自分を見て欲しい、見て興奮して欲しいという気持ちが湧き起る。フアナは興奮に息を荒げつつ、男の方を振り返って壁に背を預けた。
そして下腹部を覆う長方形に生えそろった陰毛部に白い指を這わせる。
陰毛の奥には先程まで指マンされて開いた女の場所。
屈みこんだ彼に見やすいように少し腰を落としてガニ股気味になり、小陰唇に指先を当てる。
そして、クチャッと音を立てて自らの大切なところを割り開いた。
「はぅ、ん……♡」
「おぉ、いやらしいですね」
「――――っ」
ガニ股で割り開かれた陰毛地帯の中央。
黒ずんだ陰唇の内側の赤い媚肉を見ながら、わざと羞恥心を煽るように青年が囁く。
絶頂を繰り返す前はあまり濡れておらず、外陰部の色も腫れたようにはなっていなかった。しかし今は数度の指マンによる軽イキで、膣穴から溢れた乳白色の淫液に外陰部がうっすらとコーティングされているかのようだった。
クリトリスも包皮が持ち上がり、先端が顔を出していないにもかかわらず勃起していることが一目瞭然の状態だった。彼は包茎クリトリスを指先でゆっくりと押し潰しながら口を開く。
「クリ、大きいですね? おまけに皮もかぶっている」
「……ええ。皆に弄られ過ぎたからかもしれません」
「それでちょっと撫でられただけでびくびくするほど敏感になったわけですか」
「あん、分かりませんわ」
「この半透明の液は貴女の子宮から溢れ出たものですね? これだけたくさん漏れているということは、子宮はもう完全に下りてきているんじゃ?」
「さあ……?」
フアナはこくりと喉を鳴らし、腰を前に突き出した。
「ご自身でお確かめになってはいかが?」
「ではそうします」
台詞が終わるや否や男の指が色の濃くなった陰唇へ殺到する。
指が陰部を揉むように蠢き、フアナの赤ん坊が生まれてくる穴へと入り込んでいく。
四本――強い圧迫感に夫人は唇を開き、熱っぽい息を吐いた。
「あ――あぁっ、あああぁっ♡」
濡れそぼった膣音。
黒い淫裂が広げられ、毒の花のように赤い膣口が陰唇から露出する。
指を咥えこんだ秘穴は入り口周辺が盛り上がり、広がり、薄い膜のようになって膣道を開帳した。内部の肉の道は夫人の発情愛液で白くぬめっていて、幾本もの愛液の糸が上下左右の膣壁と膣壁をつないでいる。赤く腫れた産道の奥には、ぐりぐりと生々しくうごめく子宮口が見えている状態だ。青年武僧の長い指がまるで器具を用いているかのように秘穴の拡張を固定しているおかげだった。
(全部、見られてしまっていますわっ。わたくしの恥ずかしいところをっ)
白い液を吐き出しながらうごめく子宮口をつぶさに観察される。
止まってと思うものの、フアナのぷっくりとした子宮口は軽い絶頂の余韻に浅ましく動き続けていた。下腹部が熱い。自然に発情して、ぽかぽかとなって濡れるときよりも暴力的な快感が押し寄せてくる。
やがて全ての指を引き抜いたキアンが立ち上がってフアナを見下ろしてきた。
「演技ではなく本気で感じていらっしゃったようですね」
「あ、当たり前ですっ! あんな激しい責め立てをされたら清楚な聖母でも子宮を下ろしてしまいます!」
「スケベなフアナ様では抗えるはずもなく?」
「ええ、貴方のものが欲しくなってしまいました。さあ、これ以上焦らされたら狂ってしまいそうです、早く入れてくださいな」
「仕方がありませんね。後ろを向いて下さい」
「…………」
無言で後ろを向く。
また壁に手をついて尻を男の方に突き出した。
今度指を入れてきたら思い切り嫌がってやろうとフアナは思っていたが、憎たらしいことに彼は極太の肉剣を秘穴にあてがい、入り口を探すように亀頭をなすりつけたあと、ゆっくりと腰を進めてきた。
「はぉっ、おぉ……♡」
最初から見て分かっていた通り、大きなペニスがさんざん指マンされた膣内に入ってくる。
抵抗もなく下から掬い上げるような腰つきであっさりと下りてきていた子宮口に当たった。
圧迫感と多幸感に尿道から潮が吹き出す感覚。
入れられただけでイってしまった。
それだけ気分が高まっていたこともあるが、概ねこのペニスが焼けた鉄の棒のように熱くて硬いせいだ。腰を動かしてもペニスがふにゃふにゃとならない。下腹部に男の手が当てられると、内部のペニスの形を如実に思い描けそうなくらい確かな棒の感覚が伝わってきた。
「んっ……、お゛ぅっ、お゛ぉっ」
尻タブと男の腰が密着した状態で、壁の方へ向かって前に足が逃げていく。
しかし男の腰もしっかりと密着して付いて来ていて、挿入の快感は増すばかりだった。
フアナは額を壁に擦りつけ、埋め込まれた圧迫感に慣れようと深呼吸を繰り返した。
呼吸の度に入り口が窄まっているのが自分でも分かる。
口からは意味もなく「お゛っ♡ お゛っ♡」と濁った嬌声が漏れている。
潮のみならず秘穴からも淫液が糸を引いて零れ落ち、足の間の滑らかなレンガの床をしとどに濡らした。
本当にこの人は淫魔なのではないだろうか――と背中に抱きつかれ、下腹部を撫でられながらそう思う。執拗な愛撫もいやらしかったし、こうして入れられてもこちらの気持ちが分かっているかのように腰の動きを一時中断してくれている。
「クリ、弄りますよ」
「あぁんっ、止めてぇ♡」
「ふっ、止めてと言う顔にはとても見えません」
「ひっ、あっ、……あっ、あ゛んんっ♡」
包皮の上から陰核がしごかれ、鋭い快感が下腹部に突き抜ける。
膣口が勝手に締まり、咥えこんでいる棒により強く膣肉が擦れる。
フアナは喜悦に口元を緩め、クリトリスと肉棒によってもたらされるぬるま湯のような快感に酔いしれた。一方でペニスが少しずつ動き始める。相手の尻までがくがくと揺らすような乱暴な動きではなく、壁と腕でフアナの腰を固定し、ペニスで膣壁を擦ることに重点を置いた出し入れだ。最初はお腹の裏ばかりを擦っていたが、しばらくすると故意か無意識か、最奥の子宮口に強く圧迫するようにぶつかり、子宮をぐっと突き上げてくる。
フアナがあからさまに息を乱すと、それから粘着質な子宮口責めが始まった。
「あっ、はぁっ。ん゛っ、おぅっ、おぁっ♡ はああんっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
亀頭が強い圧力を加えてくる。一方で青年の指はクリトリスを乱暴にこねくり回し続けていた。それをされると尿意を催してしまうというのに彼は全く容赦してくれなかった。
指で下腹部の肉ごと包皮を上に引っ張られ、皮かむりだった敏感な神経が露わになる。「やめて♡ いやああああっ♡」と悲鳴をあげるものの、彼は逆にどんどん愛撫の強度を上げていく。まるで馬車が歯止めを失ってどんどん崖に向かって加速しているかのよう。脳を侵す陶酔感は「これだ、これが欲しかったんだ!」と喚き散らしていた。
体が『く』の形になっても最奥を抉ってくるペニスは止まらず、指は肉芽を挟みこんで刺激を伝えてくる。快楽から逃れることもできず、我慢の限界がやって来て尿道から淫液が噴き出る。尿か潮か定かではない液体は青年の指先を濡らし内腿を冷たく這っていった。排泄の快感が性悦に加わって、絶頂の高みから真っ逆さまに堕ちていく感覚。視界が明滅し、脳が空気が足りていないと叫び続け、訳も分からず目が回る。
「あっ、あっっ♡ イクっ♡ イクぅぅっ♡」
たまらず上げた高い声に、男が素早く反応する。
パン――と尻肉が潰れるほど腰を強く密着され、そのまま体重を掛けられて壁に押し付けられる。ペニスはピンで、フアナは磔にされる蝶。つま先立ちで肉棒に立てに貫かれる。ボタボタと欲望の液が股間から垂れ流しになり、フアナは壁に頬を押し当てて真っ白な絶頂を味わった。
「ああああっ♡ あっ――――あああああっ♡」
青年の体躯と比べればフアナの体は華奢だ。壁に押し付けられ、暴漢に無理やり種付けされているように見えなくもない。またフアナも遠慮なく膣内に種を放出されながら、汚されたことに対する背徳感で連続で絶頂していた。
膣の周りが硬くなって膣道を閉じようとするが、挿入されているペニスのせいでそれもままならない。指で陰毛の平原をかき混ぜられ、フアナは太腿を閉めて甘美な悦楽を下腹部に押しとどめようと膝を屈めた。弄られたクリトリスが痺れている。ペニスは子宮口とゼロ距離で種付けを続けていた。
「んっ、ん゛ぅっ」
目を閉じて。
眉根を寄せて低く呻く。
先程まで孤児たちを抱きしめていたはずの大人の女の体が、性の魔神のような男の前では未成熟な少女のようだった。一方的に犯しつくされた記憶を反芻して、フアナは満足げに笑みを浮かべる。
射精の終わったペニスがゆっくりと引き抜かれていく。
カリ高のペニスは白濁した種汁も一緒に外に掻き出していった。
フアナは自分の尻から極太の異物がぬるりと姿を現すのを首を回して観察する。
「ねえ、キアンさん?」
「はい」
「もう少し楽しみません? できればそっちのベッドの方で」
「もちろんですとも。ではご夫人、どうか俺の手を取ってください」
「あ、待って」
フアナは腰を抱き上げようとする青年を押しとどめて続ける。
「貴方がすごいことはよく分かりましたから、ベッドではもっとゆっくり――恋人のようなセックスをしませんこと? あんまり気持ち良かったものですから、貴方の肌の感触が欲しくなってしまいました」
「光栄なことですがこれは遊びです。俺は貴女と本物の恋人になる気はありません」
「まあ、わたくしもそんな気はありませんよ。あくまでセックスを楽しむ相手というだけで、夫はどうあってもギーです。ギーがわたくしを殴り殺すような日が来ない限りは、死ぬまでずっと変わりません」
「分かっていらっしゃるのでしたら俺としても異存はありません。気を操って避妊もしていますし、何度でもお付き合いしますよ」
「チィを操って避妊……? 武僧って器用なことができるのね。今日は大丈夫な日ですから子を孕むことはありえないのですけど」
フアナは目を丸くしてそう言ったあと、改めてキアンに向けて微笑みを浮かべた。
「では引き続きお互い交わりを楽しみましょうか」
× × ×
ベッドがギシギシと揺れる。
フアナが仰向けに寝転がり、それをキアンが正常位で犯すという状態だった。
フアナはキアンと手を合わせて股を開き、クリトリスの裏から膣奥まで亀頭を擦りつけるような緩慢な挿入に穏やかに息を乱していた。
「あんっ、そう、言えばっ」
「なんですかっ?」
「いえ、今日子供たちに『子供はどうやって生まれるの』と訊かれて。わたくし男女が仲良くしているとある日天から降ってくるのですよと教えたのです」
汗の浮いた顔をふっと緩めて夫人は続ける。
「本当はっ、ぁっ、こんなっ、いやらしいことをするから子供はできますのに」
「――――」
夫人の中は先程注入した種汁のせいでぬめりを増していた。
黒々とした陰毛はボリュームがあるが、それでも太腿のラインから尻の稜線は隠せていない。陰毛に隠れた秘穴はペニスを呑み込んでは淫液まみれにして吐き出すことを繰り返していた。
「ユニークな説ですねっ。天からの贈り物とはっ、おぉっ」
「ふふ、でしょう? 夫に言ったら失笑されるような嘘ですが、子供たちは真剣に聞いてくれます。あの純粋な子たちが――わたくしがこうして犯されているところを見てしまったら、どんな思いを抱くのでしょうね。とても不幸なことになりそうですけどっ、一度実演して見せてみたいわっ」
「ふっ……、貴女はなんて人だ。とても枢機卿の娘だとは思えない」
「でしょう? んっ、ふふっ。でも気持ちいいことには逆らえないんです。もし今キアンさんに子供たちの前でセックスしろと命じられたら、本当にやってしまうかも」
「その場合、目撃者が残らないようにしなければなりませんね」
「物騒な冗談ですねぇ」
フアナはくすくすと笑うとキアンの首に腕を回し、お腹に力を入れて上体を起こした。対面座位で抱き合う体勢になり、挿入部に体重が掛かる。子宮に鈍く響く圧迫感に小さく吐息を漏らし、フアナは自ら腰を揺すり始めた。
「あっ、あっ、あっ、……あ、んっ、あぁっ♡」
「キモチイイヨ」
「あ、えっ? な、なんですの?」
「俺のチンポが喋っているんですよ。フアナ様に食べられて気持ちいいと」
キアンはそう言ってから口を閉じ、声音を変えてまた「キモチイイヨ」と言った。
「ふふっ、あっはははっ。なんですの、それ。口を閉じているのに器用なことですわね」
「東方の人形師の技です。俺の七十二ある隠し芸の内の一つです」
「ふふふふふっ」
こんな何でもないことに笑ってしまう事こそおかしかったが、不思議とツボに入ってしまい、お腹の痙攣が止まらなくなる。貴族の間で交わされる知的なジョークよりも、こうした素朴な子供騙しの方がよっぽどフアナには好ましいものだった。
フアナはひとしきり笑い終えると、青年の腰に絡みついている自身の足にきゅっと力を込めた。腰をくねらせ、プニプニした自分の最奥を亀頭に擦りつける。
彼が精を漏らす気配に息を荒げながらフアナは彼の唇に囁いた。
「また、機会があれば遊んでくださいます? 貴方とのセックスは楽しいわ。今度は……ちゃんとした寝室でじっくり交わりたいの」
「残念ながら火遊びはあまりしない性質でして」
「あら、断られちゃった」
「貴女が貞淑な妻になった時に、疫病神のように現れてこのチンポの味を思い出させてあげるかもしれません」
「わたくしが貞淑になったら、んっ、貴方にとって火遊びどころか火事に自ら飛び込んでいくようなことになりそうですけどっ」
「俺は火遊びよりも過激な爆弾遊びを好む体質なんです」
「やだ、なんですか、それ」
フアナはくすくすと笑いながらも、彼の低い声に下腹部の潤みが増しているのを感じていた。
腰を後ろに引くことで入り口付近か奥までを擦過して楽しんでいたのを、彼の腰に密着して奥ばかりを重点的に刺激する。
吐息が乱れ、会話する余裕がなくなる。
フアナは意味のない声の羅列を吐きながら、興奮を高めていった。
そして。
「あ……っっ♡」
膝を跳ねさせ、大きく絶頂する。
きつく彼に抱きついて、秘穴の収縮と咥えこんだペニスの感覚に全神経を集中させた。
中毒性のある違法な薬物のような多幸感。
病みつきになる性的快楽。
今、フアナの秘穴はこの男のペニスを覚え込んでしまった。
(わたくしが貞淑な妻になることなんて、きっとあり得ない)
「あっ、あっ、あっ、あ、あ、あ、あっ」
白い喉を反らせて、イキながら腰を振る。
子宮から欲望の液が噴き出るのに任せてペニスを貪り続ける。
(だって、こんなに気持ちいいことが好きなんですもの)
もう、戻ることなどできませんわ――。
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