【必須】画像生成AI「ナノバナナ」プロンプト2選!Gemini2.5Flash imageのAIイラスト作成をコントロール!(しかも無料で高品質!)
みなさん、こんにちは!
ワンダー佐藤です。
画像生成AI「ナノバナナ」、凄いですね!
美しいイラストを瞬時に作れる、しかも無料!
ってことで、最近、ハマってます(笑
凄すぎる・・・、
けれども・・・、
画像生成AI「ナノバナナ」を使っていて、
「あれ?プロンプトを入れたのに変わらないな...」
と感じたことはありませんか?
安心してください。あなたが感じているその違和感は、決してあなたのプロンプトの書き方が悪いからではありません。実は、AI技術の進歩によって生まれた新しい課題だったのです。
Googleの最新画像生成AI「Gemini2.5Flash image」(通称:ナノバナナ)は、確かに驚くほど高品質な画像を無料で生成してくれます。しかし、その優秀さゆえに「一貫性が強すぎて、変化させたい部分が変わらない」という、これまでにない問題が浮上しました。
これは技術進歩における典型的な「制御の逆説」です。AIが賢くなればなるほど、人間の意図を正確に汲み取ってくれるはずが、逆に融通が利かなくなってしまう—この現象に、多くのクリエイターが直面しています。
でも大丈夫です。今回ご紹介する「2つの必須プロンプト」を使えば、この問題を根本から解決できます。しかも、その背景にある理論を理解すれば、他のAIツールでも応用可能な、汎用的なスキルが身につきます。
あと、GeminiのProではなくFlashを私は使っています。理由は、Proは推論するから遅い、というものです。ですから無料ユーザーさんと同じ条件で画像生成をやっています。
AIとの新しい協働関係を築くための第一歩を、一緒に踏み出してみませんか?
【関連動画】
前回のナノバナナ動画も見てくださいね🍀
ナノバナナの驚異的な能力と隠れた課題
圧倒的な画像生成品質を実現
Gemini2.5Flash image、愛称「ナノバナナ」は現在最高品質の画像生成AIです。アニメ風イラストからリアルな風景画まで、無料でこれほどの品質を実現できるツールは他にありません。
特に印象的なのがその一貫性能力です。一度作成したキャラクターや対象物の特徴を、次の生成でもしっかりと維持してくれます。例えば、AIマスコットキャラクター「つむぎちゃん」に本を持たせ、背景を秋の風景に変更しても、キャラクターの特徴は完璧に保たれます。
最近私が出版した「かんたんプロンプト」を持たせて、季節を変化させてみました。
一貫性の罠:強すぎる記憶力
しかし、この優秀な一貫性機能こそが新たな問題を生み出していました。私の検証動画では、オルフェウス神話のキャラクターを
「もっとイケメンに」「美女にして」
と指示しても、AIが全く変更を反映しないケースが確認されています。
なぜこの現象が起きるのでしょうか?
答えは、AIのコンテキスト保持機能にあります。
Gemini2.5Flashは過去の生成履歴を強く記憶し、一貫性を保とうとするあまり、新しい指示を「ノイズ」として無視してしまう可能性があるのです。
解決の鍵:2つの必須プロンプト技術
第1のプロンプト:ネガティブプロンプト(文脈分離技術)
「これまでの生成に影響されない」
このシンプルな一文が、AIの記憶をリセットします。文脈保持機能を意図的に解除することで、AIを「白紙の状態」に戻すのです。佐藤氏の実験では、このプロンプト追加により、それまで変化しなかったキャラクターが劇的に変化することが確認されています。
第2のプロンプト:プロンプトチェーン(選択的継承技術)
「○○の特徴を維持して」
ネガティブプロンプトでリセットした後、今度は維持したい要素だけを選択的に継承させます。「キャラクターの特徴を維持して」と指定することで、外見の基本的な特徴は保ちながら、シーンや表情、ポーズは自由に変更できるようになります。
三行革命プロンプトの実践フォーマット
この2つの技術を組み合わせた三行プロンプト構造は以下の通りです:
「これまでの生成に影響されない」(リセット)
「キャラクターの特徴を維持して」(選択的継承)
具体的なシーン指定(新規指示)
三行革命プロンプトの理論は以下をご覧ください。
実証データが示す圧倒的な効果
アニメイラストでの検証結果
佐藤氏の動画では、オルフェウス神話を題材に詳細な検証が行われています。従来手法では変化しなかったキャラクターが、この技術により以下の変化を実現しました:
シーンのアップ・クローズアップへの変更
ハグシーンなどの感情表現の追加
幻想的な背景への変更(花びらの舞い散る演出)
ロマンチックな雰囲気への調整
特筆すべきは、これらの変更がすべて、キャラクターの基本的な外見的特徴を保ったまま実現されていることです。
以下はズームはできましたが、シーン変更ができなかった例です。
ネガティブプロンプトでセパレートして、変更が可能となります。
部分的プロンプトチェーンを入れた場合。
リアリスティック画像での応用
北欧神話のラグナロクを題材とした検証では、さらに高度な制御が実証されました:
モノクロラフ画から完成版への段階的制作
16:9アスペクト比への変更(従来手法では不可能だった)
オーディン、トール、ロキなど複数キャラクターの同時制御
壮大な戦闘シーンの動的な調整
この実験では、一度の指示で望んだ変更が実現され、制作効率の大幅な向上も確認されています。
以下のように、やはりプロンプトを入れても変化なしの場合が起こります。
ネガティブプロンプトでセパレートすると、変更できます。
しかし、今度は比率が変更できません。
そこで、再びネガティブプロンプトで変更。
タイトルを入れて完成。
プロンプトチェーンは以下をご覧下さい🍀
プロンプトエンジニアリングの普遍的価値
アテンション機構の理解がもたらす汎用性
この技術の背景には、AIのアテンション機構(注意機構)の理解があります。AIがどの情報に注目し、どの情報を無視するかのパターンを把握することで、より精密な制御が可能になります。
重要なのは、この技術がGemini2.5Flashに限定されないことです。ネガティブプロンプトとプロンプトチェーンは、プロンプトエンジニアリングの基本原理であり、文章生成AIでも同様の効果を発揮します。
直感と理論の統合アプローチ
ここで強調したいのは、理論的理解と実践的慣れの両立です。アテンション機構の仕組みを頭で理解しながらも、実際に手を動かして「体感的に覚える」ことで、真の制御技術が身につきます。
これは、AIとの協働において人間に求められる新しいスキルセットを示しています。技術的知識と創造的直感を統合した、次世代のデジタルリテラシーと言えるでしょう。
創造的可能性の新展開
マルチメディア制作への応用
この制御技術により、以下の創作活動への道筋が見えてきました:
漫画制作: キャラクター一貫性を保ったコマ割り制作
アニメーション: シーン間でのキャラクター維持
ブランディング: ロゴのシーズナル展開やバリエーション制作
AI共創の新パラダイム
この技術発見は、AI共創における重要な原則を示しています。それは「完璧な一貫性」ではなく「選択的一貫性」こそが真の創造性を生むということです。
人間とAIの理想的な関係は、AIの技術力に人間が迎合することではなく、お互いの「適度な不完全性」を活かし合うことにあります。ナノバナナの「強すぎる一貫性」という特性を逆手に取ったこの手法は、まさにその実践例です。
この2つのプロンプト技術をマスターすることで、あなたはAI共創の最前線に立つことができます。技術の進歩に振り回されるのではなく、技術を能動的に制御し、真の創造的パートナーシップを築く—それが、これからのクリエイターに求められる新しい姿勢なのです。
さあ、今すぐGemini2.5Flashを開いて、この革新的な制御技術を体験してみてください。あなたの創造性が、新たな次元に飛躍する瞬間を、きっと実感できるはずです。
それでは、また!
タイムライン
00:00 - 問題提起と解決法概要:ナノバナナ一貫性過剰問題・変化しない画像生成・2つ必須プロンプト紹介 01:04 - 基本技法体系化:①「これまでの生成に影響されない」ネガティブプロンプト・②「特徴維持」プロンプトチェーン・③具体的シーン指定3段階構成 02:07 - プロンプトエンジニアリング理論:基本技術汎用性・ジェミニシリーズ応用・文章生成共通性・無料モデル優先理由 03:10 - 実演開始一貫性確認:つぎちゃん×本画像統合・背景なし生成・テキスタ背景自動追加・季節変更(秋冬春夏)バリエーション 04:14 - ロゴマーク季節展開:AI共創イノベーション・南国夏バージョン・色調整・カクテル追加・学び秋イメージ・冬春変化演出 05:17 - 一貫性問題発生例:オルフェウスイラスト・男性イケメン化失敗・美女化変更無効・文脈費蓄積・強制セパレート必要性 06:18 - COSTフレームワーク活用:コンセプト・オーダー・スペシャリティ・ターゲット手法・日本人好みアニメ化・ハッピーエンド設定変更 07:20 - 古代ギリシャ金貨演出:建琴変更・動物祝福シーン・熊除去ユニコーン追加・シーン変更困難確認・アップ視点成功 08:23 - ロマンチック演出強化:ハグシーン・花びら舞散・ズームアウト・野原背景問題・幻想的雰囲気実現 09:28 - 漫画形式展開:小回り設定・特徴維持プロンプト必須性・音楽聴取シーン・アニメーション可能性・近未来予測 10:32 - 星空見上げシーン:ネガティブプロンプト+特徴維持・維持力調整・花びら演出過剰修正・2プロンプト組合せ重要性 11:36 - リアルイラスト挑戦:ラグナロク北欧神話・基盤プロンプト生成・16:9モノクロラフ画・登場人物名指定(ロキ・トール・オーディン) 12:40 - 段階的制作プロセス:モノクロラフ→色彩追加→迫力シーン・神々黄昏最終戦争・ダイナミック壮大化困難・間違い探しレベル変化 13:44 - セパレート技法適用:「上気に影響されない」弱効果・ユグドラシル燃焼・神々大群描写・比率スクエア化問題・16:9変更無効 14:47 - タイトル統合完成:ラグナロク文字挿入・比率プロンプト副作用・ネガティブプロンプト効果発揮・雷電演出・前タイトル類似性 15:51 - 制御困難場面対処:プロンプト無効化・一貫性過剰・キャラ維持シーン変更・部分的プロンプトチェーン重要性 16:54 - 理論統合総括:モデル特徴対応・プロンプトエンジニアリング汎用性・アテンション機構予測・直感理論融合・文章生成同一手法・体感習得必要性
【プロフィール】
ワンダー・佐藤源彦(さとう もとひこ)
MBBS & AI共創イノベーション主催。
医療系の研究所、心理学の研究所の勤務を経て独立し、現在はAIと心身に関する研究をしている。
主著『かんたんプロンプト』(芸術新聞社)『東洋医学と潜在運動系』(たにぐち書店)、2年間専門誌に連載、論文執筆などの執筆業を行いつつAI共創ライティングを開発中。
心理学・カウンセリング・コーチングをAIに技術転用し、AI共創プロンプトエンジニアリングを開発している。
AIスクール・AI企業研修・AIアプリ開発などを行う。
✅AI共創イノベーションの書籍(かんたんプロンプト)
※プロンプトエンジニアリングの基本から応用、タスク実行までを網羅
https://amzn.asia/d/80zVtv8
✅note記事
https://note.com/mbbs
※ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexity・Genspark・Feloなどの記事あり
※ワンダー佐藤のMyGPTsも公開しています
✅AI共創イノベーション(AIスクール・AI企業研修・AIアプリ開発のサイト)
https://mbbs-ai.jimdofree.com/
✅Facebook
https://www.facebook.com/motohiko1977
✅佐藤源彦総合リンク
https://linktr.ee/motohiko.sato
【AI共創イノベーションおすすめ動画】
https://www.youtube.com/watch?v=IXbKlwHUdbg&list=PLTcSHWqKTOojc8R-brID5q06JrmtiWRTl
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