小銃持った米軍人が施設外歩く 京丹後市が抗議「地元に不安与えた」
滝川直広 佐藤道隆
米軍人が小銃を携行したまま米軍施設外を歩き、地元に不安を与えたとして米軍経ケ岬通信所がある京都府京丹後市は9月18日、防衛省近畿中部防衛局に抗議文を提出した。事実関係の調査や再発防止策などを求めている。
市基地対策室や防衛局によると、16日午前7時ごろ、同市丹後町の航空自衛隊経ケ岬分屯基地の正門から、近くにある米軍経ケ岬通信所の正門までの国道178号を約50メートルにわたって歩いたという。人数など詳細について防衛局は確認中としている。米軍側から防衛局を通じて同日午前8時35分ごろに市に連絡が入り、判明した。
経ケ岬通信所と経ケ岬分屯基地では16~24日の予定で、陸上自衛隊と米豪軍との実動訓練「オリエント・シールド25」の一環の基地警備訓練が実施されていた。
会見した中山泰市長は「周辺住民に不安を与える行為で看過できない」と話した。防衛局の大竹晃人企画部長は「地元地域の安全安心は重要と考えており、住民のみなさまに不安を与えることがないよう、引き続き配慮していく」とコメントした。