名誉教授に報酬は支払われる?
その下が講師で「教授又は准教授に準ずる職務」で、常勤(専任)講師は准教授待機組、非常勤講師はパートタイムだ。さらにその下の助教は、大学院博士課程を修了した若手が、教授を目指すための研修期間といったところか。助手は博士課程の院生が多く、教授や准教授のお手伝いである。かつては、准教授を助教授、助教を助手と呼んでいた。
教授はどうやって選任されるのか。大学の公募に応じた候補者を学内選考委員会が審査し、推薦されると学長や理事長、総長らが任命する。定年は国公立が65歳、私立は70歳前後が多い。年収は教授で約1100万円、准教授が約860万円、講師が約720万円、助教は650万円くらいと見られている。私立大学は学校によって相当の差もあるという。
このほか、名誉教授はその大学に長く勤めたり、功績があったりした教授の退職後に贈られる称号で、職名ではない。講座や授業は担当せず、報酬は支払われない。特任教授は(1)定年退職後に再雇用となった元教授(2)特定のプロジェクトために研究や講座を担当する教授で、どちらも期限付き雇用。客員教授は大学から 招聘された教授で、特任教授と似ているが、客員教授は自身の「本職」優先、特任教授は大学の運営に一定の責任を持つという違いがある。