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僕の短所をジョークにしても眉をひそめないで

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昔はずっと音楽の感想書いてたけど今はもっぱらラノベの感想を書き綴ってます
あとアメコミとアニメも

バットマン・ロングハロウィーン 感想 友達だった頃の三人が

2011年09月22日 | 読書感想文とかレビュー等
少しだけネタバレあり。
最後に衝撃の述懐をするあの人の名前は出しませんが、軽い展開の説明はします。



以前バットマンイヤーツーの感想を書いたとき、近い内にロングハロウィーンのも書く
と書いたものの今に至るまで書いてませんでした。

内容(「BOOK」データベースより)
犯罪渦巻くゴッサムシティに降り立った闇夜の騎士バットマン。あらゆる権力を腐敗させ私腹を肥やしてきた組織犯罪のボス達にとって、買収など及びもつかないクライムファイター、バットマンの登場は、予想だにしない脅威だった。“スーパー”ヒーローの誕生で変わり行くゴッサム。しかしその一方では、バットマンの登場に応えるかのように、新たな種類の悪がゴッサムに跋扈し始めていたのである。バットマン史上に残る名作『バットマン:イヤーワン』の続編にして、屈指のミステリー大作『バットマン:ロング・ハロウィーン』が待望の邦訳!ハロウィーンの夜に始まった謎の連続殺人事件。真相を暴かんと共に立ち上がったバットマン、ゴッサム市警の警部ジェームズ・ゴードン、地方検事ハービー・デントの三人は、深まり行くゴッサムの、そして己の闇に何を見るのか。

何でか書かなかったかと言うと、やはりこのロングハロウィーン。最後まで真相が明らかにされない。
全部で12件の犯行があり、三人の主だった容疑者は作中で言及されるも
その三人が本当に犯行を犯したのか、犯したならどの事件を誰が担当してるのか
がさっぱりわからない。
もしかしたらこの三人以外の誰かがやってたりとかもありうるわけで。
つまりこんな推理し応えのある話なら、それの感想を書くなら自分なりの説を、
どの事件は誰でその目的は何か、ちゃんとを挙げるべき!
だと思うんだけど、俺にはさっぱりわからなかったのです。
多分このサイト(完全ネタバレあり)が一番確度の高い、しっかりとした検証だと思う。
けどやっぱり、これを読んでも靄がかってるというか
更に自分でこの検証のどの情報をアリだと思うか自分の頭で踏み込んで取捨選択かなきゃならんのです。
本当に難しい。

そして上記のサイトの結びの文章から引用させてもらった(容疑者の名前はこちらで伏字にしました)
>結局のところ、xxxxという人間をどこまで"信じて"いるかで、推理の方向は根本から変わってくる事になります。
>目的のためなら手段は選ばないのか、守るべき一線は必ずあるのか、その人なりの正義感のあり方で、xxxxという人間が取ったであろう行動の方向性が決まるのです。
>ただヒントを探して推理を組み立てるのではなく、読み手の内面にまで踏み込んでいるからこそ、『ロング・ハロウィーン』はバットマンの歴史に残る名作になりえたのだと思うのです。
これが確かにこのロングハロウィーンの核なんだと思う。


 ここからは更にネタバレあり
 3人のうち一番衝撃的じゃない、普通に読んでてまあそうだろうな順当な容疑者の名前を出すので注意










上のxxxxに入る、ハービー・デントことトゥーフェイス。
今までバットマンの色んな作品で見かけたけど、特に好きになることはなかった。
アーカムアサイラムに出てきたトゥーフェイスは愉快で哀れだったけどそれだけ。
ブレイブ&ボールドに出てきたときはごく普通の悪役で特に何も。
映画:ダークナイトでは面白いキャラではあったけど、あの話のメイン。ジョーカーの存在が強すぎて
ハービーの存在はジョーカーの作ったカオスの中の1エピソードの登場人物と言った印象。
でもこのロングハロウィーンではバットマン・ゴードン・ハービーの
悪逆の街ゴッサムで戦う、唯一信じあえる三人の仲間だって事が強く描かれた事で初めて好きになった。
ファルコーネ一家根絶の為に共闘する頃のハービーは何かを抱えつつも強い人物だった。
その点でいうと俺はハービーという人間をかなり信じてる。
だからxxxには悪いけどハービーの殺人は個人的にあまり信じたくない所。

今回なんで自説も無いのにロングハロウィーンについてのエントリーを書き始めたというと
ロングワロウィーンの更なる続編バットマン・ダークヴィクトリーを読み始めたから。
ダークヴィクトリーではやっぱりトゥーフェイスが暗躍中で
バットマンもゴードンも、そして多分ハービーも未だに友達だった頃の三人の関係について秘めた思いがあるように見える。
それを見てるとハービーについて俺も思うところがあったので少しだけ書いてみようと。

多分展開の衝撃と話題の紛糾度、バットマン世界なのに展開される息詰まるミステリ等で名作とされてるロングハロウィーン、
それよりも個人的にはドラマチックな展開でビターな側面の強いダークヴィクトリーが好きだなあ、と思ってます。
まさかロビンの話であそこまで感動できるとは。

当然このロングハロウィーンも面白いのでお薦め。
ネタバレを極力避けてきたのでこのエントリーを読んだ後でも楽しめると思います。
というかあまり内容に言及しなかったような。
うーん、またちゃんとしたエントリを書くべきか。

追記:今回の補足を次のエントリ


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