極右過激派研究概要、米司法省サイトから削除 政権高官発言と矛盾
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【9月17日 AFP】米司法省のウェブサイトから、米国における極右過激派の暴力について詳述した研究論文の概要が削除されたと、AFPが16日、確認した。
削除されたのは、米国立司法研究所(NIJ)が作成した「NIJの研究が国内テロについて示すこと(What NIJ research tells us about domestic terrorism)」と題された研究概要で、1990年以降、「極右過激派によるイデオロギーに基づく殺人は、極左や急進的イスラム過激派によるものよりもはるかに多い」と結論付けていた。
この結論は、保守活動家チャーリー・カーク氏殺害事件を受け、トランプ政権高官が述べた左翼過激主義の脅威に関するコメントとは対照的である。
司法省は、ユタ州で発生したカーク氏殺害事件の直後に、この研究がなぜ削除されたのかについて、AFPの取材に応じなかった。
独立系メディア404 Mediaによれば、研究概要は9月11日にはアクセス可能だったが、翌日の午後には閲覧できなくなっていたという。
極右過激主義の脅威を扱った他の研究は、現時点でも司法省ウェブサイトで閲覧可能である。(c)AFP