金沢大学 博士人材 10年後1.6倍まで増やす新目標
金沢大学は、大学院改革に向けた計画が国の支援事業に採択されたことを受けて18日会見し、年間に輩出する博士号を持つ人材を10年後にいまの1.6倍まで増やす新たな目標を示しました。
金沢大学は、文部科学省が質の高い博士号を持つ人材の増加につなげるために行う大学院改革の支援事業に応募し、今月、採択が決まりました。
事業では北陸先端科学技術大学院大学と連携するほか、富山大学と福井大学も参画する計画で、18日は採択を受けて、金沢大学の和田隆志学長らが会見を開きました。
この中で和田学長は「国内外の優秀な学生に選ばれ、新たな価値を創造する博士人材を育成し、日本・世界に持続的に輩出する大学を目指す」と述べました。
その上で大学側は、年間に輩出する博士号を持つ人材を10年後にいまの1.6倍にあたる380人まで増やす新たな目標を示しました。
大学では今後、北陸の産業界や官公庁と連携を強化するための新たな組織を設置するなどして、教育の高度化と受け入れ態勢の拡充を進めていく方針です。
和田学長は会見で「博士課程の入学定員を生産年齢人口で割ると、北陸は東京に次いで多く、非常にポテンシャルが高い。産学連携をさらに進め、地域の産業にも貢献したい」と述べました。