エヌビディアのロゴ=ロイター

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 【ニューヨーク=小林泰裕】米半導体大手エヌビディアは18日、同業の米インテルに50億ドル(約7400億円)を出資すると発表した。

 半導体の共同開発などに取り組む。AI(人工知能)半導体を巡って競合関係にあった両社による異例の提携で、経営不振が続くインテルを救済する狙いがあるとみられる。

 発表によれば、エヌビディアがインテルの普通株を1株23・28ドルで購入する。インテル株の17日の終値(24・90ドル)より7%ほど安い水準だ。インテルの時価総額は約1160億ドルのため、エヌビディアの保有比率は4%前後になる見通し。出資には規制当局の承認が必要としている。

 出資に合わせて、半導体の開発にも共同で取り組む。インテルはエヌビディア向けに独自のCPU(中央演算処理装置)を開発し、エヌビディアが自社のGPU(画像処理半導体)と組み合わせてデータセンター向けに販売する。パソコン向けにも両社で共同開発した半導体製品を提供する。

 エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は「この歴史的な提携により、二つの世界的なプラットフォームが融合する」との声明を出した。インテルのリップブー・タンCEOは「業界に新たなブレークスルーをもたらすことができる」と提携を歓迎した。

 両社の発表を受け、インテルの株価は18日の時間外取引で一時20%超急騰した。

 インテルはAI半導体の開発に出遅れ、6四半期連続の最終赤字に陥っている。米政府が8月、経営支援のために89億ドルの出資を発表しているほか、ソフトバンクグループも20億ドルを出資する方針だ。