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【万博最終案内】ラスト万博の満足度を上げる10ヵ条、「それでも万博は準備が101パーセント」です。
| Travel, Architecture, Design | casabrutus.com | text_Chieko Yoshiie editor_Keiko Kusano タイトル上の写真:photo_Satoshi Nagare
万博にどハマりした吉家千絵子(Casa BRUTUS元編集長)ディレクションによる特集『EXPO2025 万博最終案内』(『カーサ ブルータス』2025年10月号)が発売中。特集と合わせて読んでいただきたい「万博の満足度を上げる10ヵ条」を特別に公開します! ※本記事は2025年9月13日時点の情報に基づいています。
はじめに
『カーサ ブルータス』2025年10月号の特集『EXPO2025 万博最終案内』担当の吉家千絵子です。万博にどはまりして、ニュースで国名を聞くたびに夢洲のパビリオン画像に脳内で即時変換できるようになりました。家中は赤青のミャクミャクカラーに占領されつつあり、携帯の待ち受けは、もちろん、トルクメニスタンの国犬=アラバイ様です(注1)。
「気になるが、暑さや混雑が〜」と先延ばしにしてきた人、今や駆け込み万博は大変な賑わい、つまり大混雑となっています。それでも、準備が大切なことには変わりありません。今まで以上の101パーセントの準備をしましょう。そうすれば、きっと大混雑でも「駆け込んでよかった」が待っています。そのための【準備編】【当日編】は合わせて10ヵ条、正直、準備イロイロは大変です。「とにかく気軽に行きたい」という方は、【当日編】8まで直接飛んでください。それを読んでいただくのも立派な準備です。
注1:「アラバイ犬」とは、過酷な砂漠で羊飼いたちを支える体格の良い犬で、トルクメニスタンの国犬。トルクメニスタン館では、動画で金の輝きにつつまれて神々しい姿を見せ、大きな絵画も飾られている。その姿を写真に撮り、スマホの待ち受けにすると、「万博のパビリオン予約の当選確率があがる」と万博ガチ勢の間で信仰され、今や「アラバイ様」と呼ばれる。
「気になるが、暑さや混雑が〜」と先延ばしにしてきた人、今や駆け込み万博は大変な賑わい、つまり大混雑となっています。それでも、準備が大切なことには変わりありません。今まで以上の101パーセントの準備をしましょう。そうすれば、きっと大混雑でも「駆け込んでよかった」が待っています。そのための【準備編】【当日編】は合わせて10ヵ条、正直、準備イロイロは大変です。「とにかく気軽に行きたい」という方は、【当日編】8まで直接飛んでください。それを読んでいただくのも立派な準備です。
注1:「アラバイ犬」とは、過酷な砂漠で羊飼いたちを支える体格の良い犬で、トルクメニスタンの国犬。トルクメニスタン館では、動画で金の輝きにつつまれて神々しい姿を見せ、大きな絵画も飾られている。その姿を写真に撮り、スマホの待ち受けにすると、「万博のパビリオン予約の当選確率があがる」と万博ガチ勢の間で信仰され、今や「アラバイ様」と呼ばれる。
【準備編】1:大量の情報収集で、自分のしたいことを明確化。
閉幕が近づくにつれて、混雑度は増すものの、情報量は反比例して増えています。まず手前味噌ではありますが、『カーサ ブルータス』2025年10月号、『EXPO2025 万博最終案内』をお買い求めくださいませ。多くのガイドが夏休み前に取材を終えていますが、この号には8月後半まで取材した濃密な情報が載っています。YoutubeやSNSにも大量に情報があり、会場内の撮影可能エリアはほぼ何らかの形でメディアに上がっています。しかし、玉石混交なので、まとめ系か最新情報系を選んでください(特集『EXPO2025 万博最終案内』に登場の万博ツウ御三方のサイトやSNSは特におすすめです/注2)。大量の情報に触れているうちに、「万博で特にしたいことはコレ」がみえてきます。そこが大事!です。大混雑予想なので優先順位をつけておきましょう。
注2:特集『EXPO2025 万博最終案内』にご登場いただいた「万博ツウ御三方」は元内康博さん、ゴトウさん、カッキーさん。それぞれ以下のメディア、SNSなどで最新情報を発信中。
・元内康博さん(テーマパークメディア ハピエル編集長)
「テーマパークメディア ハピエル」
https://happyell.co.jp/
・ゴトウさん(会社員。育児休暇取得中)
Instagram:https://www.instagram.com/osakakansai_mama/
・カッキーさん(静岡県在住の会社員)
万博レビューサイト「万博GO」
https://expo2025.fun/
注2:特集『EXPO2025 万博最終案内』にご登場いただいた「万博ツウ御三方」は元内康博さん、ゴトウさん、カッキーさん。それぞれ以下のメディア、SNSなどで最新情報を発信中。
・元内康博さん(テーマパークメディア ハピエル編集長)
「テーマパークメディア ハピエル」
https://happyell.co.jp/
・ゴトウさん(会社員。育児休暇取得中)
Instagram:https://www.instagram.com/osakakansai_mama/
・カッキーさん(静岡県在住の会社員)
万博レビューサイト「万博GO」
https://expo2025.fun/
【準備編】2:地図には自分の願望を落とし込む。
1とほぼ同時並行で行いたいのが、2の「地図には自分の願望を落とし込む」作業。地図は、つじさん(https://x.com/t_tsuji)の地図がやはり使いやすいです。それに1で見つかった「自分が行きたい場所」をマーキングしましょう。建築&デザイン巡りなら、『カーサ ブルータス』2025年10月号の地図を参考にベストパビリオンにチェックをいれてください。外観を見るだけでも楽しめるパビリオンがいっぱいあるので、とにかく、地図を自分の願望を映し出す1枚=「MY欲望マップ」に仕立ててください。また、万博未体験の方は、会場の大きさやパビリオンの所要時間を調べて、地図を見つつイメトレをしてみてください。代表的なパビリオン、たとえば、〈フランス館〉、〈イタリア館〉、〈null²〉の場所をインプットするだけでも、当日の動きがかなり違います。
【準備編】3:プランニングの鍵は、朝と夜、そして朝9時入場。
基本、会場は大混雑です。その中でも比較的会場が空き、パビリオンの行列が短い、朝(9〜11時くらい)と夜(18時〜21時くらい)の時間帯を複数回含むスケジュールをたててください。遠方からの方は、1泊2日で、朝1回+夜(1〜2回)で旅程を組むと多くのパビリオンをまわることができます。そして、なんとか、朝イチの9時入場にトライしてください。現時点で予約アプリ上では9時は空いている日はなく、午前中の予約すら取りにくい状況です。「旅行会社やコンビニで日時指定券を買う」や「予約時間の変更ができやすい時間帯を調べて、アプリ上でトライする」をやれば、まだ希望はあります(しかし、この状況は特に日々変わるのでSNSでの最新情報に頼りましょう)。
9時入場を目指すと、その日の当日予約争いにも参加可能、海外パビリオンはスムーズに入れるところが多く、効率がまるで違います。ちなみに、入場の先着争いは日毎に加熱。始発電車前にチャリや歩きで向かう@東ゲート、6時30分くらい(9月初旬時点)に入場可能になるタクシーゲートの前のタクシー行列@西ゲートはちょっと恐ろしいほどですが、超人気のパビリオン(〈大阪ヘルスケアパビリオン〉の「モンスターハンター ブリッジ」&「リボーン体験ルート」、〈null²〉、〈住友館〉)の当日の朝イチ予約を狙うにはこれしかないのです。
9時入場を目指すと、その日の当日予約争いにも参加可能、海外パビリオンはスムーズに入れるところが多く、効率がまるで違います。ちなみに、入場の先着争いは日毎に加熱。始発電車前にチャリや歩きで向かう@東ゲート、6時30分くらい(9月初旬時点)に入場可能になるタクシーゲートの前のタクシー行列@西ゲートはちょっと恐ろしいほどですが、超人気のパビリオン(〈大阪ヘルスケアパビリオン〉の「モンスターハンター ブリッジ」&「リボーン体験ルート」、〈null²〉、〈住友館〉)の当日の朝イチ予約を狙うにはこれしかないのです。
【準備編】4:不確定要素満載でもスケジュールは綿密にたてる。プランBも用意。
【準備編】1〜3まで読むと、かなりやばいのでは?という気持ちになりますよね。でも、スケジュールを綿密にたてることはとても大切で、戦略次第では「カーサ ブルータス編集部が選ぶBESTパビリオンTOP20」もそれなりに回れます。予約が必要なシグネチャー系は当選すればラッキーですが、難しい時の救済策として、一般解放の時間が少しあるので調べてみて。また海外パビリオンは並べば入れるので、どの順番で回るかがとても重要になります。こんな時に大活躍するのが【準備編】2で作成した「MY欲望マップ」。ルートを確認しつつ、できるだけ一筆書きになるルートでプランニングしてください。
そして、予定は大切ですが、「予定通り」には必ずいきません。パビリオンの突然のクローズ、要人の来場、予想をはるかに超える混雑……不確定要素は会場内に満載です。その時のためにプランは必ず分岐をつくります。「ここがダメならこっち」の「プランB」まで用意して完成です。スケジュールを綿密にたてつつも、動きは柔軟にいきましょう。
そして、予定は大切ですが、「予定通り」には必ずいきません。パビリオンの突然のクローズ、要人の来場、予想をはるかに超える混雑……不確定要素は会場内に満載です。その時のためにプランは必ず分岐をつくります。「ここがダメならこっち」の「プランB」まで用意して完成です。スケジュールを綿密にたてつつも、動きは柔軟にいきましょう。
【準備編】5:〈コモンズ〉や〈ワッセ〉を積極的に予習する。
世界数10カ国が一度に介して、お国自慢に花を咲かす〈コモンズ〉(注3)。万博ガチ勢からすると「空いているから、とりあえず行く」「スタンプを集めに行く」と消極的選択の印象が強いですが、今後の混雑期は、最初から積極的にプランに盛り込むことをお勧めします。コモンズ1館まるごとをひとつのパビリオン換算として換算すれば、きっとSランク、おまけに冷房がガンガンきいています。
『カーサ ブルータス』2025年10月号では、(多分)史上初、〈コモンズ〉を徹底取材しています。また、〈ワッセ〉(注4)は期間限定のイベントスペース。数日ごとに違うイベントをやっており、万博ガチ勢が推すスペース。万博公式サイトで事前に企画をぜひチェックして。〈コモンズ〉と〈ワッセ〉を予習して、積極的にプランに加えられると、充実度が増します。
注3:〈コモンズ〉とは、大きな倉庫のようなひとつの展示会場のこと。世界各国のブースが軒を並べている。〈コモンズ〉は全部で6つあり、A〜Fに全94の国と地域が集まっている。世界ごった煮感を味わうなら、より多くの国があつまるA〜Dへ(Eはギャラリー、Fは3カ国のみ)。地図順には並んでいないので、各国ブースに掲げられたフラッグで地理を確かめてから見ないと「ここはどこ?」現象に陥る。万博でもっとも世界旅行したみたいな気分になるパビリオン。
注4:万博にはいくつかの期間限定イベントスペースがある。その中で一番大きいのが西ゲート方面、EXPOメッセ〈ワッセ〉だ。〈イタリア館〉のほぼ向かいにあるせいか、だいたい空いている(ように感じる)国や地域のPRイベントだけでなく、『鳥人間コンテスト』のようなテーマもある。また展示がない暑い日は臨時休憩所として解放されていることもあった。9月13日からは大阪のエリアイベント。
『カーサ ブルータス』2025年10月号では、(多分)史上初、〈コモンズ〉を徹底取材しています。また、〈ワッセ〉(注4)は期間限定のイベントスペース。数日ごとに違うイベントをやっており、万博ガチ勢が推すスペース。万博公式サイトで事前に企画をぜひチェックして。〈コモンズ〉と〈ワッセ〉を予習して、積極的にプランに加えられると、充実度が増します。
注3:〈コモンズ〉とは、大きな倉庫のようなひとつの展示会場のこと。世界各国のブースが軒を並べている。〈コモンズ〉は全部で6つあり、A〜Fに全94の国と地域が集まっている。世界ごった煮感を味わうなら、より多くの国があつまるA〜Dへ(Eはギャラリー、Fは3カ国のみ)。地図順には並んでいないので、各国ブースに掲げられたフラッグで地理を確かめてから見ないと「ここはどこ?」現象に陥る。万博でもっとも世界旅行したみたいな気分になるパビリオン。
注4:万博にはいくつかの期間限定イベントスペースがある。その中で一番大きいのが西ゲート方面、EXPOメッセ〈ワッセ〉だ。〈イタリア館〉のほぼ向かいにあるせいか、だいたい空いている(ように感じる)国や地域のPRイベントだけでなく、『鳥人間コンテスト』のようなテーマもある。また展示がない暑い日は臨時休憩所として解放されていることもあった。9月13日からは大阪のエリアイベント。
【準備編】6:「当日予約解放」との距離感は事前に決めておこう。
人気パビリオンの当日予約が随時解放されるようになってから、パビリオン内でもずっとスマホをいじっている人にきっと遭遇するはずです。で、本当に稀ですが、取れて喜んでいる人もいます。それを見ると、つい自分もスマホを触りたくなりますが、そこは我慢です。超人気パビリオンの予約は朝イチにとれなければ、ほぼ難しいのが現状。予約解放時間が随時あるものの、凄い人数の方が一斉にトライし、ネットワークダウンもしばしば。
目の前の万博を犠牲にしてまでもトライしたいパビリオンがない場合は、当日予約の解放獲得争いにむきになるのは得策ではありません。ラスト万博だからこそ、当日予約解放との付き合い方は事前に自問自答しておきましょう。
目の前の万博を犠牲にしてまでもトライしたいパビリオンがない場合は、当日予約の解放獲得争いにむきになるのは得策ではありません。ラスト万博だからこそ、当日予約解放との付き合い方は事前に自問自答しておきましょう。
【準備編】7:万博はお祭り。ミャクミャクになって、踊りましょう。
ミャクミャクネイル希望でサロンに画像を持参したら、「見なくても大丈夫」と、ちゃんと目が5つのミャク様を描いてくれました。そう、もう皆様、ミャクミャクには慣れてきましたね。会場内のミャク度は日増しに上がっています。さあ、もう一歩進んで、ミャクミャクになりましょう。赤青カラーを着る、サングラスやカチューシャなどの小物をつける、さらには全身タイツのミャクミャク(!?)まで、参加の仕方はいろいろです。要は、万博はお祭り、そのクライマックスですから、自分からぐいぐい参加しましょう。「マイバッジを作って配る」「大屋根リングの柱にマイプレートをかける」もその一手。見る阿呆ではなく、踊る阿呆になってみる。ちなみにミャクミャクの特技はダンスです。
【当日編】8:もう大屋根リングさえ登れればいんじゃない?
でも、結局、準備しなかった人、結果として上手に回れなかった人、いらっしゃいますよね? でも、もう大屋根リングが大優勝すぎて、リングにさえ登れれば、そこにあるのです、万博が! プランがなければ、とにかく昼と夜の計2回、リングに登ってください。海外のユニークな建築を眺め、パビリオンのライブの音を楽しみ、もしも楽しそうな場所を見つけたら、リングから降りてみる。それだけで「万博に来たぞ」と心に刻まれるはずです。大屋根リングは機能としても素晴らしく、もはや日本中の大テーマパークに設置してほしいくらい(個人的には〈ジャングリア沖縄〉に希望)。『カーサ ブルータス』2025年10月号では、大屋根リングとその設計者、藤本壮介にもフォーカスをあてています。
【当日編】9:万博終盤だからこそ増す、スタッフとのコミュニケーション!
「ヨヤクナシデ〜」のフレーズで、〈インドネシア館〉のスタッフの明るさがバズりましたが、会場内には面白いスタッフがたくさんいます。各パビリオンのアテンダントさんも会期前半よりトークに磨きがかかり、テーマパーク的なエンタメトークをしてくれたり、〈UAE(アラブ首長国連邦)館〉のあえて説明文を少なくして、会話を促すシステムも秀逸です。大混雑で展示がなかなか見られないなら、スタッフさんに注目したり、積極的に話してかけるのも、万博ならではの楽しみ方です。私の注目株は、〈コモンズ〉Bのお兄さん、「館内にスタンプは26ヶ所、もはや修行でございます〜」と明るいテンションで誘導してくださいます。
【当日編】10:結局、「万博は生き物」の心持ちで楽しむ。
〈イタリア館〉は超人気にもかかわらず、作品を追加するわ、州ごとのイベントで盛り上げるわ、で、さらに行列が長くなりました。〈null²〉も閉幕100日前からカウントダウンイベントを始めて、日々多動。海外パビリオンのフードトラックは増えるし、ミャクミャクコラボの新商品は続々出るし……イベントも加速中。「十分すぎるほど話題になっているのに、今なお?」と思うけれど、万博の楽しさは、常識的な考えや経済的効率に囚われていないこと。止めても勝手に動く生き物みたいです。その分、予定外の変更や混雑、嫌なことに遭遇することもあるけれど、「相手は生き物」と割り切って乗り越え、楽しみましょう。
万博は、あと1ヶ月で消える、小さな地球のような生き物です。だからこそ、ぜひ会いに行ってください。もはや混雑は避けられないですが、101パーセントの準備をすれば、ラスト万博はきっと「想像以上」です。
万博は、あと1ヶ月で消える、小さな地球のような生き物です。だからこそ、ぜひ会いに行ってください。もはや混雑は避けられないですが、101パーセントの準備をすれば、ラスト万博はきっと「想像以上」です。
【書いた人:吉家千絵子】
『カーサブルータス』の元編集長(2000〜2008年)。万博パビリオンは取材でお世話になった6つパビリオンを含めば、ほぼ全館来訪。モンハンだけ残りました(もう無理)。閉幕まで通期パスで通います。