2015年4月19日(日)の20時をもちまして、書籍『トロンプ・ロレイユ』は通販・店頭ともに販売を終了いたしました。ご購入いただいた皆様、誠にありがとうございました。  本書のテキスト部分に関しては、当サイトで全文を公開いたします。ご興味のある方はこちらからお読みください(なお本書のTAB譜部分に関しては、著作権の問題もあり公開はいたしません)。

 また書籍には無い書き下ろしとして『トロンプ・ロレイユ part2』を公開しました。こちらは技術的な話題がメインだった『トロンプ・ロレイユ』を補足するべく、より発想的・思考的な観点から平沢ギターについて書いた文章です。ご興味のある方はこちらからお読みください。(佐藤あんこ)

『トロンプ・ロレイユ』 佐藤あんこ 著 本体価格 500円

Shop MECANOにて2015年1月22日(木) 初版100冊を販売開始 → 完売 2015年1月31日(土) 第二版150冊を販売開始 → 完売 2015年2月7日(土) 第三版を販売開始 → 2015年4月19日(日) メカノ通販・店頭ともに販売終了

「FISH SONG」から「Timelineの東」まで……。 平沢進のキャリアにおけるギターソロから厳選した、35曲のTAB譜を収録。 奏法の謎に迫るコラムも掲載。ヒラサワ・ギターのパンドラの箱を開ける。

掲載楽曲

  1. FISH SONG
  2. 仕事場はタブー
  3. アモール・バッファー
  4. 夢みる機械
  5. 嵐の海
  6. バンディリア旅行団
  7. ヴァーチュアル・ラビット
  8. WIRE SELF
  9. CHEVRON
  10. Colony
  11. LAYER-GREEN (ver.1.05 Gold)
  12. Spiritus
  13. Moon Plant - Ⅰ
  14. 達人の山
  15. 賢者のプロペラ3
  16. Gemini 2
  17. CAMBODIAN LIMBO
  18. Mermaid Song
  19. アンチ・ビストロン
  20. 水脈
  21. ASTRO-HO-06
  22. Big Brother - 可逆的分離態様
  23. 王道楽土
  24. Astro-Ho! 帰還
  25. 華の影
  26. 空転G
  27. 排時光
  28. Alarm
  29. 109号区の氾濫
  30. Timelineの東
  31. 飾り窓の出来事
  32. 不幸 其の壱
  33. 3つ数えろ
  34. ヒステリヤ
  35. Ruktun or Die

 本書はShop MECANOの通販を利用してのご購入が可能です。mecano@jcom.home.ne.jp まで『トロンプ・ロレイユ』通販購入希望と、お名前を明記の上メールをお送りください。折り返しで通販方法を書いたメールが届きます。 2015年4月19日(日)の20時をもちまして、通販受付は終了いたしました。

 本書の出版・販売に関しては著作権者である平沢進および(有)ケイオスユニオンの許可を得ていますが、あくまでも佐藤あんこ個人による自主制作本であり、ケイオスユニオンおよび平沢進は制作に関与しておりません。本書に関するお問い合せは佐藤あんこのTwitterアカウント:@Antimonesia、もしくはメールアドレス:Antimonesia@gmail.com にお願いします。

多方面の方々に対して何度も申し上げて来ましたし、何度言ってもよいですが、私はギターが上手ではありません。それは錯覚です。
— Susumu Hirasawa (@hirasawa)
2014, 7月 4
 このツイートを読んで「いやいや、そう卑下してるけどヒラサワはギター上手いでしょ」と思った皆さん。一通りヒラサワのギターをコピーした私からも言わせていただきますが、ヒラサワはギターが上手ではありません(もちろん下手クソでもないけれども)。そしてヒラサワはギターが上手でないことに、誇りと自信を持っていると思います。卑下でも何でもなく「どうだ、上手くないぞ、凄いだろう」と。
 彼はギターを上手くするのではなく、上手にインチキを働くことによって、唯一無二のギタリストとなりました。「Discipline」ではなく「Trick」、それこそが単なるロバート・フリップのコピーにとどまらない「ヒラサワ・ギター」の原点です。
(『トロンプ・ロレイユ』本文から一部抜粋)
trompe-l-oreille著者コメント 私は今まで特に本を作った経験があるわけではなく、今回はじめて編集から入稿までを1人で行いました。正直なところ、本の見た目の美しさに関してはケイオスユニオンやファッシネイションが出しているものに遠く及びません。しかし内容に関しては、長年をかけてコツコツと平沢進のギターソロをコピーしてきた私にしか書けないものになった…と自負しています。 「平沢進はインチキ好きの音楽家だ」という話は、それなりにファンを続けている人ならば1度くらい目にしたことがあるでしょう。しかしこれまで、それらの言説は平沢進のTwitterやインタビューをソースとするものが多く、楽曲分析的な視点で論じられたものは多くありませんでした。本書は平沢進の音楽を構成する要素の中でも、特に"エレキギターによるソロ"を分析することによって、彼の言う「インチキ」とは何かを解き明かしていきます。 もちろんそういった小難しい話を抜きにして、単純に「平沢進のギターがコピーできなくて困っている」という方にも本書はオススメです。もしかしたら「ヒラサワのギターは難しそうだし自分にはムリだ」と思って、本書を手に取るのをためらっている方もいるかもしれません。しかし一度冷静になって、「実は難しいというのは錯覚なのかもしれない」「ヒラサワに騙されているのかもしれない」と考えてみることは、決して悪いことではないと思います。もちろん「ずっと騙されていたい!」というファンの方も、いるにはいるでしょうけれども。(佐藤あんこ)
trompe-l-oreille平沢進による推薦の言こちらのリンクからご覧ください。http://togetter.com/li/773153
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trompe-l-oreille『トロンプ・ロレイユ』コラム部分 こちらのリンクからご覧ください。  http://trompe-l-oreille.tumblr.com/tagged/トロンプ・ロレイユ0 notes
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trompe-l-oreille『トロンプ・ロレイユ』楽曲解説部分 こちらのリンクからご覧ください。  http://trompe-l-oreille.tumblr.com/post/1247450780220 notes
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trompe-l-oreille『トロンプ・ロレイユ Part 2』 こちらのリンクからご覧ください。  http://trompe-l-oreille.tumblr.com/tagged/トロンプ・ロレイユ20 notes
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trompe-l-oreille雑誌掲載情報 『トロンプ・ロレイユ』が『サウンド&レコーディング・マガジン 2015年5・6月号』の「Books review」コーナーにて取り上げられました。  書評を書いてくださったのは「横山理彦」さんです(笑)自分の書いた本がジェフ・ポーカロの評伝本と同じページに並ぶ日が来るとは……人生何が起こるかわからない!  該当号の公式ページはこちら。0 notes
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trompe-l-oreille1 note
trompe-l-oreilleまえがき多方面の方々に対して何度も申し上げて来ましたし、何度言ってもよいですが、私はギターが上手ではありません。それは錯覚です。— Susumu Hirasawa (@hirasawa)2014, 7月 4 このツイートを読んで「いやいや、そう卑下してるけどヒラサワはギター上手いでしょ」と思った皆さん。一通りヒラサワのギターをコピーした私からも言わせていただきますが、ヒラサワはギターが上手ではありません(もちろん下手クソでもないけれども)。そしてヒラサワはギターが上手でないことに、誇りと自信を持っていると思います。卑下でも何でもなく「どうだ、上手くないぞ、凄いだろう」と。 彼はギターを上手くするのではなく、上手にインチキを働くことによって、唯一無二のギタリストとなりました。「Discipline」ではなく「Trick」、それこそが単なるロバート・フリップのコピーにとどまらない「ヒラサワ・ギター」の原点です。 この本は「解答集」だと思ってください。正直なところヒラサワのギターと向き合っていて1番楽しい時間は、騙し絵のようなフレーズを紐解いている最中です。時間があるならば答えを先に見るのではなく、実際に問題を問いてみる(ヒラサワのギターをコピーしてみる)ことをオススメします。その上で答えが分からなかったらこの本を読むとよいでしょう。ただしこの本に書いてあるTABが正確な運指であるかどうかは全く保証しません(かなり頑張って作った、ということだけが事実です)本当の答えは平沢進のみが知っています。 「トロンプ・ロレイユ」という覚えにくいタイトルはフランス語です(Trompe-l'oreille)。「だまし絵」を意味する「トロンプ・ルイユ」(Trompe-l'œil)の「oeil=目」を「oreille=耳」に変えています。Trompeは「だます」なので、直訳すると「耳をだます」、意訳すると「だまし音」でしょうか。だまし絵と同じで、ヒラサワのギターもトリックがわかると強烈なアハ体験があります。ぜひそのアハ体験を、本書を通じて皆様にも味わっていただきたいです。そしてヒラサワ がギターが上手というのは錯覚、いや「錯聴」だと理解していただけたなら、これ以上シアワセなことはありません。#トロンプ・ロレイユ3 notes
trompe-l-oreille各楽曲の解説文    全35曲の解説については、まとめてこちらに掲載しています。 以下は「コラム:何が普通のギターと違うのか」の全文です。#トロンプ・ロレイユ0 notes
trompe-l-oreille開放弦の多用 これ抜きではヒラサワ・ギターを語ることはできぬほど、彼のプレイスタイルにおいて重要な位置を占めるのが開放弦である。ヒラサワがなぜ開放弦を多用するかにはいくつかの理由が考えられるが、1番の理由は「楽」だからだろう。ギターに初めて触れた人でも、ピックで弦を弾きさえすれば開放弦は鳴らせるのである。ましてや「ギターは指が痛くなるからイヤ」という男だ。可能な限り指が痛くならないギターを志向すれば、おのずと開放弦を多用することになる。  もちろん開放弦を多用するメリットは指が痛くならないことだけではない。一聴して複雑に聴こえるフレーズも、開放弦を使用すれば楽に弾けるのだ(こういった楽に弾くための技法を本書では「トリック」と呼ぶ)。特に平沢が多用するトリックは2つある。  1つは"同音異弦"を使ったトリックである。一例としては3弦の9フレットと1弦の開放弦が同音である事を利用し、3弦と1弦を素早く「乗り換える」パターンがあげられる。後述する"同フレット異弦"とも連携し、複雑(に見える)運指を実現している。  もう1つは単純にフレーズを弾きやすくするため、開放弦を交えるトリックである。人間の耳というのは実はいい加減で、あるメロディラインの中に1オクターブ下の音、あるいは「あるはずのない音程」が混ざっていても、意外と気にせずに聴き流してしまう。ヒラサワは人間の耳のいい加減さを利用しているのだ(これには周波数や倍音の関係もあると思うが、長くなるのでここでは割愛)。#何が普通のギターと違うのか#トロンプ・ロレイユ
trompe-l-oreilleプリング・ハンマリング・スライドの多用 とにかくヒラサワのギターは右手のピッキングの回数が少ない。出している音数に対して、ピッキングしている回数は恐らく1/2から1/3程度ではないだろうか。故に譜面に起こすと左手で音を出すプリング(P)ハンマリング(H)スライド(S)の記号がこれでもかと出てくる(開放弦を交えたP・Hが特に多い)。  多少ソロギターを齧ったことがある人間ならば分かると思うが、実は左手の運指よりも右手のピッキングの方が上手い下手を分けるポイントである。しかしヒラサワのギターは右手をあまり使わないので、ピッキングのタイミングさえ掴んでしまえばP・H・Sで弾けてしまう。逆に言えばピッキングのタイミングを掴むことが、他のアーティストをコピーする時以上に重要になる。#何が普通のギターと違うのか#トロンプ・ロレイユ
trompe-l-oreilleオクターブ・フレーズの多用 1弦と3弦、2弦と4弦のような”1オクターブ離れた弦”を行き来するフレーズが多い。これに関してはロバート・フリップからの影響が強いのだろう。以下に参照して欲しい音源を上げる。King Crimson「The Night Watch」(中盤のギターソロ)Brian Eno「St. Elmo's fire」(フリップがギターで参加している)Fripp & Eno「Evening Star」(フリップがブライアン・イーノと組んだユニット。これはジャケがP-MODEL『Perspective』ジャケの元ネタになったことでも有名)King Crimson「Matte Kudasai (alternative version)」(1981年に『Discipline』が出た際には「Matte Kudasai」にフリップのギターが入っていたのだが、後の再発時にフリップ本人によってカットされてしまっている。ヒラサワは当時リアルタイムでギターの入った音源を聴いていたはずだ) ただしヒラサワは1オクターブに留まらず2オクターブや3オクターブの跳躍もよく使用している。ロバート・フリップを更に発展させ、自らのモノにしていると言ってよいだろう。#何が普通のギターと違うのか#トロンプ・ロレイユ
trompe-l-oreilleオクターブ・トレモロの多用 同じ「オクターブ」でも、こちらはロバート・フリップにはない特徴である。オクターブで"できる限り早く"行うトレモロで、「嵐の海」をはじめとする様々な曲で多用されている。バカみたいにコーラスを重ねた「バカ・コーラス」と同様に、バカみたいに沢山ピッキングするので「バカ・オクターブ・トレモロ」と名づけたいところ。#何が普通のギターと違うのか#トロンプ・ロレイユ
trompe-l-oreille同フレット異弦の多用 ヒラサワのギターをTABに起こしてみると、同じ数字が別の弦に連続で登場することが多いと気づく。要するにヒラサワは、ギターの指板を「縦」で捉えているのである。これは普通のギタリストが指板を「横」で捉えているのと比較すると面白い。ピアノの鍵盤が横一列に並んでいるように、ギターソロを弾く時は"同弦異フレット"、つまり横の流れを意識する事が一般的だ。  しかしヒラサワは指板を縦に見ているので、普通のギタリストが使わない5・6弦のハイフレッ トが頻繁に登場する(指板を横で見ていると「低音は5・6弦、高音は1・2・3弦」と決めつけがちになる。例えば「王道楽土」には6弦の20フレットが登場するが、普通のギタリストなら2弦の1フレットでこの音を出すだろう)この5・6弦のハイフレットにさえ慣れてしまえば、ヒラサワのギターはグッと弾きやすくなるはずだ。#何が普通のギターと違うのか#トロンプ・ロレイユ
trompe-l-oreille横揺れのビブラートを多用 これもロバート・フリップからの影響が大きいだろう。ビブラート(Vib)をかける際に弦を「縦」にチョーキング(C)で揺らすのではなく、指を「横」に細かく揺らすことによってビブラートをかけている(バイオリン等のフレットレス楽器と同様のかけ方)。本書では音を伸ばす所で頻繁に「Vib」表記をしたが、実際には全ての運指に置いて揺らしていたほうがヒラサワっぽくなる。  またヒラサワは一般的なギタリストがソロで多用するチョーキングを使わない(本書には何箇所かCの表記があるが、いわゆる「ソロのチョーキング」ではない)。パンクによって登場した「チョーキングはダサい」という感覚が、ヒラサワの体には隅々にまで行き渡っているのだろう。#何が普通のギターと違うのか#トロンプ・ロレイユ
trompe-l-oreille"弾きづらいフレーズ"は存在しない ヒラサワのギターをコピーしていて「うわ、これ難しい。弾きづらい」と思っている時は、大抵ヒラサワに騙されている時なのである。抑える弦を変えてみたり、開放弦の存在に気づくことによって「フレーズが一気に弾きやすくなる」という経験を私は何度もした。この本に掲載されているTAB譜も、同様に疑って接して欲しい。弾きづらいなと思ったら、私がまだヒラサワに騙され続けていて、誤って採譜してしまったからかもしれない。#何が普通のギターと違うのか#トロンプ・ロレイユ
trompe-l-oreille指は浮けば浮くほど良い! 一般的なギターの教則本には大抵「指があまり指板から浮かないようにしましょう」と書いてある。これは初心者にはなかなか難しく、習得するにはかなり練習が必要だ。しかしライブ映像を見ていると、ヒラサワの指は浮きに浮いている。実は彼のフレーズを弾く際には、指が浮いていたほうが弾きやすいのだ。特に開放弦を交えたH・Pをする際には、指を浮かせたほうが強く押弦できタイミングも取りやすい。そもそも指を指板から浮かせないようにするのは”弾きづらいフレーズ”を弾けるようになるためであり、最初から"弾きづらいフレーズ"が登場しないヒラサワのギターにおいては必要のない技術なのである。#何が普通のギターと違うのか#トロンプ・ロレイユ
trompe-l-oreille小指を使わず弾く ヒラサワのフレーズを簡単にしているもう1つの要因がコレ。ヒラサワはできるかぎり小指を使わず弾くために、開放弦やP・H・Sを多用していると言っても過言ではない。一般的に小指は動かしにくいとされ、ギタリストはこれをスムーズに動かせると「上手い」と言われる。メタルの速弾きなどを想像してもらえると、4本の指がバンバン動いているイメージが湧くのではないだろうか。これらは訓練によって習得する「Discipline」的なギターであり、ロバート・フリップもヒラサワとは異なりバンバンと小指を多用する。もちろんヒラサワもオクターブフレーズを弾くときや、音を急激に飛ばす際などに小指を使っているが、基本的には3本の指しか使っていない。#何が普通のギターと違うのか#トロンプ・ロレイユ
trompe-l-oreilleピッキングにニュアンスがない 9ページのコラムではピッキングの”タイミング”について述べたが、もう1つピッキングには音の"ニュアンス"(音量の強弱や、音色の硬さ・柔らかさ等)を決めるという重要な役割がある。この"ピッキングのニュアンス"はある意味でギターの醍醐味であり、追求しはじめるとキリがない。  しかしヒラサワはイケベ楽器の「平沢進 激烈インタビュー」にて(ギターを極度に歪ませることで)「ピッキングのニュアンスを消そうとしている」(常に均一な音が出るようにしている)と発言している。つまり誰でもギターを極度に歪ませれば、ピッキングのニュアンスに関してはヒラサワと同レベルになれるのだ。あとはピッキングのタイミングをつかむだけ...。#何が普通のギターと違うのか#トロンプ・ロレイユ
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