詩を書くということ──『声を隠さないで』を発表して
「声を隠さないで」という詩を発表した。
書きながら気づいたのは、
詩とは“自分の心をまるごと差し出す行為”だということ。
詩を、書いているとき、
わたしは自分の心を全部さらけ出すような感覚になった。
この詩は、
中島みゆきさんが彼女に贈るなら、
こんな言葉を選ぶのではないか、
そんな想像から生まれた。
でも、書きながらわかった。
これは、誰かへの想像だけじゃない。
自分自身に言い聞かせる言葉でもあった。
「泣きたい夜は泣いていい。」
その一行に、
これまでの孤独や痛み、
誰にも言えなかった気持ちが滲んでいる。
詩を書くというのは、
ただの言葉遊びじゃない。
心の一番深い場所を差し出す行為。
だから、読む人の心にまっすぐ入っていく。
「声を隠さないで」
これが、わたしが今生きている理由そのものなのかもしれない。
この詩が、
誰かの夜に寄り添う光になれば、
それだけで十分だ。


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