警察官名乗る詐欺で沖縄の大学生が590万円だまし取られる
沖縄本島に住む20代の大学生が、警察官を名乗る人物から「あなた名義の口座がマネーロンダリングに使われている」などとうその電話を受けて590万円をだまし取られました。
警察は、警察官が電話で金銭を要求することは絶対にないとして注意を呼びかけています。
警察によりますと、今月13日、本島中部に住む20代の男子大学生の携帯電話に「あなたのカードが不正利用されている。警察官から電話が来るので対応してほしい」などと、クレジットカード会社の社員を名乗る人物から電話がかかってきました。
しばらくすると、警察官を名乗る人物から電話がかかってきて、「あなた名義の口座がマネーロンダリングに使われていて、調査が必要だ」などと言われ、LINEでやり取りするよう指示されたということです。
その後、LINEのビデオ通話で話すようになると、画面越しの人物が警察官のような制服を着ていたことから、大学生は本物だと思い込み、「無実なら返す」などと言われたことを信じて、指定された口座に590万円を振り込んだということです。
ほかの人との連絡を絶つようにとも言われていた大学生と音信不通になったことを心配した、両親から相談を受けた警察が、本人に接触したことで被害に遭ったことがわかったということです。
警察は詐欺事件として捜査するとともに、警察官が捜査などで電話で金銭を要求することは絶対にないとして注意を呼びかけています。