今夜遅くにかけ 土砂災害などに注意

 台風15号の接近に伴い県内は朝から雨の一日となり、昼過ぎから激しい雨が降った所もありました。

 台風の通過に伴い、雨のピークは過ぎましたが、今夜遅くにかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意するようにしてください。

 熊谷地方気象台によりますと台風の通過に伴い、県内では、既に雨が止んでいる所が多くなり、警報級の大雨の可能性は低くなりました。

 しかし、県内では降り始めから5日午後3時までの降水量が、秩父市浦山で125.5ミリ、所沢で125ミリ、さいたま市桜区で118ミリとなっていて、夜の始めごろにかけて浸水による被害、河川の増水、夜遅くにかけて土砂災害に注意して下さい。

川口市逆走死亡事故 中国籍の男に懲役9年求刑

 去年9月、川口市で一方通行を逆走して車に衝突し、男性を死亡させたとして危険運転致死などの罪に問われている中国籍の当時18歳の男の裁判員裁判で、検察側は、「刑事処分が相当」として、懲役9年を求刑しました。

 起訴状などによりますと、中国籍で当時18歳の男は、去年9月、飲酒運転で時速およそ125キロで一方通行を逆走し、川口市仲町の交差点で車と衝突し、当時51歳の男性を死亡させたとして、危険運転致死などの罪に問われています。

 今月2日の初公判で、男は飲酒運転を認めた上で、「直前まで交差点に気付いていなく、車が分からなかった。いつもと同じような感覚で運転することができていた」と起訴内容の一部を否認していました。

 5日の論告求刑公判で、検察側は、被告が制限速度のおよそ4倍の時速およそ125キロで運転していることなどから、「走行態様が危険極まりない」とし、動機が、「自己中心的で身勝手な判断によるもの」などと指摘しました。

 その上で保護処分ではなく、「刑事処分が相当」とし、懲役9年を求刑しました。

 一方、弁護側は、事故を起こした原因は、「彼の未熟さがある」としたうえで、11月で20歳になる被告に、「最後の更生の機会」として少年院での教育の必要性を主張しました。

 最終陳述で男は、「重大な事故と命を奪った罪深さを忘れません。社会復帰したら、遺族の気持ちを尊重した上で、謝罪したい」と述べました。

 判決は、今月19日に言い渡されます。

連続ひったくり事件 少年2人 窃盗の疑いで追送検

 今年7月、川口市や草加市などで6件相次いだひったくり事件で、窃盗の疑いで2回逮捕されていたトルコ国籍の少年2人が残り4件のひったくり事件にも関与したとして、5日、追送検されました。

 追送検されたのはいずれもトルコ国籍で無職のさいたま市南区に住む15歳と川口市に住む16歳の少年2人です。

 警察によりますと、2人は、ことし7月26日、草加市や川口市の路上で、4人に対し、後ろからバイクで近づき、追い抜きざまに自転車の前かごからバッグなど39点、あわせて約23万円相当をひったくった疑いが持たれています。

 これまでに2人は、同じ日に川口市と蕨市で起きたひったくり事件に関わったとして窃盗の疑いで2回逮捕されています。

 警察は防犯カメラの捜査などから、残り4件についても2人の犯行と特定したということです。

 調べに対し、2人は容疑を認めているということです。

戸田市でセミナー サイバー攻撃から企業を守る

 サイバー攻撃の脅威から企業を守ろうというセミナーが戸田市で開かれました。

 このセミナーは埼玉縣信用金庫がおもに戸田市内にある企業の経営者や情報セキュリティの担当者などを対象に初めて開いたもので、およそ25人が参加しました。

 講師はMS&ADインターリスク総研の松森純さんが担当し、サイバー攻撃の実態やトレンド、それに、対策のポイントを説明しました。

 最近は、パソコンをロックして使えないようにして、データの復元と引き換えに「身代金=ランサム」を要求するコンピューターウイルス=ランサムウェアによる被害が増えているということです。

 ウイルスは取引先企業のネットワークに侵入してからターゲットの企業に侵入するケースも多いことから、松森さんは取引先企業のセキュリティ対策が適切かどうか監督する必要があると指摘しました。

 その上で対策として、事前に事例を把握しておくことや攻撃を受けてしまった場合に初動対応を速やかに行えるよう、実践的な演習が大事であると話しました。

 参加した人たちは、メモを取るなどして真剣に話に耳を傾けていました。

所沢市荒茶品評会

 所沢市でことし生産された荒茶の品評会が、入間市の県茶業研究所で行われました。

 荒茶とは、摘んだ茶葉を蒸して、もみ、乾燥させた状態のものです。

 商品として流通させるための選別や加工といった仕上げ工程が行われる前のお茶で、生産者の技量が強く反映されるといわれています。

 5日の品評会には、ことし摘んだ一番茶から生産された荒茶40点が出品されました。

 品評会では荒茶の見た目と、お湯に通した後の水の色、香り、味のあわせて4項目を点数化して審査され、粕谷智政さんが生産した荒茶が1等1席を獲得しました。

 5日出品された荒茶は、ブレンドされたあとに仕上げの工程を経て、来月25日と26日に開かれる所沢市農業祭で販売される予定です。

夜はじめごろにかけ 線状降水帯発生の可能性

 台風15号の接近に伴い県内では、朝から雨の一日となっています。

 これから夜のはじめ頃にかけて線状降水帯が発生し大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があり、注意が必要です。

 熊谷地方気象台によりますと5日の県内は、台風15号の影響で、夜はじめ頃にかけて雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨の降る所がありそうです。

 台風の進路や、発達の程度によっては、警報級の大雨となる可能性もあります。

 県内で予想される1時間降水量は、多い所で、南部と北部で60ミリ、秩父地方で40ミリとなっています。

 さらに線状降水帯が発生した場合、局地的に雨量が増え、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

 南部・北部では、夕方、低い土地への浸水、河川の増水や氾濫、土砂災害に警戒してください。

 県内全域では、夜遅くにかけて低い土地への浸水、河川の増水、土砂災害に注意・警戒して下さい。

 また県内は、夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定となっています。落雷や、激しい突風、ひょうにも注意して下さい。