「歳費返納の意向は取り下げたい」参政党・初鹿野議員 当選前に掲げていた「歳費自主返納」宣言をまさかの撤回…取材に明かした「理由」
「我々参政党、初鹿野裕樹はですね、この日本を守るために、この地域を守るために、我々の子どもや孫に素晴らしい日本を引き継いでいくために、皆さま方と力をあわせて頑張っていきたいと思います!この日本は、本当に素晴らしい国なんですよ!知ってますよね、皆さん!」 【写真あり】「議員歳費(給与)を返納します」初鹿野議員が1月に綴った「決意」 9月15日、横浜市・桜木町駅前広場の街宣でこう訴えたのは、7月20日の参院選で初当選した参政党・初鹿野裕樹議員(48)だ。 「初鹿野氏は警視庁に23年間勤務した元警察官で、落選した’24年の衆院選に続き、2度目の国政選挙挑戦となった今回の参院選では神奈川選挙区から立候補。公明党の現職・佐々木さやか氏(44)とわずか5289票差の大接戦を制し、同区の最後の1議席を獲得しました。 いっぽう、今年6月18日にXで、日本政府も公式に“非戦闘員の殺害や略奪行為があったことは否定できない”と認めている南京事件について《「【捏造された南京事件】南京大虐殺が本当にあったと信じている人がまだいるのかと思うと残念でならない》と投稿していたほか、7月18日の街頭演説で自身に抗議した聴衆を指し、『ああいうのは非国民ですから』と発言したことなど、選挙期間前後の言動がたびたび問題視されてきました」(政治部記者) 冒頭の街宣にも、多くの抗議者が集まり、周囲では抗議のサイレンの音が鳴り響いていた。初鹿野氏は同日夜のXで、《参議院選挙以来の桜木町街宣でした。日本の治安状況や公安職の現状をお伝えしました。しかし、妨害行為がエスカレート。表現の自由を行使する為なら犯罪もいとわないのか…》と漏らしていた。 いっぽう、そんな初鹿野氏には、参院選公示前からかねて掲げていた「肝いりのマニフェスト」があった。以下、初鹿野氏のXの投稿を引用する。 《私は普段から政治と金の問題を非難しているので、当選の暁には議員歳費は返納予定です》(’25年1月4日) 《【議員歳費(給与)を返納します】幼い頃、政治家は人間のクズだと思っていた。 「政治と金の問題」いつになったら解決するのか? 私が国会議員になった暁には「国会議員歳費・旅費及び手当等に関する法律」を改正し、歳費(給与)を返納します。お金のために議員を目指すのではない証として》(’25年1月30日) 《過去に沢山の国会議員が歳費の返納を実施しており、そして未だ私のような庶民が政治にチャレンジすることが可能です。2012年の時のように、用途を能登半島地震復興財源などに限定すれば良いかと思います》(’25年1月31日) 国会議員に毎月支給される「歳費」、一般企業でいう給与を将来的に自主返納するというのだ。「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律」(歳費法)で、衆参の議員には月額129万4000円が支給されると定められている。