3月にBSで先行放送した特集アニメ「cocoon~ある夏の少女たちより~」、総合テレビでの放送日時が決まりました。
総合 8/25(月)夜11:45
この度公開するキービジュアルには、暖かい南の島で学校生活を送る、サン(左)とマユ(右)が描かれています。
その2人を演じるキャストからのコメントも届きました。
伊藤万理華さん 満島ひかりさん
マユ 満島ひかりさん
何者でもないわたしたちが
知らない何かに怯えて、信じて、身をつくす。
「戦 / War」と呼ばれるものの姿を
どんな風に語り継ぐか?語り継ぐべきなのか?
どの言葉でも現しきれない事実を
カタチで表すことには、葛藤があります。
少女のころに沖縄で学んだこと
上空に兄の名を呼ぶ、祖母の原体験
シリアの難民キャンプで聞いた怒り
現在進行中の、ありえない現実
わたしたちの近くの見えない争い
あっちの敵とこっちの敵と。
オール手描きの画が生き生きとあったかくて
万理華ちゃんや仲間たちとの収録時間が
何とも愛おしい時間だったことに、感謝です。
ひとりでも多くの方が無事に眠れて
健やかに朝を迎える日常でありますように。
サン 伊藤万理華さん
今日マチ子さんの作品で初めて手に取ったのが「cocoon」でした。
何が起きるかわからないあの場所で、心の中を彷徨(さまよ)いささやかな時間を生きる少女たちに何度も胸を打たれ、気がついたらシミシワだらけでくたくたになった一冊です。
そんな御守りのような作品のアニメーションでサンを演じることが決まった時、恐れ多くも運命的だなと感じました。
ずっと頭の片隅で生きていたサンに会えて嬉しかったです。
脆(もろ)さも強さも繊細に表現された映像表現に圧倒されながらも、追いつくように今ある全てを尽くして心を重ねました。
一緒に作っていこうと丁寧に向き合ってくださったキャスト、チームの皆様に感謝しています。
どうか多くの方に届きますように。
特集アニメ「cocoon~ある夏の少女たちより~」
ある夏のどこかの南の島で、少女たちに起こったことは、いつか私たちに起こることかもしれない…。穏やかな日常がいつの間にか戦場へと変わり、命が絶望的な状況に置かれたとき、私たちは何を感じるのか。太平洋戦争での沖縄戦に着想を得た今日マチ子によるマンガ『cocoon』を原作に、日本アニメの将来を嘱望される若き才能とベテランたちが、2025年に届けたい物語として描き出した。過去と今、そして未来を考えるためのアニメーション。
【あらすじ】
戦時下の南方の島で、女子校に通うサンとマユ。授業の代わりに陣地構築の作業を行っていたが、やがて壕の中の病院に駆り出されて看護隊として負傷兵の世話をすることになる。仲間たちと明るく過ごした日々は、いつの間にか終わりを告げる。極限の状況下で、サンとマユはどこに向かうのか。
原作 今日マチ子『cocoon』
声の出演:満島ひかり(マユ) 伊藤万理華(サン)
監督:伊奈透光 音楽:牛尾憲輔
アニメーションプロデューサー: 舘野仁美
総合 8月25日(月)夜11:45
※放送予定は変更になる場合があります
ぜひご覧ください。
©今日マチ子(秋田書店)/NHK・NEP