中京大学が2025年9月16日に公式サイトを更新し、学生支援課に面談予約した学生の個人情報に関して、学内で「不適切な取扱い」があったと発表した。
本来は特定部門で共有すべき情報だったが、約8年半にわたり、全教職員が閲覧可能な状態になっていたとして謝罪している。
面談理由が漏洩か、「合理的配慮に関する内容」や奨学金受給状況も
中京大学公式サイトで16日に、梅村清英学長の名義で「個人情報等の不適切な取扱いについて(お詫び)」と題した文書が公開された。事案の概要は、
「このたび、本学教職員が利用するスケジュール管理ソフトウェアにおいて、特定の部門内に限定して共有すべき情報が、当該部門以外の全教職員にも閲覧可能な状態にあったことが判明いたしました。本事案の対象となる学生の皆様には、多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」
と説明し、「現在のところ、本事案に伴う学生からの被害等の報告は受けておりませんが、本事案を踏まえ、全教職員に対し、改めて個人情報報の取扱いについて注意喚起を行うとともに再発防止に努めてまいります」としている。
漏洩の恐れがあったのは「学生の個人情報(要配慮個人情報を含む)」で、16年12月~25年6月の間に650件。具体的な内容は下記のように列挙した。
「学生支援課に面談予約を行った学生の学籍番号、氏名および面談理由(合理的配慮に関する内容、奨学金受給状況、学籍異動理由等)」