ELLEGARDENがワンピースの主題歌を担当することについて
良いタイトルが浮かばなかったのでそのまま書いた。
有料記事ですがほぼ最後まで無料で読めます。
8/10の放送からワンピースのOPをELLEGARDENが担当する。
8/4の朝、こんなジョークのようなニュースが流れてきた。
流石に噓でしょ?と思った。
YouTubeには主題歌解禁のトレーラーがアップされていた、どうやら本当らしい。
カーマイン!かっこいい!!
エルレは約20年間インディーズシーンを牽引してきたバンドであり、メディア露出は少なく地上波の音楽番組にも出ない。
TVで映像を見るならほぼCS一択のようなバンドです。(スぺシャやMTV)
このようなスタンスが故にアニメやドラマのタイアップ曲もほとんどない。正確には書き下ろしのタイアップがない。
しかし、バンド活動25年を越えてここに来て初めてタイアップが発表された。ここでオファー受けるんだなと朝からなかなか衝撃だった。
別に悪い意味では無い。
エルレに対して、盟友であるアジカンはNARUTO、ハガレン、BLEACH、ソラニンと数多くのタイアップを手掛けてきている。これでもほんの一部になる。
ストレイテナーもアニメタイアップこそ少ないがFrom Noon Till Dawnなどドラマタイアップの印象は大きい。
同世代のマキシマムザホルモン、10-FEET、THE BACK HORNなども同じくタイアップ曲がある。
特に10-FEETは第ゼロ感で爆発的に知名度を上げたバンドです。(元から有名だろはここでは禁止カードです。知ってます。)
ここまで同世代がタイアップなどで知名度を上げていた中で全くタイアップ曲を作ることなく20年以上やってきたわけです。
ラジオやインタビューなどでそもそもタイアップのオファーが無いと語っていることが多かったが、実際のところ我々視聴者はその言葉を信じる以外の道はなく、本当にオファー自体が無かったのか、オファーはあっても受けて無いのかは知る由もない。
仮に本当に今までオファーが無かったとして、今回のワンピースサイドからのオファーを受けているとしたら1打数1安打先頭打者満塁ホームラン級のことであるに違いは無い。
しかし、仲間たちがこんなにタイアップを手掛ける中でノンタイアップで活動出来ているなとビックリする。これでテレビにも出ずにZOZOマリンのワンマンとかソールドさせてしまうんだから驚き。
ここからちょっとだけタイアップに対する見方とか、ワンピースとのこれまでの関係、バンドのキャリアなどもろもろについて書いてきます。
特にゴールが無く、着地点も決めずに書き始めるので体裁は整ってません、読みたい人だけ読んでいただければと思います。
・タイアップは商業的であるか?商業的では駄目なのか?
20年以上見てきたバンドがいきなり、日本で一番有名なアニメと言っても過言ではないワンピースの主題歌を手掛けるとあって戸惑いの声も多かった。
2022年にメジャーデビューしているが3年経過してもやはりインディーズ感と言うか、どこかメジャー感の無いところをファンが好んでいることは分かる。なんというか急な変化を嫌うのはわからなくない。
個人的にも活動のスタンスはあんまり変わってほしくないというのはある。
細美さんのバンド(ELLEGARDEN/the HIATUS/MONOEYES)はCDこそメジャーレーベルからリリースされているが、実態としては今でも非常にインディーズに近いスタンスです。
メジャーに来て3年活動としては昔とあまり変わらないので昔通り商業的ではないとも言えるし、故に反商業的と言うイメージを持たれることも多い。
商売っ気があまり感じられないのは確かだけど商売してないわけではない。
実際のところ細美さんの商業的であるか、無いかって話をすると個人的にはかなり商業的な部類になると思う。(正確には商業的な側面をかなり口に出してくれる)
といっても曲を売って儲けて印税云々言うタイプではない。
逆にチケットを数百円上げただけで謝罪するような人です!(あげて2900円なんだけど)そういった金銭的な意味でのオーディエンスとの向き合い方にはどこまでも真摯で向き合ってくれるバンドマンだと思う。
先ほど書いた通りレーベルはメジャーでありながらも、事務所としてはインディーズっぽい規模で活動している。
スタッフたちの給料を払うためには、映像作品を無料で届けるためにはとラジオやMCなどで口にするくらい、しっかりと計算された上で活動しているため、収益度返しで慈善活動を行っているわけではない。
このタイアップに対して商業的過ぎるや、売れたい、メインストリームに媚を売っていると言われるのはちょっと違うかと思う。
2011年の震災後、東北の為に募金や復興活動を行っている際も「もっとテレビに出ていたら、知名度があったらもっと復興活動が出来たかも」と言っていることもあった。(うろ覚え)
14年以上が経ち、もう震災は終わったものだと思っている人も多いだろうが毎回のようにツアーで東北を回り、クリスマスには南相馬にチャリティーライブを開催する。これを14年間続けているわけで、決して人が変わったとか商業的にシフトしたと捉えてほしくはない(商業的にシフト自体が悪いわけでも無い)
チケットの倍率が上がるのは嬉しい反面、大変にはなるなと思う。
でもワンピースからのオファーだったので快諾したとコメントがあったのが全てだと思う。
シンプルにワンピースが好きなんだと思うし、個人的にはそれを尊重したい気持ちでしかない。
このオファーがあったからこそ新曲も聞けるし、オファーが無ければ次の新曲まで数年待つことになったかもしれない。
・細美武士とワンピースとの関係
細美さんは2年前にワンピースマガジンにコラムを書いている。
公式Xの告知ポストに無断転載で全文のっけている輩がいるが、普通にAmazonなどで買えるので買いましょう。
ここでは2008年のバンドの活動休止とシャボンディー諸島で散り散りになった麦わらの一味をなぞらえた文章と、ワンピース(1997連載開始/1999年放送開始)とエルレ(1998年結成)の始まりと終わりについて書かれている。
文字媒体では基本的に楽曲についてのインタビューとブログくらいしか露出が無いので、こんな文章を書くんだなと思った。
もう少し昔のブログまで遡るとELLEGAREDN結成時から使用していたギターとの別れについて書かれていたのを思い出す。
その時はワンピースのメリー号について書かれていた。
かれこれ20年近く前で、私も高校生だった。ガラケーでブログを読んでいた時代の話で今はリニューアルされて読めない。
バックドロップは骸骨だし、バンTには海賊船や宝箱が描かれていたりするのを見ると25年間影響され続けていたのかと思う。
MONOEYSのモノアイがガンダムのモノアイ由来のようにエルレにはワンピース由来のものが多くてもおかしくはない。
多分私たちが知らない所でも影響を受け続けた存在がワンピースなんだと思う。
・バンドキャリアについて
最後にバンドのキャリアについて書く。
ちなみに私はバンドをやったことが無い。
ある程度の知名度のバンドには老害とまで言いたくないが、新しいことを始めようとすると昔のままでいてほしいという層は一定数いる。商業的になる、バンドマン(歌手)のキャリについて音楽の方向性を変えないで欲しいとか、メジャーには行かないでほしいとか云々、そういう話です。
私も高校生くらいの若いころはそんな感じでした。
活動休止前のエルレがワンピースの主題歌とか言い始めたら拒否反応を示したと思います。
しかしバンドも音楽も仕事なんです。
自分の仕事だと思って考えて欲しい。50代になった時に20代のような働き方しろとか、利益度返しで働けと言われるのはどんなものだろうか…人は変わるでしょう?
新しいことに挑戦するし、抱えるスタッフも多いのなら利益を上げなければいけないのは当たり前のことです。
細美さんは50歳を超えて新しいフェーズ(最終フェーズ)に入ったような感じがする。これは去年、網膜剥離でライブを数本飛ばしたこと、いつまで歌えるかわからないってのも要因だと思う。
ライブは生涯現役と言っているが音源をリリースする(納得できるクオリティの維持)のはいつまで続くかわからない。
そういったこともあって、今までやってないことへのチャレンジをやっていくのだと思う。
MONOEYESとしては外部のプロデューサーを招いて初めてフルアルバムを制作した。これは9月にリリースされます。
買って下さい!!!!
the HIATUSはリリースこそ少ないが、昨年は日比谷野音でのワンマンを開催。その様子をYouTubeで無料公開した。
この映像はスペースシャワーTV(有料CSチャンネル)で放送されたもので、本来ならDVDやBlu-ray/スぺシャが独占放送するようなもので無料公開はなかなかないケース。
受注生産で音源をリリースしてその収益を無料公開するための費用に充てた。クラファンみたいなものです。
ELLEGARDENは結成から20数年が経過してメジャーデビュー、Amazon MusicやNONIOのCMソングに起用、Amazonプライムでドキュメンタリー映画の配信し、今回の初の書き下ろしタイアップとなる。
ワンピースは好きだけど、エルレはよくわからないって人はこのプライムの映画を見て欲しい。活動休止して、麦わらの一味と同じく2008年に散り散りとり10年振りの再始動から、16年振りの新しいアルバムを手掛けるまでのドキュメンタリーです。
最後にはまたエルレのアルバムを作りたいと言っていた。
それが次のアルバムか、次の次のアルバムかわからないが今回のワンピースへのコメントの読む限りでは終わりに向かっているのだろう。
ライブにおいては客が集まらなくなっても辞めないし、TOSHI-LOWとも小さな箱で歌い続けたいともいってるし根の部分は何も変わってない。
今回のタイアップでファン側が変わったな、丸くなったなので片づけるのには少し違和感があるんです。
そんな気持ちで今回のnoteを書きました。
・まとめ
プロットも着地点も決めずにだらだらと書いてきたのでまとめも何もないんですが、私が最も好きなバンドがこのように表舞台に立つことは非常に嬉しく感じている。(チケットの争奪戦とかは別の話にして)
ZOZOでまたライブしたいとも言ってたし、ここに来てまだまだ大きくなるバンドだと感じている。
最後は極々プライベートな話に入るので有料で。
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特に内容があるパートでもないです。
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