エスカレーターの同人誌完全新作シリーズ【自動階段物語】を2025年夏より順次発刊します。
表紙のお手本は「三菱自動階段」カタログとその実物(※一部現存機)にて制作しました
この度、”おそらく世界で2番目のエスカレーター同人誌”として「自動階段物語シリーズ」を制作する運びとなりましたので、皆様にお知らせいたします。
この「自動階段物語」シリーズ(以下本書)は、各社エスカレーターの歴史を一般人として得られる情報を駆使し、実際のエスカレーター及びイラスト等を用いてご紹介し、日ごろ街中に溢れるエスカレーターについて、少しでも皆様に知って頂ける同人誌をテーマに制作して参ります。
日本国内のエスカレーターは戦後を皮切りに大きく発展したことから、本書では戦後の日本のエスカレーターを主軸にご紹介し、可能な限り実際のエスカレーターの画像を用いて紹介していきたいと思っております。しかしながら戦後すぐの黎明期などのエスカレーターはほとんど残っておらず、また参考文献の画像引用は著作権法上の問題や個人同人誌である以上引用等が難しいことから(参考文献に掲載されている画像を基にした)イラスト代用等を含め、可能な限り分かりやすい内容に仕上げていきたいと思っております。
また今年で戦後80年、各社共々80年分の歴史があることから本書ではメーカーごとに分けて頒布を実施していく予定です。第1巻は「三菱電機」社製について編集し、2025年夏のコミックマーケット106(以下C106)を頒布を目指して制作を進めて参ります。
エスカレーターの同人誌については既にメディア露出もある田村美葉氏がプロとして書籍も発刊されていますが、私はただの個人研究者に過ぎないのであまり本格的なものはできません。しかしながらキラキラしたエスカレーターの外観に重点を置かれている田村氏のエスカレーター同人誌とは裏腹に、本書ではその辺にある雑草のようなごく普通のエスカレーターを題材にすることで田村氏のエスカレーター同人誌とは干渉しない様に、世間一般皆様に少しでもエスカレーターの事を深く知って頂けるような同人誌となる事を願い、制作して参ります。
製作概要
タイトル「自動階段物語」(じどうかいだんものがたり)
上記タイトルとしてシリーズ化頒布予定。
第1巻:三菱電機編、第2巻:日立製作所編、第3巻:東芝・OTIS編
(第4巻以降、フジテックについては文献不足により制作予定なし。)
製本サイズはB5判フルカラーとして制作しますが、ページ数は未定です。
また、田村氏の本よりお求めやすい様、1000円程度のものにする計画です。
タイトルの由来について
「エスカレーター」という名前は当初オーチス社の商標であったため、自由に呼ぶことが出来ませんでした。戦後すぐの黎明期にオーチス社以外では「エレクトリック・ステアウェイ」「自動階段」等と呼び発売されていました。
今回、三菱電機のエレベーター・エスカレーターに関する社史に度々登場する「自動階段」から名前を頂戴し、命名しました。
また併せて、タイトルに「エスカレーター」と直球に明記される田村氏との棲み分けを図る目的としても、後発の私は(戦後まで遡る事も含めて)「自動階段」という名前を用いる事にした次第です。
エスカレーターという名前が初めて登場したのは1859年のことですが、その後1900年になって、日本では「エスカレーター」が商標として登録されています。そのため、しばらくはエスカレーターという名前を使用することができず、一般には自動階段などと呼ばれていたそうです。商標権を維持できる50年が経過した1950年に、ようやくエスカレーターは一般名称として定着したわけですが、そう考えるとエスカレーターという名称が市民権を得た時期は比較的新しいと言えるのかもしれません。
結びになりますが、C106には他にも「ベーターレーター」「Re:エレベーター解体白書」の含め3冊の新刊を携えて臨む所存であります。皆様、新刊としてお目見えした暁にはお手に取って頂けることを目指して執筆して参ります。
以上
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