偽マフティーとなってしまった。   作:連邦士官

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第41話

 プルシリーズの本当の血筋や現プルシリーズの製造目的にマリーダの過去を教えて、プルとプルツー達、プルシリーズの最後をミネバに伝えて、泣かれたあとのことである。

 

 いよいよ、宇宙空間に上がった。まだ地球の上でしかない。俺の乗る艦隊はエースにエースを重ねたエース部隊、ブライトが指揮するレウルーラが旗艦であり、こちら側の艦艇が460隻余りあるが110隻以外は地球の防衛をさせねばならず、それを3つに分割してルナツー、ソロモン、ルウム方面に分けた。

 

 やり口は三方向による侵攻と、同時にブライトが指揮官でケネスが参謀をするこの俺が乗ってる艦隊は囮だ。いわゆる一年戦争の焼き増しだが、それ故に堅実で強い。

 

「乗組員リストか。」

 この艦隊にミネバたちが乗るネェル・アーガマ級にレイブン隊なども居る。リバウもいるし、白狼もいる。エースぽいパイロットはすべてこの囮部隊の11隻に集約されてる。コウとチャックと合流したモンシア達は酒を飲んでみんな営倉送りにされたからな。

 

「袖付きなども一緒にいるが。」

 まさか、フェネクスやナイトロの残骸とか来ないよな?来ても、ネェル・アーガマ級が3隻以上もいるんだ。ハイメガ粒子砲を斉射してやる。困ったときにはバナージも居るからな。

 

 フルサイコフレームクスィーと戦うユニコーンはリタ特殊召喚条件完了、量子化サイコフレーム移動してくるのでは?いやまて、ちゃんとヨナは連れてきている。困ったら、ヨナとフルサイコフレームのユニコーンをぶつける。オカルトにはオカルトをぶつければ解決する。多分サイコフレームの共振だとかなんだかそういうのでいい感じになるだろう。いい感じにならなかったらヘリウム3が臨界点に達するから知ったことではない。あんなものにどうやって対処するんだよ。

 

 鳥になりたいならララァとでも戯れてろよ。ララァとリタが融合してパーフェクト・フェネクスとか誕生しそうで嫌だな。成仏しろよ。カミーユを触媒にして成仏を‥‥。なんか乗っ取られそうだな。変なことをしたら∀がやって来るかもしれない感じもある。人類強制リセマラスイッチは外宇宙の冷たい闇で眠ってろよ。

 

「大尉、敵の動きをどう見る?」

 ブライトはさ‥‥ケネスと話し合って決めてくれよ。俺とブライトじゃ場数が違うだろ?

 

「ブライト、アイツらは容赦なくコロニーレーザーを撃ってくるだろう。射角によってはソーラ・システムを使うかもしれない。グリプス戦役後の小競り合いではなく本物の戦争をしようとしているのかもな。となれば地球寒冷化をさせるためにコロニーではなく、核でもないものを落とすかもしれない。イエローストーンなど各所にある火山の同時噴火だ。これによって核の冬以上に火山灰が舞い上がり一気に寒冷化する。人が住めない環境のように思えるが火星にあるテラフォーミング技術などを使えば寒冷化させたあとに打つ手はある。」

 火星まで人が住めるように出来たから多少地球が住みにくくなっても、放射線でなければなんとかなる。頭の良いバカが考えそうな絵に描いた餅だ。俺の計画のほうがしっかりしている。

 

「大尉、それではアイツらは地球を根絶やしに?」

 いや、できない。重力に魂を惹かれた紅茶がいるからな。

 

「地球を襲えるのはブッホと木星公社をスポンサーに持つA.G.E.だけだ。ジョンソンは少なくとも地球連邦政府首相を名乗ってるのだから地球にはそんなことはできない。だから、叩くべきは月とサイド3からで、地球を攻撃ができる彼らを叩いた後に地球連邦系のを叩く。この順番が大事だ。そしておそらくは全勢力はサイド4を狙う。ルナツーが中立を表明した以上、サイド7からだとソロモンを落として、地球への足がかりに出来るのはサイド4であり、同時にサイド4とソロモンが落ちればA.G.E.のサイド3は丸裸になる。ア・バオア・クーを復活させていなければな。」

 A.G.E.から見ればルウムは大事ではあるが正面過ぎてお互いが手を出せない。逆にサイド4はお手軽なのだ。サイド6とサイド2はそこそこの軍備を持っているのだから、サイド4とソロモンを落としたあとに脅して肉壁にしようとするなど簡単に考えられる話だ。

 

「じゃあ、この艦隊はサイド4に行くのか?」

 いや、違う。ジャックを誘き出すにはやつを喜ばせなければならない。まじで頭デラーズかよ。

 

「いや、ルウムに向かう。正面からの殴り合いというやつだ。俺たちが気を引いている間に33隻の艦隊で月に進む。流石に陽動だとわかるだろうからA.G.E.は月の防衛に本隊を出すだろう。」

 ブライトが何が言いたいという顔をしている。本当に年を取らない顔をしてるなブライト。

 

「ルウムに向かわせると思っていた俺たちが33隻の艦隊の増援として月に行く。これだけのシンプルな戦いだ。ルウムも何もA.G.E.の総司令さえ叩いてしまえば被害は少なくて済むからな。」

 マジであいつの性格なら出てくる。きっとな。 

 

「しかし、本当にうまくいくのか?この程度の作戦だぞ?ふざけているだろ主力を出してくるとは思えないが‥‥。」 

 いや、出してくる。あいつは来る。

 

「バカは来る。だから、おびき出す。浮足立っているのなら勝てる可能性が高い敵を倒して士気を上げねば、奴らは自壊する。やる気を上げるためにニュータイプのフリをして俺らを倒したいだろうな。ブライト、これならわかるか?」

 だから、ブライト必ず仕留めるんだジャックを!今、寒気が走ったがなんだろうかこれは。

 

「あぁ、ならわかるがそこまでまとまってないのか?」

 いや、まとまっていたら、負けないでしょ。一人ひとりがパーティしたがってる頭ハッピーな奴らなんだから。火星ジオンと木星とアステロイドベルトに廃棄処分された奴らに、地球連邦政府で肥え太ったブッホにルナリアンだぞ。何がまとまる要素があるんだ。あるわけ無いだろそもそも敵同士なんだから、仮面ライダーの悪の組織のほうがまだマシだからな。統一性がないんだよアナハイムが使ってるユニバーサルパーツは使ってそうだけど。

 

「エゥーゴと一緒だよ。スポンサー様には逆らえないのさ。だから、戦わねばならないんだよ。寒い時代だな。」

 仕方がないよな。金もらってるから本社の意向には逆らえないのだ。スポンサーはどんなことよりも強いのだ。スポンサーは神にも等しい。

 

「そうだな。エゥーゴ時代は俺も大変だったからな。一人だけ楽をしていた気もするが。」

 誰だよ。キャスバル坊やか?エドワウ?シャア・アズナブル?クワトロ?ノースリーブグラサン?サボテン男?ケーキで拗ねるサングラスの不審者?赤い服を着ていて自己主張しないと気がすまない男?サングラス外し頼み事おじさん?

 

「パイロットだけをしていたアムロ・レイという男さ。なぁ?大尉。」 

 こっちの顔を見て笑うブライトは堅物というより、ストレスから解放されたかの様な晴れやかな顔をしていた。

 

 

 そんなことがあった日の夜、エリオットに呼ばれて居た。俺の機体の説明がある。まともなのだと良いが。

 

 廊下をすれ違う女性オペレーターや女性パイロット達は、俺に興味があるらしい。シャアでもアムロでもかの有名なパイロットには違いなく、どことなく(多分、仮面が出していると思うが)怪しげな雰囲気と危険な雰囲気が折り混ざる俺はモテていた。

 

 ジオン系、連邦系を問わずに歴戦の勇士であり、宇宙世紀を代表するニュータイプとやらがまた魅力を引き上げるらしく、ベタベタ引っ付いたりもされる頭メイリンかな?見え見えの地雷には触らないので。いや、まて火遊びと向こうも考えているのなら遊びたい放題だな。

 

 しかし、バレたらミネバは怒りそう。何よりハサウェイがスイッチを‥‥まだだよ、チェーンの件があるから問題ないか。が、下手に手を出してハマーンみたいな厄介な追っかけみたくなられても困る。クソ、フラグが立つのは地雷男とかばかりだろ!いい加減にしてパッチ配布しろ!バグばかりだろ!この世界。

 

「あっ!」

 そうだ!バグだ。アイツラがバグを使う可能性も考えなければならない。まぁ、簡単だな。

 

 また、一人敬礼をしてきたらやめろと手を下げ‥‥うん?まさかお前って!年を取ってるが間違いないな。

 

「ユウ・カジマ。会えて光栄だよ。頑張ってくれ。」

 そのまま進もうとしたのだが、ユウに止められた。

 

「‥‥まさかとは思うが‥‥。ニムバスではないよな?」

 はぁ?あんなジオンの騎士(笑)で枠外から射撃ばっかりしてこっちを場外で負けさせるトリックプレーして来るような卑劣なやつなわけ無いだろ!何がイフリート改だ!グフ重装型にでも乗ってろ!

 

「ニムバスではない。ジオンの騎士とも名乗ったことはない。EXAMシステムには関わってはいない。それにあれはマリオンがいないと動かないだろう?」

 それだけ告げて立ち去ったのだが、さすがエース部隊、そこら中に見知った顔がいる。フォルドにエイガー、発言がマッドなマットにクリスもいる。

 

 いや、マットにクリスにコウ、ちょっと地球連邦軍の士官教育の敗北例なのでは?あとシローもいたら完璧だな。みんな、マスター・P・レイヤーとかユウを見習ってください。パイロットルームが50代だなぁ。と言うか大体いろんな人たちが教官していたのか。

 

「よく来たなマフティー。これを見てくれるか?」

 ギャプランに見える。素のギャプランに見えるがバイオコントロールにバイオコンピューターやサイコフレームみたいなオカルト連結してるんじゃないよな?

 

「ギャプランか?」

 それを言うとエリオットは満足そうに答え始める。早くしろよ。勿体ぶるな。あの壁際でMSをずっと見ているヨナを見ると可愛そうになってくるからな。サイコフレームで死者の声でも聴いたのか?聴いていたなそういえば、何も残らなかったからな。

 

「いや、違う。アンクシャを素体に出来るだけギャプランに近付けた物だよ。ところどころにバイアランやグスタフ・カールやジェスタとかのパーツも使っている。ユニバーサル規格だから出来る荒療治だ。それにフルドドIIも装備ができる。脚部はナラティブガンダムのA装備データなどを元にして作られたブースターが戦闘前までには付く予定だ。そして、こいつをコアにTR計画とGP計画、そしてペズンのゼク計画を集約させ、α・アジールなどのジオンMA技術も組み込む。これで最高の機体が出来るはずだ!」

 えっ、なにそれ。あまりの情報量に脳が拒否したんだけどどう言うことだよ?

 

「それは何人で動かすのですか?」

 禍々しい恐ろしい話されても困るよ。

 

「無論、一人だ。その代わりに余計な武装はつけない。必要最低限の武装にして最高の速度と硬さと質量と熱量で敵を打ち砕く機体。仮名称はリブート・シルエットウィルオウィスプ計画。忘れさられた愚者の魂たちの再始動だ。」

 いや、それいいけどワンオペで動かせる様な操作じゃなくない?操縦と操作もするんだろ?どう考えてもおかしいわ。

 

「木星船団の使う巨大なレドームに戦艦並みの光学センサーも載せるから心配するな。」

 それが心配なんだよ。明らかにおかしいと思えよ。一人で処理できるわけ無いだろ。おかしな部分しかないわ!ちょっとは考え直せ!どう考えたっておかしいだろうが!

 

「それらを一人でやれと?」

 マニュアル操作で死にそうなんだが。16本の腕と6本のクローユニットに8本のワイヤーアンカーしか同時にマニュアル操作したことがない、単なるオールドタイプの俺がそんな複雑な操作ができるわけ無いだろう。

 

 複座式にしてコウ・ウラキとエイガーを乗せよう。3人ならなんとかなるはずだ。じゃないと頭おかしくなるわ。地獄の操作量とかやめてくれよ。

 

「今は気にしなくてもいい。こいつはそうなる予定だと知っておくだけで良いさ。早速、宇宙に慣れるのに乗ってきたらいい。」

 それはそうだろうがびっくりアンクシャギャプランがどれほどのものかはわからないが多分、危ないのは確定しているかな?推進力が並みのMSではないのは確定している。どんなものが載せられているかわからない。

 

「圧倒的な加速と高速変形に特化した状態だ。高速離脱と再突入による立体的な機動戦術を体感しないとわからないだろう。大尉のニュータイプ能力は未知数だからな。」

 ニュータイプじゃないって、メリットよりデメリットのほうが多いスキルやめてもらえるか?ニュータイプじゃないっていってるだろ!

 

「ニュータイプじゃないからな。ニュータイプなら刻が見えるらしいが全く見えない。そんな俺がニュータイプな訳がない。ニュータイプだったとしたら、俺はもう少し上手く戦えるはずだ。」

 エリオットは不思議そうな顔をする。なにか問題でもあったか?

 

「それ以上、上手く戦えるのは想像できないですけど。」

 オールドタイプの俺は機体性能に頼り切った弱者に過ぎない。何をそう思うことがあるのか。本当に不思議だな。

 

 

 

 




 ヨナはいくら曇らせてもいいと聞いた。


 数ヶ月前に、アナハイムがある月面、膨大な資材が置かれている。そこである計画が始動した。近代化ディープストライカー計画。

 地球の軍事生産力を加味すると、このままでは負ける。ジオンがそうだったように、彼らもまたMAに手をかける。

 ノイエ・ジールIIの他にもゾディ・アックなどが運び込まれ解析される。そしてあることに気が付く。

 圧倒的な質量は統制された少ない精鋭の質に勝ち得ると。ならば、圧倒的な質量をもった究極のMSにより、数の有利という質量を質という物量で押しつぶせばいい。

 開発中のGバードなどの機構を盛り込み、様々な分野、ある男が残したノートにより制作には3ヶ月もかからないと試算された。

 それにディープストライカーの作りかけの残骸も利用すればよい。MSが作り上げたニュータイプ神話をMAの圧倒的な質量で塗りつぶして、オールドタイプの可能性も見せてやる。

 研究者にはその後ろ暗い思いがあった。ニタ研に追いやられた日々を思い出し、安っぽいインスタントコーヒーの苦さより、苦く感じる。いや、この計画。A.G.E.だけではなく、イギリス野郎にも混ぜてやろう。そうして、あのニュータイプに違いないカボチャ頭をパンプキンパイにしてやるのだ!

 アムロ・レイやシャア・アズナブルがなんだ!科学者こそが至高の存在であり、ニュータイプよりうまく導けるはずだ。サイコフレームも科学で出来たものならば、俺にうまく使われてみせろ!

 男は転がるハルユニットの残骸や資材を見ながら、そう強く願った。

 どこかの青い光を放つMSは歩みを強く進める。


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