エビや熱帯魚を飼育していると発生する、小さくて白いプラナリア。
この白いプラナリアについて色々分かったのでご報告しようと思います。

まず、あのプラナリアは「カワカツ・プラナリア」と覚えておくと良いでしょう。
私はこれ以後「カワカツさん」と記載します。

この種はウズムシなどを専門とする日本の生物学者・川勝正治(カワカツ・マサハル)氏の発見した「東南アジア原産」と思われる種類です。
間違っても「南米プラナリア」などという俗称が一般化しないよう、間違った知識の拡散を抑止・修正するコトにご協力下さい。

*2枚目の写真から「ウミウシ」のような生き物、プラナリア/ウズムシの写真があります。

ナメクジなど、のっぺりした生物が苦手な方は、モノは違いますがダイバーに人気の「海のアイドル・ウミウシ」だと自己暗示をかけながら読み進めると、多少の雑学になるかと思います。
クッション画像代わり。
現在の30キューブ。

クラウンキリーとコリドラスピグミーが写っています。
奥のガラス汚れが目立ってきたので、そろそろ大規模メンテナンスかな。


さて、本題に参りましょう。

アクアリウムに発生する「プラナリア」がこのような個体なら、国内の熱帯魚水槽に限れば「カワカツさん」で間違いないかと思います。
カワカツさんの一例。
下が頭。上が尻尾。
頭は側面にわずかだがヒレのような突起がある。個人的には淡水版ウミウシだと思い込むようにしているが、種類がかなり違う。

和名は「トウナンアジアウズムシ」

正式名称は83種いるドゲシア(ウズムシ、プラナリア)の仲間の、
「アウストロアシアティカ」という種類だそうです。

また、発見・発表者の川勝博士の名前も正式名称たる学名には含まれておりますので、「アウストロアシアティカ・カワカツ」であるから、
白いプラナリアを「カワカツさん」と呼んでいるワケです。


☆特に、熱帯魚愛好家の方で水槽のプラナリアを川勝博士直々に判別してもらった方がおり、熱帯魚水槽で発見されるプラナリアが「カワカツさん」であるコトを確かめたレポートも発見しましたので、参考までにご覧下さい。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~gen-yu/tankpla.html


と…長くなりましたが、プラナリア/ウズムシの世界は奥深く、ひと月程度の勉強では学び尽くせない世界でしたので、今後「プラナリアの種類」などのタイトルで、またプラナリアに関する記事を書こうと考えています。

現段階で補足するとすれば、日本人がプラナリアとして認識している「ナミウズムシ」は綺麗な冷水を好むので熱帯魚水槽にはまず湧かないようです。

また、ウズムシには白いモノがいる「ホソウズムシ」という種類もいるのですが、それらは頭が平シャベル状に角ばった頭部なので、これも除外できると思います。

それらに加えて、私自身が実感しているグラミーやスカーレットジェムなどのアジアのサカナが「カワカツさん」と思しきプラナリアをエサと認識するのも東南アジア原産なら納得できますし、日本のナミウズムシをはじめとするプラナリアの多くが茶色などの「色付き」であることを考えても、エビ・熱帯魚水槽に湧くプラナリアは「カワカツさん」で間違いないと考えています。


長文になりましたが最後に、
私は白いプラナリアをあえて「カワカツさん」と呼称しましたが、海外の熱帯魚好きがいう「プラナリア」はだいたい「カワカツさん」のような白い数ミリのプラナリアを指すモノです。

ですが、日本では切ったら増えるで学ぶ「ナミウズムシ」の情報がプラナリアの代表的なイメージとなっている点に、昨今のアクアリストの「プラナリアの対策が分からない」という、プラナリア情報の錯綜が起きているように感じます。

ですので、この記事を読んだ方の1人でも多くが、正しい情報はなんなのか確かめるきっかけになればと、この記事を作成しました。

私自身知らぬコトの多い身ですが、今後ともよろしくお願いします。


私が執筆した「小型熱帯魚混泳辞典」の目次はこちら
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