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土曜ドラマ「3000万」 明けない夜はない チームを信じ書き続けた日々

「今回の脚本は予想外の感情が起こってくるので、かえってそれが人間らしくも見えるし、いつも目にする脚本とは違うな、と感じました 」 

祐子役・安達祐実さん

「日本のドラマらしくないと、脚本から読み取れました。挑戦的で挑発的な作品になるだろうと。 脚本を読んで『きっとこのドラマは伝説のドラマになる』と宣言したんです。」  

 義光役・青木崇高さん

数々の作品に出演してきた俳優たちを興奮させる脚本を仕上げた、4人の脚本家チーム。
土曜ドラマ「3000万」がどのように生み出されたのか、チームを代表して脚本家の弥重早希子さんに制作の経緯をまとめていただきました。


はじめに

初めまして。
土曜ドラマ「3000万」の脚本(1話、8話)を担当した弥重早希子と申します。
いよいよ最終回を迎える「3000万」。
このドラマがどのように生まれたのか。その裏側を脚本チームの1人としてご紹介したいと思います。約1年間に及んだ濃厚な脚本開発の日々……。その雰囲気を少しでも味わっていただけたら嬉しいです。


「3000万」の企画の種が生まれたのは、2022年に始動したWDRプロジェクトでのことだった。(詳しくはこちらのnoteで)
前身となるパイロット版は、この時私が2本目に提出した企画だったが、当時の私は結構なスランプに陥っていた。アイデアを全く思いつかない状態が数日、数週間経っても終わらない。
現実逃避の旅に出てみたこともあったが、全く収穫がないまま提出期限が迫り、我に返った私は“一気見したくなる”ハラハラドキドキする物語というWDRプロジェクトの原点に立ち返り、思いつく限りのキーワードを地道に並べていくことにした。

ハラハラドキドキする物語なら、やっぱりクライムサスペンスがいい。
しかも、いわゆる「普通の人」が何かをやらかしてしまったり、巻き込まれていく物語にしたい。

個人的な話になるが、私はジャンルに関係なく脚本を書き始めた初期の頃から「間違ってしまう人」を描きたいと思ってきた。
分かっていながら間違ってしまう、真面目に生きてきた人が何かの拍子で
常識から外れたことをしてしまう。
もちろん、現実社会において許されないことではあるが、なんでそんなことをしちゃうんだろうという、ふかん的な視点におかしみを交えながら、そういう人間の弱さや痛みを描きたい。

普通の人が道を踏み外すキッカケとして浮かんできたのが交通事故。
事故った相手がヤバい奴……なぜか大金がある……ダメだと分かりながら、とってしまう。そんな連想ゲームの果てに1話の冒頭シーン、事故相手が
子供の乗ったままの車を奪って逃走するという映像が浮かんできた。
いけるかもしれないという直感を頼りにブレスト会議を重ね、「3000万」の前身となるパイロット版が誕生した。

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パイロット版から「3000万」へ。このチームで面白いドラマを作る。

2023年、7月。
私が書いた第1話のパイロット版を元に、全8話のドラマを開発するために集まったのは、WDRプロジェクトメンバーの中から、私を含め4人の脚本家。名嘉友美さん、松井周さん、山口智之さんだ。私はこの3人の作家性に強く惹かれていた。このチームで絶対に面白いドラマを作る。その想いを一つに脚本開発がスタートした。

4人の脚本家が実際どうやって1つの物語を作っていったのか?
そのプロセスをできるだけシンプルに振り返ってみようと思う。

まずは、私が書いたパイロット版をチーム全員で検証し、主要人物のキャラクター設定から物語の根幹となるログライン(物語を1文程度に要約したもの)についても再検討する作業が始まった。
パイロット版は、2話以降の展開を細かく想定して書いたものではなかったので、いざ8話の物語に構成していくためには、実質ほとんどゼロに近い状態で全てのことを考え直す必要があった。アイデアを出し合いながら、チーム全員で時間をかけて作っていた。

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ー子供の乗った車を奪ったソラ(第1話冒頭の事故シーン)-

たとえば、1話の冒頭で起きる事故のシーンは、パイロット版時代からあったものだが、その事故相手であるソラはパイロット版では男だったし、夫婦は1話のかなり早い段階で金を使い始めるという展開になっていた。

また、主人公である祐子のキャラクターも今よりも暗く、漠然としていて面白みに欠ける。コメディーにしたいわけではないが、シリアスすぎるトーンにはしたくないというのは全員が一致した意見だった。だとすれば物語をけん引していく祐子のキャラクターはどのあんばいにしていくのが良いのか。そしてそもそも今回、目指すトーンはどの程度のものにするのか。
これまで分析を重ねた海外ドラマを引き合いに出しながら議論を重ねた。そうして全員で作り上げた8話の全体構成を元に、各話を執筆する作業に入っていった。

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各話が出来上がるまでのプロセスは、「全員で話す」→「1人で書く」→「全員で話す」→「1人で書く」。ひたすら、この繰り返しだったと言えるだろう。

また今回、演出の保坂慶太さんの提案で取り入れた手法の中で、特に効果的だったと思えることの一つに、登場人物全員について、それぞれのいわゆる「行動原理」をまとめた一覧表を作ったことが挙げられる。

既存のドラマ分析をしていると分かってくるのだが、面白いと思えるドラマでは、登場人物が◯◯したいと必死になって行動を起こしていることが必須である。その◯◯したい、が強ければ強いほど、観客は固唾を飲んでその人物の行末を追いたくなる。
チーム内では、「行動原理」を各人物の「WANT」と呼んでいたが、物語が始まるゼロ時点においてその人物が欲している「WANT」に加え、物語が進む中でどのような「WANT」が新たに生まれ、変化していくのかということを登場人物全員について話し合った。

たとえば、祐子でいうと、物語が始まるゼロ時点、ベースとなるWANTは「我慢しない生活がしたい」というものだ。
そんな中で、3000万が転がり込んできた時に新たに生まれる最初のWANTは「金を穏便に返したい」。

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しかし舞ちゃん(主人公・祐子が働くコールセンターの同僚)とのやり取りや時給が10円しか上がらない現実を経て、元々持っている「我慢しない生活がしたい」を叶えるために、「金を自分たちのものにしたい」というWANTへと変化していく。

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おおまかに言えばそのようなことを全員分、全話分について、まとめていった。

実際にプロット、脚本へと進めていく中で行き詰まった時に行動原理に立ち返ることで、意外な展開を盛り込みながらも、人物の感情線に対してできるだけ無理のない展開にしていくことを意識した。

非常に合理的で効果的なやり方であったのは間違いないが、しかし言うが易しとはまさにこのことで、これがなかなかに大変な作業だった。

連日、全員で集まって多い時には週に5日、籠もりっきりで考えた。全員で苦しんだ作業の一つではあったが、この作業のおかげで上がってくるプロットや脚本の精度はかなり高いものにはなったと実感できる。

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脚本家の4人に加え、演出、プロデューサーとは、多分この脚本開発期間中、お互い同居している家族とかの次くらいの頻度で会っていたと思う。

WDRプロジェクトの半年間を経ていたこともあり、互いを尊重しながら自由に意見交換ができる空気は、自然と生まれていた。一方で、私自身はアイデアを言語化するのに少し時間がかかってしまうタイプで、「どう言えば伝わるか……」とブレスト中に煮詰まってしまうことも多々あった。そんな時にも、作家チームのみんなは助け舟を出してくれた。

壁を確実に突破する 名嘉友美さん

名嘉友美さんは、私がおぼろげに発する言葉から何倍ものことをくみ取り、適切かつスピーディーに言語化していってくれた。
たとえば、主人公夫婦のキャラクター造形について、私が色々なアイデアを出しながらも、一言でどういえばいいかと悩んでいた時には「とにかく祐子はネガティブ、義光はポジティブって決めてみよう」と潔い決断をしてくれた。

名嘉さんは、ステレオタイプに全く落ちないキャラクターを生み出す抜群のセンスを持っているし、キャラクター造形に対してのこだわりも人一倍ある方なのだが、今回はチーム全員でキャラクターを深掘りしていくのだから、まず入り口としては、あえてそのくらい大きなイメージだけを共有してみようという提案をしてくれた。

このおかげで、だったらこの二人ってどんな夫婦喧嘩げんかをしてるんだろう、もしかすると重要な局面でこの二人のネガとポジが入れ替わったら面白いんじゃないかなど、さまざまなアイデアが飛び交い始めた。

アイデアを参考に、祐子と義光、ざっくりとした設定を私が持ちよった時
には「登場人物の中にミュージシャンが出てくるドラマは絶対面白い」と私の考えに太鼓判を押してくれた。

異常な数の海外ドラマを見てきた名嘉さんに言われると、確かにそんな気もしてくるな、と盛り上がり、少しずつキャラクターの片鱗をチーム全員が共有し始めた。

名嘉さんは、2話、4話、7話と今回のメンバーの中で最も多い3話分の脚本を担当しているが、それだけに留まらず、全話に対してものすごい数のアイデアを出してくれている。

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多くの方がきっと「あー……!」となった、2話のフライパン喧嘩のシーンを最初に読んだ時、私も思わず声を出して笑ってしまった。
自分には仕事のためとはいえギターを買ってきた夫が、妻には贈り物としてフライパンを買ってくる。しかもそのフライパンは高級品だが、手入れが面倒な鉄製だ。ドヤ顔の夫を見ればそりゃ「もう無理なんだけど……」と言いたくもなる。夫は夫で良かれと思って買ってきたのに腹も立つ。「返品してくる!」と意地になり、車にフライパンを放り込む。

永遠に分かり合えない男女のすれ違いをリアルに描いたシーンだが、そのフライパンは、犯罪組織の蒲池に襲われそうになった祐子が反撃する時には凶器となり、幸か不幸か、奇しくも祐子の命を救うことになる。
リアルな夫婦喧嘩をそれだけでは終わらせず、非日常的な惨劇シーンと地続きなものとして描き切ったところがすごい。

ステレオタイプに描かれがちな犯罪グループのキャラクターに独自の個性と人間らしさを与えてくれたのも名嘉さんだ。4話の冒頭は、犯罪組織の指示役である坂本のアンガーマネジメント講座から始まる。
単に悪い人とステレオタイプに描くのではなく、登場人物それぞれに葛藤があることを意識づけた。構成を練っている段階では誰も予想していなかったが思わぬ描写に「え!? 面白い!!」と満場一致した。

確かな力と抜群のユーモアセンスで「3000万」をより親しみやすい物語へと導いてくれた名嘉さんこん身の7話。
最終話直前にも関わらずの怒とうの展開を、たっぷり楽しんでいただけていたら嬉しいです。

旨味を与える 松井周さん

「3000万」の大きなプロットラインはある意味、とてもシンプルだ。

-平凡な家族の前に、ひょんなことから怪しい大金が舞い込んでくる。
それを自分たちのものにしようとしたことから、泥沼の災難へと巻き込まれていく。-

プロットラインがシンプルであることは、エンターテインメントとして、その間口を広くすることは間違いないが、一方で「よくある話」に落ちてしまう可能性もはらんでいる。
どうすれば独自の物語になるか、という問いは、私やチームの中に常にあり続けた。

そんなとき、「もしこんなことが起きたらっていうシミュレーションっていう考え方はどうかな?」という松井周さんが発した一言は、展開を考えていく上で大きなヒントになった。

松井さんは言わずと知れた大ベテランの劇作家だが、誰よりも謙虚で、何より「面白い物語」への好奇心と探究心に、満ちあふれた人である。ほとんど何かに取りつかれているんじゃないかと思ってしまうほど、徹底的に検証する。

脚本を書く過程において煮詰まるというのは、誰にとっても怖く恐ろしい。あとから思い出すのも嫌になるような地獄の時間だ。
ブレスト中、煮詰まった私たちが、うんうんうなって険しい顔をしていたことがあった。
しかしそんな時、松井さんを見るとニコニコしている。
「これがベテランの境地か……。ちょっと怖い」と失礼ながら一瞬思ってしまったこともあったが、松井さん自身も煮詰まることの地獄を十分に理解した上で、「でも煮詰まっているからこそ、絶対に面白くなる」といつもチームの空気を前向きなものにしてくださった。

実際、松井さんから出た「シミュレーション」という感覚を大切にしながら、各人物になりきるつもりで物語の展開を考え始めると、非常に生々しく、これまでのドラマではあまり見たことがないような展開のアイデアが生まれ始めた。

「お金があると心に余裕ができて、いつもしないようなことをやっちゃうんじゃないか?」

これは元々パイロット版にもあった流れではあったが、そこをより際立たせたら面白いんじゃないか。パイロット版では、金を使った上で、祐子は上司に言い返すというような流れになっていたが、「金を使いもしていない。家にあるってだけで大きく出ちゃう方が面白い」というアイデアが議論の中から生まれてきた。

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そこから転じて、じゃあこの夫婦はいつこの金を使うんだ?
単純に考えるとすぐ使った方が面白い?
いや、でもやっぱりそう簡単には使わない気もする…
そんな議論の果てに、3話の最後で明かされる、音楽をもう一度志したいと大金に浮かれ夢膨らませ、仕事を勝手に辞めたあげく、確かに渦中の3000万には手をつけていないが、一方で貯金のほとんどを音楽活動への投資として使い果たしてしまった、という祐子や家族にとっては、最悪の展開のアイデアが生まれてきた。

「面白い物語」を作ることへの尽きない探究心を持つ松井さんならでは。
その鮮やかでありながら、容赦のない人間へのまなざしは、「3000万」に
圧倒的なリアリティーとともに、独自の旨味を与えてくださった。

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松井さんが担当した6話を、私たちチームの中では「異色回」と呼んでいる。
奥島(夫婦と縁が深い刑事 )がギターをジャカジャーン!と弾き始める。
一見、滑稽こっけいな展開から一気に心揺さぶられるシーンへの流れは本当に見事だったと思う。一筋縄ではいかない、煮詰まるからこそ、面白くなる。
そんな松井さん脚本の魅力が存分につまった6話、楽しんでいただけていたらとても嬉しいです。

引き締める 山口智之さん

プロジェクトが始動して約4ヶ月が経った頃、1話、2話、3話の脚本の初稿が上がり始めた。
スタッフや早くも出演を快諾して下さった俳優の方たちからの「面白い」という有り難く心強い声も届き始め、チームの士気も高まっていた。
その一方で、物語が実際に脚本の形を成し転がり始めると、最初に考えていた後半の大きな流れや人物たちの行動原理も含め、もう一度洗い直す必要が出てきた。ブレスト会議で話し合う日々が続いたが、特に難しい後半戦。みんなの疲れもピークに達してくると議論が停滞してしまうこともあった。

そんな時、おもむろに立ち上がり、固いグミを食べながら歩き回り始めるのは山口智之さんだ。そうして脳みそをフル回転、「今の問題はこれだから、こっちから先に考えよう」と論点を整理して、議論を前進させてくれた。

そんな山口さんの発言には嘘や妥協がない。たとえば後半戦、物語をどう終わらせるのか、そのおおまかなアイデアは私が考えることになっていたのだが、何度書いても納得いくものになかなかたどり着けないことがあった。
そんな中で、「もうこれでいいんじゃないか」という空気が生まれてしまいそうになったこともあった。しかしそんな時でも山口さんは「違う」という意見を真正面から真摯しんしに伝えてくれた。
あるいは逆に、みんなが「面白い」と盛り上がっているアイデアに対しても「ちょっと待って」を真っ先にかけられるのも山口さんだ。
その結果、よくよく検討してみると、確かにおかしなところが出てきたり
する。それでも、やっぱり面白いからこのアイデアを活かす方法を考えようと、面白さに対する柔軟な姿勢もあわせ持つ山口さんの意見には、私も含め
チーム全員が絶大な信頼を寄せていた。

とても優しい人でもあり、煮詰まっているメンバーがいると、真っ先に気づいて「大丈夫だよ」と声をかけ緊張をほぐしてくれる。どんな時もチームの空気を明るく保ってくれる存在でもあった。

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そんな山口さんの担当回は、3話と5話。3話で祐子がバッグに位置情報がわかるアプリを仕込む、というのも山口さんのアイデアだ。
このアイデアは、同じく山口さん担当の5話で、夫婦が位置情報作戦を発動させるという、滑稽さと緊張感を併せ持つ面白い展開を生み出した。

シニカルな語り口ながら、エモーショナルなシーンが介在する。
3話、5話共に、もう一度見たくなるとても味わい深い回になっていると思う。

「3000万」の産みの親

「3000万」についてnoteを書きませんか?とプロデューサーの中山英臣さんからご提案を受け、約1年間に及ぶ脚本開発の日々を振り返った時、私の頭に真っ先に浮かんだのは、チームのみんなの顔だった。

「3000万」は、私にとっては初めての連続ドラマであり、正直なところ、
たくさんの壁にぶつかった。そんな時に助けてくれたのは、名嘉さん、松井さん、山口さんだった。

むろん、作家チームのメンバーだけではない。

WDRプロジェクトの発起人であり、「3000万」がまだ種でしかなかった頃から形を成しこの世に送り出される最後の瞬間まで、ものすごい熱量でチームを引っ張り続けてくださった演出の保坂さんは、「絶対に面白いドラマを作る」目標からどんな時も1ミリもブレず、膨大な量の知恵と鋭利に満ちたアイデアを作家チームに与え続けてくださった。その上で、パイロット版を書いた私に対しては、その作家としての「らしさ」を最後の最後まで全面に押し出そうとしてくれた人でもあった。

1話のラストシーンを見た知り合いから「弥重さんらしいラストだった」と言われたことがある。私自身も大好きなシーンとなっているが、実は脚本においては「祐子の目は熱を帯びていく」としか書かれていない。
私の意図をくみ取って飛躍させ、完璧なまでに表現してくださったのは演出の保坂さんであり、もちろん実際に演じていただいた安達祐実さんの力である。

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1話の本読みに立ち合わせていただいた際、祐子のセリフを安達祐実さんが仰っているのを初めて聞いた時、大変おこがましくも、私は完璧だと思った。
そして義光、この義光もまた素晴らしい。青木崇高さんが演じてくださる義光は、脚本以上に滑稽で、人を絶妙にいら立たせるのに、なぜか深みもあり愛おしくなる。

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他の俳優陣のみなさま1人として例外はなく、全キャラクターを脚本に書かれた何万倍も魅力的に演じきってくださった。

本打ちに途中合流してくださった演出の小林直毅さんは、作家チームの全員に対する相当なリスペクトを持って接してくださった。
プロデューサーの上田明子さんは、鋭い視点で非常に的確なフィードバックをくださった。後半の本作りを引っ張っていただいた存在でもある。
いつも「面白かったよ」と言いながら打合せ室にやってきては私たちの緊張を緩和してくださったプロデューサーの中山さん、作家陣が納得する「面白い」に辿り着くまでを陰で辛抱強く支えてくださったプロデューサーの渡辺哲也さん。
そして脚本に書かれた世界を実際に作り上げてくださった現場のスタッフのみなさま。撮影現場に見学に行かせていただいたことがあったが、その細部に至るまでのこだわりぶりには脱帽した。

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WDRプロジェクトに集まったメンバー(筆者は左から2番目)

そして、WDRプロジェクトの最初から切磋琢磨し怒とうの日々を過ごした
脚本家のみなさんにも非常にせん越ではあるが、敬意を示したい。
WDRプロジェクトに飛び込んだ当時の私は、映画の企画開発などに携わらせてもらうこともあったが、なかなかうまくいかないことも多く、結構やさぐれた精神状態にあった。そんな時、WDRプロジェクトの公募ページから伝わってきた「面白いドラマを作りたい!」というものすごい熱に引かれ、飛び込んだ先でこの9人の脚本家たちと出会った。
ものづくりに対する真摯な姿勢を持つ本当に素敵な人たちで、これからもずっと尊敬し続けると思う。

私は「3000万」の原型となるパイロット版を確かに生み出した。
そのゆえんで、今回このnoteも書かせていただくことになった。
しかし、「3000万」を実際に生み出し、育て上げたのは、作家チームのみなさんはもちろん、俳優のみなさん、スタッフのみなさんだ。
「3000万」の産みの親は、このプロジェクトに関わった全員である。


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……いや、あの、そんなことより、祐子と義光はどうなるの? 
組織のボスは……?ていうかちょっと待って、坂本捕まったじゃん! 
え、どうなんの???
そんな風に思っていただけていればとても嬉しいです。

制作秘話というだけに、もしかしたらのネタバレを期待してこの長い文章を読んで下さった方がいたとしたら、とても申し訳ない、本当にごめんなさい。
11月23日(土)最終回を迎える「3000万」。
いよいよ最後のハラハラドキドキです。祐子たちがたどり着く結末を、その目で見届けていただけたら嬉しいです。

長い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
最終回の放送、ぜひお楽しみに!

弥重早希子
1987年生まれ。
大学卒業後にシナリオ・センター大阪校、映画美学校脚本コースで
脚本を学ぶ。2019年『邪魔者は、去れ』にて第45回城戸賞佳作を受賞。

◇土曜ドラマ「3000万」そのほかの記事はこちら


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