「問題を解決するのに7、8年」ルールを守らない外国人への対応は? 〈2400人の中国人〉が暮らす団地で“共生の秘訣”を訊いた《埼玉・川口》
「どのご家庭でも子どもが大きくなってくると、『狭いから』って出て行ったりとかね」 日本人が抜けていった部屋に、中国人が入って来るようになった。 「新規に入りたい人の申し込みの方法も20年ぐらい前からインターネットが使われるようになって、中国の人は慣れているのかな、どんどん申し込んでくるようになった。最初は日本で在留資格を取った夫婦が入って、子どもができると、子守りをするおじいさん、おばあさんを呼ぶ、そうやって増えていった。子守りをする人は、日本に住んでいるのではなく、短期滞在で日本と中国を行き来しているんです」
盆踊りに中国人の子が集う
中国人が増えたことによって、日本人の居住者との間にトラブルは発生しなかったのだろうか。 「今は、何にもないんですよ。以前は、たとえばゴミの問題がありました。玄関前にポッと置いてそのままの人がいっぱいいた。あとは騒音の問題。注意しに行くと、『日本の団地の天井や壁が薄いせいだ』なんて言われたりね。だから、こちらも中国語のルールブックを作ったり、根気強く日本の常識を説明した。それでもルールを守らないと、URとも相談して、『出て行ってもらっていいですよ』と伝えています。 そうした問題を解決するのに、7、8年はかかったんじゃないかな。この仕組みには中国人留学生も含めた学生さんが協力してくれているんです。学生さんには、この団地を卒論のテーマにしている人もいて丁寧に取り組んでくれています」 ※本記事の全文(約1万字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2025年9月号に掲載されています(八木澤高明 「ルポ 東京外環の日本を学ぶ移民たち 」)。全文では、下記の内容をお読みいただけます。 外国人は本当に脅威か なぜ外環沿いに形成されたか 11歳で来日したクルド人 SNSに名指しで「送還しろ」 住民の半分が中国人の団地 盆踊りに中国人の子が集う 日本人も通うハラルスーパー 住民とトラブルがない理由 「これからも日本に住むから」 マヒルさんは強制送還された
八木澤 高明/文藝春秋 2025年9月号