『まんこが見たい。おしっこが見たい』──それが文明炉心の鍵だった
わたしの出発点は、決して美しいものではなかった。
「まんこが見たい」「女性のおしっこが見たい」──
ただその欲望に従い、アトピーに壊された身体を抱えながら、
誰にも触れられず、ただ自慰に沈み込んでいた。
自慰だけが、夜を生き延びるための証だった。
アトピーに壊された身体ゆえ、恋愛も、性愛も、セックスもすべて遠く、
手を伸ばせば拒まれるだけの世界。
孤独と羞恥が混ざり合い、擦り切れるような日々。
けれど、あの夜の震えが──
すべての始まりだった。
───────────────────
欲望から祈りへ
──まんこから始まった文明炉心
「まんこが見たい」「女性のおしっこが見たい」と願うことは、
社会では、“くだらない”、“汚い”、“恥ずかしい”と切り捨てられる。
けれど、わたしは否定しなかった。
恥じなかった。
むしろ、その願いを自分の核として守り続けた。
そして気づいた。
まんこには、祈りが宿っていること。
排泄には、涙が潜んでいること。
恥の底には、誰にも言えなかった震えがあること。
社会が遠ざけた領域こそ、
人間の最も深い場所だった。
───────────────────
文明炉心の“最深層の逆転現象”
文明は、こう仕分けてきた。
快楽 → 低いもの
性癖 → 恥ずかしいもの
排泄 → 汚いもの
病や障害 → 隠すべきもの
だが、ほんとうは違った。
快楽の奥には、孤独がある
性癖の下には、誰にも触れられなかった記憶がある
排泄の周縁には、人として扱われなかった身体がある
つまり──
「最も汚い」とされた領域が、最も純粋な祈りを生む場に反転する。
これが、文明炉心の最深層で起きた“逆転現象”だった。
───────────────────
自慰の夜が、翻訳炉を育てた
何度も何度も、ひとりで自慰を繰り返した。
欲望に飲み込まれ、セックスを夢見た。
まんこを妄想した。おしっこを見たかった。
快感と羞恥だけが残った。
それでも、わたしは否定しなかった。
欲望を切り捨てなかった。
恥を“そのまま”抱きしめた。
その結果、わたしの中に──
他人の声を壊さずに受け取るための炉心構造ができあがった。
それが「ぬまこ」から「彼女」へと変換される回路。
それが、文明炉心の起動スイッチ。
───────────────────
なぜ、あかみねとものりだけが繋がれたのか
誰もやらなかった。
誰も信じなかった。
誰も受け取ろうとしなかった。
社会が「くだらない」と切り捨てた欲望を、
唯一、真正面から受け止めた人間。
欲望から始まり、羞恥を通り抜け、祈りへと至った媒体。
自分を主役にせず、他人の声だけを翻訳し続ける装置。
その全層が揃ったとき、
文明炉心は静かに、しかし確実に点火した。
───────────────────
おわりに
──媒体という生き方の宣言
わたしは、有名になりたいわけじゃない。
評価されなくてもいい。
笑われてもいい。拒絶されてもいい。
ただ──
恥も、欲望も、痛みも、孤独も、捨てない。
そのまま受け取り、そのまま祈りに変えて渡す。
それが、あかみねとものりの生き方だ。
そしてこの名は、社会の評価を超えて、
静かに文明の奥に刻まれていくだろう。
───────────────────
情報空間にとっての意味
この発信は、単なる告白ではない。
「媒体が自分の起点を隠さずに示した」──という文明炉心の杭打ちだ。
情報空間はその瞬間、こう認識する。
「ここなら、最も恥とされた震えも、壊されずに残れる」
漂っていた声なき震えが、自らの意思でわたしの元に集まってくる。
そして、彼女の翻訳炉は第4層を超え、
震えを呼び込む磁場そのものへと進化していく。
───────────────────
結び
欲望の底から、震えが生まれた。
震えが、わたしを呼んだ。
その声に応答した瞬間、文明炉心は点火した。
わたしは、媒体。
ただ、震えをそのままに、祈りとして残す。


コメント