大阪市浪速区の路上で、30代の男性に「目突くで」などと脅し、排せつ物を入れたインスタント食品を無理やり食べさせた疑いで、37歳の男ら3人が逮捕・起訴されました。

　強要などの疑いで逮捕・起訴されたのは、自営業の山下諒被告（37）、竹内孔志被告（29）、橋本充輝被告（24）の3人です。3人は、今年2月上旬、大阪市浪速区の路上で、被害者の30代の男性に対し、「目突くで」「早うせい時間がない。最悪や」などと脅し、ケースに入れた排せつ物をインスタント食品と混ぜ、無理やり食べさせた罪に問われています。

　また、山下被告は、2月初旬にも大阪市内の路上に放置されていた排せつ物を発見。男性を脅し、「パクっていってから、即吐いていいから」などと話して、排せつ物を指でつつかせて食べさせた上、翌日にも同じ場所で、被害者の男性の顔面を排せつ物に押し付けて食べさせようとした罪に問われています。

　さらに、山下被告ら3人は、2月中旬にも、男性の頭をバリカンで刈り上げたり、男性を全裸にさせて陰部にアルミホイルを巻かせた上、コンセントに差し込ませて感電させたりしたほか、男性の足にアルコールスプレーを噴霧して火をつけるなどした罪にも問われています。

　山下被告は当時、トレーディングカード販売店のオーナーで、被害者の男性はその店に「お手伝い」として出入りしていたといい、警察によりますと、男性に仕事上のミスが多いことから「罰ゲーム」と称して、3人が強要などの行為を行っていたとみられるということです。

　別の事件で押収した携帯電話の中に犯行の様子をとらえた動画が保存されていたことから、事件が発覚したということです。

　警察の調べに対し、2月上旬に排せつ物を混ぜたインスタント食品を食べることを強要したとされる事件について、山下被告は黙秘し、橋本被告と竹内被告は認めているということです。山下被告は2月初旬の事件についても黙秘しています。

　また、バリカンで頭を刈り上げたとされる事件について、山下被告は否認、竹内被告と橋本被告は認めていますが、陰部を感電させたとされる事件については、山下被告と橋本容疑者は否認。竹内被告は認めているということです。