「硫化水素で腐食した下水道管が原因」と中間報告

 ことし1月、八潮市で発生した道路陥没事故について、原因究明委員会は、道路陥没の原因は、「硫化水素によって腐食した下水道管に起因するものと考えられる」とした中間報告を発表しました。

 原因究明委員会は、土木工学などを専門とする大学教授ら外部の専門家9人で構成されています。

 委員会が発表した中間報告によりますと、道路陥没の原因は、「下水道内の硫化水素によって腐食した下水道管に起因するものであると考えられる」としています。

 その理由として、・最初に陥没した穴が、下水道管の真上で発生した点や、・陥没の深さより深い地下埋設物は下水道管のみである点などを挙げています。

 また道路陥没に至るまでの流れは、下水道管に小さな隙間が生じ、そこから下水道の上の土砂が流出することで地中に空洞が発生、その後、年単位の時間をかけて空洞が成長したことで道路が陥没し、その影響で下水道管が崩壊したというシナリオが有力だということです。

 委員会は今後、残った土砂の回収や試験などをもとに、道路陥没のシナリオの妥当性の検証を行うとともに同様の事故を防止するための点検や調査方法について検討を進めるということです。

 中間報告を受け大野知事は、「大規模な下水道管の点検・調査方法の抜本的見直しや対策方法の確立の必要性など今回の事故で浮き彫りになった課題について、引き続き、国に対しても積極的な取り組みを求めるとともに下水道の管理者として施設の安全確保に努めてまいります。」とコメントしています。

グライダー墜落女性死亡 身元は横浜市の大学生

 先月31日、熊谷市で慶応大学のグライダーが墜落し女性が死亡した事故で、警察は死亡したのは神奈川県横浜市に住む21歳の大学生と発表しました。

 事故は先月31日正午前、「東京六大学対抗グライダー競技会」の開催中熊谷市の利根川の中州に慶応大学のグライダーが墜落し、操縦していた女性が死亡しました。

 警察によりますと死亡したのは神奈川県横浜市に住む21歳の女子大学生と判明しました。

 死因は墜落の衝撃による全身挫滅で、遺体は墜落現場の近くで見つかったということです。

 遺族は「大切な娘を突然失い、いまだその現実を受け止めきれずにおります。ようやく身元が特定され、再び会える運びとなり安堵しています」とのコメントを出しています。

風俗店を違法営業 韓国籍の経営者ら 女4人逮捕

 川口市の禁止された地域で、性風俗店を営み男性に性的サービスを提供したなどとして、韓国籍の経営者と中国籍の従業員の女4人が逮捕されました。

 警察は年間1億円以上を売り上げたとみて、詳しく調べています。

 逮捕されたのは、韓国籍の風俗店経営、カクミンジャ容疑者(61)ら女4人です。

 警察によりますと、韓国籍の女2人は、3日川口市西川口にある公衆浴場「グリーンサウナ」の個室内で、不特定多数の男性に性的サービスを提供し、営業禁止地域で性風俗店を違法に営業した疑いが持たれています。

 また、中国籍の従業員の女2人は、店の違法営業を幇助した疑いが持たれています。

 ことし3月に、匿名の通報が警察にあり、その後の捜査で4人の犯行を特定したということです。

 警察は捜査に支障があるとして、4人の認否を明らかにしていません。

 警察は、1日あたり40人程度の客が利用し、売り上げは年間で1億円以上あったとみて、詳しく調べています。

入札不成立 深谷市の特別支援学校 給食停止

 深谷市にある特別支援学校で、給食調理を行う事業者の入札が2回にわたり成立せず、4日から給食が提供出来なくなりました。

 県教育局によりますと4日から給食が停止になったのは、深谷市本田の「県立深谷はばたき特別支援学校」です。

 2011年から14年間委託していた都内に本社を置く会社の契約満了に伴い、ことし7月15日に実施した1回目の入札に1社が参加しましたが、提示価格は7千万円で県の予定価格を上回り、辞退しました。

 その後、先月6日に2回目の入札を行ったところ1社が参加しましたが、予定価格と見合わず成立しませんでした。

 14年間委託していた会社が、入札に参加しなかったのは人手不足が理由ということです。

 学校は、来月末までは仕出し弁当を提供し、対応することにしています。

 また、県教育局は11月1日からの給食再開を目指して、3回目の入札を今月中旬に実施する予定です。

県消防学校 卒業式 新人消防士 新たな一歩

 鴻巣市の県消防学校で卒業式が行われ、厳しい訓練を乗り越えた新人消防士たちが新たな一歩を踏み出しました。

 県消防学校では、ことし4月に入校した140人が5か月間、救助訓練などの初任教育を受けて消防隊員に必要な基礎知識や技術を学んできました。

 式では斉藤美久校長が卒業生一人一人に卒業証書を手渡し、「地域の人々の命と暮らしを守るという使命に誇りを持って向き合い、立派な消防官になることを期待しています」と激励しました。

 このあと、卒業生を代表して、さいたま市消防局の伊藤志さんが「消防学校で学んだことを終生忘れることなく、訓練に終わりなしの精神を持ち続け、全力で日々の業務に取り組んでいきます」と力強く決意を語りました。

 卒業生たちは、今後県内各地の消防本部で業務にあたるということです。

ドライバーに梨を配ってPR “交通事故なし作戦”

 加須市の騎西地域で4日、ドライバーに特産の「梨」を配って交通事故「なし」を呼びかける運動が行われました。

 「交通事故なし作戦」は、加須市の騎西地域特産の梨をPRするとともにドライバーに交通安全を呼びかけるもので、ことしで42回目を迎えます。

 4日は、加須市の萩原利一副市長や加須警察署の警察官、それにボランティア団体などからおよそ30人が参加しました。

 参加した人たちは、梨の「豊水」300個と反射材などの啓発グッズをドライバーに配りながら交通安全を呼びかけました。

SAITAMAリバサポ 企業勉強会

 県内にある川や水辺で環境保全活動を行うSAITAMAリバーサポーターズプロジェクトがその取り組みを紹介するイベントが川越市内で開かれました。

 県は、2021年に企業、団体、個人が一体となって河川の環境保全活動を行うSAITAMAリバーサポーターズプロジェクトを立ち上げました。

 また、プロジェクトの一環として県内の川や水辺の環境保全に関心がある企業や個人をマッチングさせる取り組みをしていて、4日は、県内の企業の社員などおよそ30人が集まりました。

 イベントでは、坂戸市に事業所があるタムラ製作所や、長瀞町に本社を置くSHINLOCALなど3つの企業が自社の活動を紹介しました。

 タムラ製作所は、絶滅危惧種であるホトケドジョウを守るため、ホトケドジョウ調査会と連携し、ことし5月に小学生向けに理科教室を開いたことを発表しました。

 また、SHINLOCALは飯能市にある名栗湖でカヌーやSUPなどのアクティビティを通して、環境保全や自然の豊かさなどを学ぶ学習をテーマにしたアウトドアプログラムを説明しました。

 参加した人たちは、真剣に話に耳を傾け、川と共生する方法について理解を深めていました。

埼玉りそな銀行 「さいたまクリテリウム」特別展

 さいたま新都心を舞台に11月9日に開催される自転車レース「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」を盛り上げようと、過去の大会の写真などを紹介する特別展が埼玉りそな銀行で開かれています。

 特別展の開催は去年に続き2回目で、会場には、今回の大会ポスターをはじめ、過去の大会の写真などが展示されています。

 おととしのタディ・ポガチャル選手や2019年の新城幸也選手など過去の大会で優勝した選手のパネルが飾られています。

 ほかにも、今回の大会のレース内容やコースなども紹介されています。

 特別展は、11月7日まで埼玉りそな銀行で開かれています。