(この対談記事は前編から続きます)
法の下の平等を定めた憲法14条が昨年、注目を集めました。
この条文を物語の軸として、反響を呼んだNHKの連続テレビ小説「虎に翼」です。戦前から戦後が舞台のドラマは、現代に対する問いかけでもありました。
誰も差別されず、一人一人が尊重される社会へのヒントを、同作を手がけた脚本家・小説家の吉田恵里香さんと、元厚生労働次官の村木厚子さんが語り合いました。
◆無意識の差別 間違いを犯さないために
吉田 今、息子が4歳で、かなりジェンダーレスに育てたつもりですけど、2歳ぐらいからウルトラマンや怪獣が好きで「男は約束を守るものだ」なんて言うんです。「男関係ないけどね」って返すんですけど。いろいろ教えていかなきゃいけないなと思います。
村木 意識レベルで教えていくのも大事だけど、無意識への働きかけを自然にできたらいいですよね。例えば、代表と言ったらいつも男女がいる、お医者さんが男性で看護師さんが女性ではない絵がいつも見える、とか。そういう無意識への働きかけってすごく大事な気がする。偏見が起きそうなものであればあるほど...
残り 3541/4016 文字
この記事は会員限定です。
- 有料会員に登録すると
- 会員向け記事が読み放題
- 記事にコメントが書ける
- 紙面ビューアーが読める(プレミアム会員)
※宅配(紙)をご購読されている方は、お得な宅配プレミアムプラン(紙の購読料+300円)がオススメです。
カテゴリーをフォローする
みんなのコメント0件
おすすめ情報
コメントを書く
有料デジタル会員に登録してコメントを書く。(既に会員の方)ログインする。