【山林火災半年】住まいやなりわい、山林再生への歩み
平成以降、国内最大規模となった山林火災。住まいやなりわい、失われた山林の再生には多くの時間がかかりそうです。
大規模な山林火災は、ことし2月26日、大船渡市赤崎町合足で発生しました。平成以降、国内最大規模となるおよそ3370ヘクタールが焼け、避難した人の数は、最大で1249人にのぼりました。
住民
「みんな避難所で生活しているでしょ。やっぱそのへんが心配」
◆3月10日 綾里港地区
住宅を含む建物被害は226棟。3月に避難指示が全域で解除されると、家を失った人たちは何か残っているものはないか、必死で探しました。
訪れた人
「これしか残っていなかった。諦めはついていたけど、実際見ると…」
◆5月17日・仮設住宅入居
鎮火宣言が出されたのは4月7日。その翌月には、市内の綾里地区と赤崎町の蛸ノ浦地区に建設された応急仮設住宅への入居が始まりました。
入居した女性
「やっとまた一歩進んだかなって気持ちになった。(最初は)何から手を付けていいかわからないし、いろいろ 考えることがいっぱいだった」
市によりますと、8月26日現在、55世帯が仮設住宅といった『仮の住まい』での生活を余儀なくされています。
◆5月30日・公費解体始まる
5月から始まったのは、半壊以上の被災した建物について、市が所有者に代わって解体・撤去する「公費解体」です
7月末現在、申請があった219棟のうち6棟が終わっていて、市は年内の作業完了を目指します。
◆5月27日 綾里漁協
一方、産業への被害は深刻で、水産業の被害はおよそ21億円にのぼっています。綾里漁協は、山林火災で定置網漁の網を保管していた倉庫が全焼しましたが、市外の水産会社から網を借り、漁の再開にこぎつけました。
綾里漁協定置船 千田芳孝漁労長
「小さな一歩。一歩前進したかなと。スタートが遅れた分、みんなには頑張ってもらって、(いつもの)水揚げにちょっとでも近づければ」
◆5月22日・協議会
そして『山林の再生』です。市や県の関係者などでつくる協議会は被災した森林およそ3400ヘクタールのうち、人工林1700ヘクタールに対し被害を受けた木の整理や造林を行う方針です。
今回の山林火災、国の検討会は、出火原因について、「まきストーブの煙突から出た火の粉である可能性が相対的に高い」としつつ、「特定には至らない」と結論づけています。
大規模な山林火災は、ことし2月26日、大船渡市赤崎町合足で発生しました。平成以降、国内最大規模となるおよそ3370ヘクタールが焼け、避難した人の数は、最大で1249人にのぼりました。
住民
「みんな避難所で生活しているでしょ。やっぱそのへんが心配」
◆3月10日 綾里港地区
住宅を含む建物被害は226棟。3月に避難指示が全域で解除されると、家を失った人たちは何か残っているものはないか、必死で探しました。
訪れた人
「これしか残っていなかった。諦めはついていたけど、実際見ると…」
◆5月17日・仮設住宅入居
鎮火宣言が出されたのは4月7日。その翌月には、市内の綾里地区と赤崎町の蛸ノ浦地区に建設された応急仮設住宅への入居が始まりました。
入居した女性
「やっとまた一歩進んだかなって気持ちになった。(最初は)何から手を付けていいかわからないし、いろいろ 考えることがいっぱいだった」
市によりますと、8月26日現在、55世帯が仮設住宅といった『仮の住まい』での生活を余儀なくされています。
◆5月30日・公費解体始まる
5月から始まったのは、半壊以上の被災した建物について、市が所有者に代わって解体・撤去する「公費解体」です
7月末現在、申請があった219棟のうち6棟が終わっていて、市は年内の作業完了を目指します。
◆5月27日 綾里漁協
一方、産業への被害は深刻で、水産業の被害はおよそ21億円にのぼっています。綾里漁協は、山林火災で定置網漁の網を保管していた倉庫が全焼しましたが、市外の水産会社から網を借り、漁の再開にこぎつけました。
綾里漁協定置船 千田芳孝漁労長
「小さな一歩。一歩前進したかなと。スタートが遅れた分、みんなには頑張ってもらって、(いつもの)水揚げにちょっとでも近づければ」
◆5月22日・協議会
そして『山林の再生』です。市や県の関係者などでつくる協議会は被災した森林およそ3400ヘクタールのうち、人工林1700ヘクタールに対し被害を受けた木の整理や造林を行う方針です。
今回の山林火災、国の検討会は、出火原因について、「まきストーブの煙突から出た火の粉である可能性が相対的に高い」としつつ、「特定には至らない」と結論づけています。
最終更新日:2025年8月26日 19:19