ナウル共和国が嫌われ、炎上する理由
こんにちは。
みなさんはナウル共和国をご存じですか?
ナウル共和国は太平洋に浮かぶ人口1万人ほどの小さな島国です。
2020年に開設された政府観光局公式X(Twitter)は独特な切り口で人気を集め、自国人口の約50倍にあたる53万人のフォロワーを集めています。その公式Xが、近ごろ炎上気味にあります。なぜナウル共和国は嫌われ、炎上しているのでしょうか。ツイートから分析します。
※少し長くなるので結論見たい方は飛ばしてください。
過去のツイート分析(2020~2023)
まずは人気を集める途上の、2023年までのツイートを分析してみましょう。
アカウント運用開始は2020年10月頃。現存する最古のツイートはこちらです。
ほぼ最初の投稿なのに…。+674(ナウル国番号)からの国際電話詐欺でナウル共和国が日本の皆様に悪い意味で広く知られてしまいました…💦もちろんナウル共和国政府は関与してません。たまにナウルの良い情報を発信してイメージ改善に努めて参りますので、よろしくお願いします🇯🇵🇳🇷
— ナウル共和国政府観光局(公式) (@nauru_japan) October 1, 2020
ナウルからの詐欺電話の注意喚起ののち、「ナウルのいい情報を発信する」と発信しています。開設当初はナウルの魅力発信を目的にしていたのは間違いなさそうです。
2020年
この月1日~10日のツイートの内訳を見てみると
・詐欺の注意喚起 1件
・ナウルの情報や豆知識 14件
・ナウルの風景 20件
・呼び掛けや日常のつぶやき 19件
・政府関連の情報 1件
※独断で分類し簡易集計
と、ナウルの魅力発信に当たる情報(風景・情報・豆知識)が34件を占めています。日常のつぶやきも当初からの方針であるフォローバックの状況などの発信が主でした。この10日間でフォロワー数がナウルの総人口を超え、テレビ番組にも取り上げられています。
2021年
では、翌年同時期(10月1日~10日)はどうなるでしょうか。
・ナウルの情報や豆知識 0件
・ナウルの風景 4件
・呼び掛けや日常のつぶやき 2件
・ネタツイ 2件
※独断で分類し簡易集計
まず、総件数が55件から8件へと大幅に減ります。フォロワーもある程度獲得でき、ファンもついて安定期といえるでしょう。魅力発信を主軸としながらも、この頃になるとネタツイを織り混ぜてくるようになります。
上司「twitterやってる?」
— ナウル共和国政府観光局(公式) (@nauru_japan) October 4, 2021
僕「やってます!!ナウル知ってます!!」
上司「そっか…」
ネタツイの内容としては、ナウルを知っている=ツイ廃という認識をイジるものが散見されます。クスッと笑えるような、そんなツイートですね。
2022年
さらに次の年。この時点でフォロワーは37万人に達しています。
・ナウルの情報や豆知識 1件
・ナウルの風景 5件
・呼び掛けや日常のつぶやき 6件
・グッズ関連 1件
・ネタツイ 2件
※独断で分類し簡易集計
件数は大きく変わらず、ナウルの風景も引き続き上げています。特筆すべきはグッズ販売を開始した点と、面積比較シリーズの源流となるネタツイを始めたことです。また、Twitter運用に疲れを感じているともとれるようなツイートも散見されました。
2023年
2023年9月1日~10日です。この年9月30日をもって、ナウル政府観光局日本事務所が期間満了で設置終了となる予定で、アカウントの運用を一時休止し「日本ナウル協会」が設立されました。休止期間と被るため、集計期間は1ヶ月前倒します。
・ナウルの情報や豆知識 6件
・ナウルの風景 5件
・呼び掛けや日常のつぶやき 3件
・グッズ関連 6件
・ネタツイ 7件
※独断で分類し簡易集計
この年ついにネタツイの数が一番多くなりました。ネタツイの中身も変化があって、「2023年の3分の2終了!」みたいな全くナウルに関係ない事柄も増えています。「日常のつぶやき」も、バスケットボールワールドカップでの日本の勝利を速報するなど、一国の観光局が発信する内容とは思えない内容を発信しています。さらに、この頃になるといわゆるクソリプに過剰に反応し謝罪する傾向が見えてきます。
この頃から少し怪しさが見え始めます。
【速報】
— ナウル共和国政府観光局(公式) (@nauru_japan) September 2, 2023
バスケW杯、日本がカーボベルデに80-71で勝利。パリ五輪出場決定。
直近のツイートと炎上
ここまで過去のツイートを振り返りましたが、ここに来て何故アンチが増えているのかというところですよね。正直私も最近のナウルには嫌悪感を抱いています。
5月ごろからのツイート傾向
最近のナウル公式まじでおもんない
— りゅうのすけ (@Ryumafutsuki) June 3, 2025
私がこう呟いてナウルに絡まれたのが6月頭なので、5月1日~10日のナウルのツイート傾向を見てみましょう。
・ナウルの情報や豆知識 7件
・ナウルの風景 12件
・呼び掛けや日常のつぶやき 53件
・グッズ関連 11件
・ネタツイ 38件
・重大発表告知 3件
※独断で分類し簡易集計
昨年比でポスト数が急増。日常のつぶやきの増加は万博のため。この期間には「淫夢」の文字を含んだツイートをするなど、少なくとも国を背負ったアカウントが発信していい内容を明らかに超えた発信をしています。ネタツイも1日4件ほどとかなり多く呟いている印象。
また、特徴的な投稿として「重大発表告知」があります。
4月から6月までの間に計11回「明日○○時に重大発表をします」といった投稿をしており、結局内容はナウルの日常ニュースといった感じ。中には不発弾処理の情報もありましたが、そんなに重大なら予告なしですぐに告知してほしいところ。これが私がナウルに嫌悪感を持った理由です。
もう一つ。
【お詫び】
— ナウル共和国政府観光局(公式) (@nauru_japan) April 30, 2025
X担当者が、大阪万博ナウル共和国パビリオン「ナウル台座」について、東海テレビ様の取材にX(旧Twitter)に集中し過ぎて回答を忘れると言う重大インシデントが発生したことが判明しました。担当者には厳重注意をし、35分間のX職務停止処分の厳罰に処しました。重ねてお詫び申し上げます。 pic.twitter.com/EznT3xB98d
少しのミスや投稿内容の間違いを「重大インシデント」とし、「担当者を(X職務停止などの)厳罰に処す」といった投稿を乱発しているところです。1回ならまだしも、複数回はさすがに…。
炎上も
ナウルさん、さらに炎上もしています。
昨年末には生成AIの利用に関してちょっと炎上。
で、今問題になっているのが一連のツイート傾向の変化や一般人へのリプライなどです。
特に最近ナウルのツイートでよくあるのが、「対話しようとしたがブロックされた、批判された、誹謗中傷された」という趣旨のツイート。場合によっては特に誹謗中傷にならない批判的なツイートを引用リツイートして悲しみを表明しています。
頑張って対話を続けようとしたけどブロックされてしまった。一般論としてアンチ行為は良くないよねっていう趣旨の賛同だったのですが、そこから色々、話が大きくなってしまって炎上してしまいました。なんか寂しいな。
— ナウル共和国政府観光局(公式) (@nauru_japan) July 10, 2025
また、詳細は述べませんがナウルの方からある(多少の知名度のある)一般人にリプライを飛ばしたところ、「その人と絡まない方がいい」と批判が集まりました。この事に関してもナウルは名前を上げて疑問を呈しています。
鹿乃つのさんにリプしたら、数人の方から厳しいご意見いただいたのですが、何かちょっとみなさん大変な感じがするので、ここからどうしたらいいのでしょうか?
— ナウル共和国政府観光局(公式) (@nauru_japan) July 10, 2025
ナウルが嫌われている理由と問題点
色々書いてしまいましたが、ナウルが嫌われている理由と問題点について以下にまとめます。
・ツイート内容の変化(ネタツイの増加)
→本来の観光振興の目的が薄れる可能性
・アンチへの過剰な反応
・引用リツイートや事例紹介による実質的な晒し上げ
→(下ツイ参照)ナウルがブロックされたことを報告後、ナウルのフォロワーがその人に直接批判したり、やりとりのスクショをリプ欄に貼付し批判
→仲間で「囲って」いる。ナウルも自分のことを慰めてもらったり、自身のフォロワーがアンチに攻撃に行くよう仕向けているとも取れる
・過度な誇張表現の繰り返し
→「重大発表」などを乱用。狼少年の話知ってる? また、「SNS休止」発表の1日後に復帰するなども
お詫びさせていただきましたが、ブロックされてしまいました…😭
— ナウル共和国政府観光局(公式) (@nauru_japan) July 5, 2025
悲しい😭
ナウルの功罪とナウルから考える公式アカウントの運用
総括です。
ナウルは今まで見向きもされなかった小国を一躍有名にした点で画期的で、小国だからこそ実現できた従来の枠組みにとらわれない発信が魅力的でした。
初期は魅力発信に努め、グッズ展開するに至りましたが、アンチへの過剰な反応、フォロワー増加に対する過度な熱意などで発信が過激になりました。
企業アカウントが炎上する例はありますが、小国とはいえ国を背負っているという点で責任は一般企業より重大であり、担当者にその自覚が足りていないのは明らかです。
公式アカウントを運用する上で、ファンを作ることは大切なことですが、今のナウルはリーダーとそれをとりまく陰湿な仲間、といったいじめの構図にも似ているところがあるのではないでしょうか。
一応、国発信の文書にはチェックがかけられているでしょうが、普段の発信がダブルチェックもなく高い頻度なのは非常に危険な状態かと思います。言葉尻一つで外交問題に発展しかねません。
ナウルがこのまま発信を続けたらいつか取り返しのつかない事態になるのではないかとヒヤヒヤしています。そうならないよう対策してくれたら嬉しいです。


コメント
1中の人確実に交代した