2025-09-16

友人のIT企業社長逮捕されてから人生終了するまでの話

一緒にIT業界に入った友人が消息不明になってはや5年になる。

俺はしがないITエンジニアとして今も業界の端っこで細々と食い扶持を稼いでいる。

友人も同じく、IT業界に入って働いていた、だが俺と違ってとてつもなくキラキラしたキャリアを歩んでいるように見えた。

そんなある日、友人は警察逮捕された。

罪状普通に生きてたらニュース以外では絶対に縁がないであろう単語オンパレードだが、一番の決め手は銀行から不正融資略取によるものだった、らしい。

一般人の俺では深く立ち入ることが出来ないが、暴力団反社との共謀も判明していたらしく、俺たちの周辺ではすさまじい話題となった(余談だが、当時IT業界ネットニュース簡単ニュースでの15秒くらいの報道しかニュースになっていなかった、闇が深すぎるから報道が控えめになったのか、単純にIT業界がそれほど存在力がなくなっていたからなのかは定かではない

残された妻子も大変だが、言い方は悪いが俺もそうだが縁を切って(切れてというべきか)正解だったのではないかと思う。

多少フェイクは入ってるけど、多分モグリやニワカじゃなければ「あーあの人か、もしくはあの人かな」とIT業界の人たちは7~8人はぱっと思い浮かぶくらいにはわかる程度のものであるけども、鎮魂の意味を込めて書いておきたい。

六本木赤坂でのキラキラパーティ自体不正融資のためのトリックだったという

時期はぼかすが、2008~2010年代初等、まぁあの大震災が起きた前後時代だったと思う。

俺の友人は、俺と同じく2000年代前半にIT業界就職した。俺はいつまでも雇われだったが、友人は当時流行ってたweb系にいってからベンチャー企業を立ち上げていた。

学生時代と変わらずそれなりに交流していたが、仕事の話はあまりしなかった。ただ金周りや景気はいいのだな、というのはなんとなく伝わった。

そんなある日友人から仕事での集いでパーティがあるのでぜひ招待したいといわれて、そこに行ったことがある。

お定まり赤坂六本木でのデカいハコを借りての立食パーティだった。TVしかたことがない有名人ゲストに呼んだり、俺の様な下っ端の雑輩エンジニアでは会話することさえ縁がなさそうなIT業界経営者やら役員クラスがたくさんいて、名刺交換も恥ずかしくてできなかったので端っこでコソコソ飲んで食べてたことを今でもよく覚えている。

後の報道調査によると、その時点で経営状態は火の車だったらしい。それもそうだ。俺から見てさえどういうビジネスモデルで儲かってんだこれ、何屋だそもそもという様な訳の分からん会社だったのだから

暴力団反社勢力とともに、事業実体のない「ハコ」と呼ばれる企業を道具に、無法な資金操作融資を繰り返して計画倒産で金を持ち逃げする、というのがあの当時の(今でも行われているかもしれないが)、反社デカシノギだったという。

ベンチャーだといってかなり会社立てるのが簡単IT特に当時のweb系に反社が群がっていたのにも、こういう理由がある。

当然、そんな銀行から詐欺同然の方法融資を持ち逃げするなんて、秒速でバレる。

そのため、反社勢力はその「ハコ」に生贄で雇われ社長をすえる、フロント企業、という奴だ。

今にして思えば、彼が積極的反社に協力して完全に「あっち側の人」になってしまったのか、何か理由があって風俗雇われ店長みたいな身代わりの神輿をさせられることになったのか、裁判の席でさえ口を割らなかった(らしい)ので今となっては定かではない。(学生時代からの友人から直感としてだが個人的には、俺は前者だとは思っている。)

判決執行猶予

普通に考えたら、明らかにこんなヤバイ組織犯罪なのだから、初犯でも一発実刑にすべきだろと思うのだが、この手の事件は大体初犯は執行猶予になる。日本司法どーなってんだと個人的に思っている。

友人もそうだった。だが当然執行猶予とはいえ前科前科、もう二度とIT業界どころかマトモな仕事もできないだろうし、できる様な金銭感覚価値観ではないだろうと思っていた。

俺にまで頭を下げて就職先紹介してくれ、といってきた。妻子もいるし奥さんは彼を支えてはいるが、俺一人の力量でどうこうできる話ではないので申し訳ないが…と断った。そもそも蚊帳の外だったとはいえ反社共謀して有罪判決を受けたような人間と付き合ってること自体本来であれば眉を顰める話なのだ

金に困っていたのか会うたびに2~3万は貸していたが、友人はどんどん老け込み、荒んでいった。

それから数年後、コロナ騒動の渦中だった頃、友人は姿を消した。

まるでいなかったかのように煙の様に姿を消した。

捜索願は彼の奥さんから出ていた。だが失踪願ではなかった(後で調べたのだが、失踪願を出すのは物凄く難しいらしい)

あれから5年経つ、友人は今どこで何をしているのだろうか。

しかしたらもうとっくに見つかっているのかもしれない、だが縁を事実上切ったに等しいから、こっちから彼の奥さんにでも聞かなければわかる話でもないだろう。

からこの話は、これでいいのだと思っている。

彼も学生時代からの友人や仲間たちに堕ちた姿を見られるよりも、すべてをやり直してどこか遠い場所ITエンジニアをしていた方がきっと幸せだろうと思うから

最後に言いたいこと

キラキラ系とか起業とか、一発逆転で成り上がる、という野望を持ってこの業界に来ていたり、色んなことに手を出す若者は多いと思う。

だが、実態はこんなものです。

ましてや反社と関わり合いになろうものならマトモな人生は送れなくなります

世の中にはそんなうまい話はないのだから、素直に自分スキルを磨いて真っ当な手段ITエンジニアとして身を立てましょう。

  • あの時代そういうの多かったよねぇ 行くやつの気がしれんと思ったわ

  • LINEグループでどこの銀行や信金が融資おりやすいかなんて共有してる連中が捕まったというニュースもあったし この手の連中の手口って結局どれも似通るのだな

  • 自業自得じゃん

記事への反応(ブックマークコメント)

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