美祢線BRT復旧で一致 山口県・沿線3市、鉄路は廃止 秋に法定協立ち上げ
2023年6月の大雨で被災し全線不通が続いているJR美祢線の復旧方法を巡り、山口県と沿線の美祢、長門、山陽小野田の3市は県庁で7日、協議を行い、バス高速輸送システム(BRT)による復旧を目指すことで一致した。厚狭―長門市間の鉄路は全線で廃止となる。今秋にJR西日本などを交えた法定協議会を立ち上げ、具体的な復旧計画を議論する。復旧時期は未定という。 村岡嗣政知事は協議後の会見で「本来は鉄道の被災はJRによって鉄道で復旧するのが大原則」と強調した上で、「利用者が不便な移動を余儀なくされている現状を速やかに解消しなければならない。鉄道での復旧には10年かかり、今ある選択肢の中ではBRTがベストという結論に至った」と説明。「美祢線がなくなることは残念だが、BRT化されて『利便性が良くなった』と言ってもらえるような形を目指す」とした。 今後は「県と3市、JR、関係団体などで構成する法定協議会を新たに立ち上げ、秋には開催できるようにしたい」とし、「BRTの具体的な形について、関係者で一致点を見いだしていく」と述べた。 JR美祢線利用促進協議会の会長を務める美祢市の篠田洋司市長は「JRはわれわれがBRTを基軸に復旧を進める判断をしたことを重く受け止めてほしい」と強調。「地域公共交通を担っていることを改めて認識し、事業者自ら利用促進策を講ずるべきだ」とした。 協議は村岡知事と篠田市長、長門市の江原達也市長、山陽小野田市の藤田剛二市長が出席し、非公開で行われた。