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北朝鮮情報機関 「偵察情報総局」に拡大か=衛星運用に合わせ

2025.09.15 15:25

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朴正天(パク・ジョンチョン)党中央軍事委員会副委員長の14日の談話で「偵察情報総局」という機関が初めて確認された。朝鮮人民軍傘下の情報機関「偵察総局」を拡大したものとみられる。韓国統一部の具炳杉(ク・ビョンサム)報道官が15日の定例会見で発表した。

軍事偵察衛星「万里鏡1号」を搭載したロケットの打ち上げを見守る北朝鮮の国家航空宇宙技術総局の平壌総合管制所(朝鮮中央テレビより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 具氏は北朝鮮が軍事偵察衛星の運用を始めたのが2023年11月で、これに合わせて偵察総局の情報収集と分析の機能が強化された可能性があるとみて注視していると説明した。

 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)を除いて北朝鮮軍序列1位の朴氏は韓米・韓米日が15日から軍事演習を実施することを非難する談話をメディアを通じて発表。同演習について「偵察情報総局」から報告を受けたと説明した。

 北朝鮮メディアで「偵察情報総局」という機関名が使われたのは初めて。 

 北朝鮮は2009年に朝鮮労働党作戦部や対外情報調査部(35号室)、朝鮮人民軍偵察局などの工作機関を統合し、偵察総局を設置した。これに軍事偵察衛星の運用を通じて強化された独自の情報獲得機能を加え、組織を拡大改編したものとみられる。

 北朝鮮は23年11月、軍事偵察衛星「万里鏡1号」を搭載したロケットの打ち上げに成功した。

 金正恩氏は万里鏡1号を巡り、「わが国の戦略的な力を新たに高い段階に上げる一大壮挙」と評価した。

yugiri@yna.co.kr

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