小学校のころに習った分数、いくつかの種類があったことを覚えているでしょうか?
今回チャレンジするのは、仮分数を帯分数に直す問題です。
分数の種類を思い出しながら、答えてみましょう。
問題
次の分数を帯分数に直してください。
15/7
解答
正解は、「2+1/7」です。
※この記事では、帯分数をA+B/Cと表しています。
答えを見ると、「帯分数」のイメージがよみがえってきたのではないでしょうか?
次の「ポイント」で、仮分数を帯分数に直す方法を見てみましょう。
ポイント
仮分数を帯分数に直すときのポイントは、「分子÷分母の答えを確認すること」です。
まず、分数の種類を復習しておきましょう。
真分数…分子が分母より小さい分数(例:1/2)
仮分数…分子が分母と等しいか、分母より大きい分数(例:2/2、3/2)
帯分数…整数と真分数の和をまとめた分数(例:1+1/2※)
※帯分数は本来+を使いませんが、この記事ではテキストで帯分数の形を表現できないため、+を使って帯分数を表しています。
ここで仮分数と帯分数の類似点と違いに注目してください。
仮分数と帯分数はどちらも1以上の数を表すときに使われているという点で似ています。ただし、仮分数は分子/分母の形を崩さずに1以上の数を表し、帯分数では1以上になる部分は整数、1より小さい部分は分数で表します。
さて、今回問題に登場した分数は、15/7。これは分子が分母より大きい仮分数です。これを帯分数に直すには、1以上の部分を整数にしてやればよいのです。
ここで「7/7=1」ですから、15/7の中に7/7が何個分含まれているかを考えます。これは、15の中に7がいくつ分あるかを考えることと同じです。この答えは、次のように割り算をすると求められます。
分子÷分母を計算する
↓
15÷7=2余り1
つまり15/7の中には7/7=1が2個含まれているのですね。ここに残りの1/7を足せば、帯分数になります。
15/7
=2+1/7
まとめ
今回は、仮分数を帯分数に直す問題にチャレンジしました。
ポイントで解説した内容をまとめると、次のようになります。
1.仮分数の分子÷仮分数の分母を計算し、商と余りを出す
2.商を帯分数の整数部分にする
3.商と余り/分母を合わせて帯分数とする
仮分数→帯分数、帯分数→仮分数、両方の変換を練習してみてください。慣れてくればスピーディーに変換ができるようになりますよ。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。