佐賀 “オスプレイの低周波音は心身へ影響か” 専門家指摘
佐賀駐屯地に配備された陸上自衛隊の輸送機オスプレイをめぐり、アメリカ軍機の騒音を研究している専門家の講演会が、11日夜開かれ、オスプレイの飛行の音は人の耳では聞き取りにくい「低周波音」のレベルが高く、心身への影響がありうることを指摘しました。
市民団体が、11日夜、佐賀市で開いた講演会では、音響工学が専門で沖縄でアメリカ軍機の騒音を研究している琉球大学の渡嘉敷健准教授が登壇しました。
この中で、まず人の耳では聞き取りにくい周波数100ヘルツ以下の「低周波音」について、不快感や圧迫感などの「心身への影響」や窓や戸の揺れなど「物的影響」があることが説明されました。
渡嘉敷准教授は、アメリカ軍の普天間基地周辺の小学校の屋上でさまざまな軍用機の騒音を測定した結果を示し、オスプレイが低周波音のレベルが最も高かったことを説明しました。
また、名護市の小学校で、オスプレイの低周波音について児童や教員へアンケート調査をした結果を紹介し、「気分がイライラする」とか「眠れない」など心身への影響が出ていることを指摘しました。
話を聞いた神埼市の80代の男性は「オスプレイは県内各地を飛ぶと思うので、県民一人一人の問題として捉えて考えていきたい」と話し、佐賀市の70代の女性は「低周波音による健康被害があると聞いて不安になりました」と話していました。
渡嘉敷准教授は「聴覚では感じにくいが、体への振動としては感じやすくなるのが低周波音です。低周波音の大きい飛行機を配備する以上は、その測定を行い環境評価に導入すべきだと思います」と話しました。