【完結】掲示板 in The Backrooms   作:忍法ウミウシの舞

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事案35A-0248に関する報告書

事案通し番号: 35A-0248

報告書作成者: ■■■・■■■■

報告書作成日時: 第65節周天期第7日

 

 

概要

この報告書は、第65節摩空期第45日から第65節周天期第6日にかけて発生した一連のインシデントに関する調査結果と影響について記載しています。本インシデントは、関連性を疑われる一連の出来事を包括しています。

 

 

影響

当該インシデントにより、"神"の保全・収容に関係しない施設の73%が損傷し、28%の非常用装置が損傷もしくは無効化されました。この結果、当世界の正常な運営に大きな支障が生じています。

 

 

出来事

 

摩空期第45日:複数の実体が当世界に侵入しました。これらの実体はT-089、"愚者の残党(レムナント)"と特徴が酷似しています。監視カメラの映像によれば、前兆なく壁をすり抜けて現れたと報告されています。

 

摩空期第45日:警護部隊によって実体らが速やかに捕縛・無力化されました。実体らは各々別の収容室に移送され、捕縛された順にT-089-01からT-089-12までの番号を振られました。彼らは収容中「出してほしい」と発言しつつ、奇妙な行動を頻繁に取りましたが、特段の成果は得られませんでした。

 

以降、特筆すべき事項は18日間に渡り報告されませんでした。

 

周天期第6日:主要な施設が一斉に損傷する事案が発生しました。これらの損傷はほぼ同時に発生したと推定されますが、その原因は特定されていません。これにより、当世界の社会機能が大きく損なわれました。

 

周天期第6日:収容した実体らが全て消失したことが判明しました。

 

 

インタビュー記録

 

インタビュアー:■■■・■■■■(以下、取材者)

対象:T-089-01(以下、対象者)

手法:インタビュアーは別室に入り、各室に備えられているマイクとスピーカーを使って間接的にインタビューを行いました。

 

取材者:これより、インタビューを開始する。

対象者:待っていたよ。

取材者:単刀直入に訊こう。なにが狙いだ?

対象者:……「何故私たちの言語が話せるのか」とか、聞かなくていいの?

取材者:対象は質問にのみ返答するように。場合によっては対応を変更する必要がある。

対象者:仮にその質問に答えたとして、あなたたちが素直に信じてくれるのかな。

取材者:同じことを二度言わせるな。強硬手段を取ることになるぞ。

対象者:ふむ、そうだね……フィールドワーク、といったところか。この世界、と言っていいのかどうかはわからないが、ともかくここは様々な世界が繋がっていて、特定の手段で行き来することができる。私たちは旅人のように、いろんな世界を渡り歩くことをしているんだ。ここの世界に入ったのもその一環というわけだ。

取材者:その渡り歩きを阻む者もいただろう。例えば、鋭い鼻と牙を持つ毛むくじゃらの2つ足、とかはどうだ?

対象者:彼らには特に邪魔されたねえ。特に、私たちが持ってない武器を使って追っ払ってくるんだから、対処には相当苦労したよ。

取材者:どうやって対処した?

対象者:いやあ、全然無理だったよ。逃げるしかないし、仲間も大勢死んだ。ここにいるのはその生きのこりってわけ。

取材者:ここに来る時に「壁抜け」を使用していたな。

対象者:したね。

取材者:あれはどうやって身につけたものだ?

対象者:知り合いが解析したものを使ってるだけだよ。私が詳しく知っているわけではない。

取材者:そうか。この世界から「壁抜け」しても無意味な世界に繋がるだけだからやめておけよ。そこからはどこにも壁抜け出来ずに死ぬだけだ。

対象者:肝に銘じておくよ。そうそう、こっちからも聞いておきたいんだけど、食事は出るかな?

取材者:出るぞ。口に合うかどうかまでは保証しないが。

 

 

特筆すべき事項

・実体らは何らかの手段でこちらの言語を習得しています。それがこちらの技術と同等のものかどうかは不明です。

・私的な渡界行為は全面的に禁止されており、主要な世界に配備されている部隊が取り締まっています。それにも関わらずT-089-01が「世界の渡り歩き」に言及しています。

・実体らの消失から、「壁抜け」以外の移動手段を保有している可能性が示唆されています。

 

結論

侵入時の映像から、実体らは非常にリスクの高い「壁抜け」を安定的に実行できるようです。

また損傷した施設の傾向から、T-089は"神"と特定の利害関係がある可能性が示唆されています。

これら関係性については追加の調査が必要です。世界機能の復旧が最優先ですが、T-089実体らの狙いが"神"にあった可能性が高いため可及的速やかな対応を要求します。

 

以上

 

 

 

 

 

Level Ω 取材成果共有スレッド

1:名無しの放浪者

みんなおつかれー

 

2:名無しの放浪者

おつ

 

3:名無しの放浪者

乙乙

 

4:名無しの放浪者

だいたいうまくいったな

 

5:名無しの放浪者

Ωの技術力がもっと上だったらやばかったけどねー

 

6:名無しの放浪者

まあそこは狼人間からだいぶ取材できたしな

下っ端には下級の武器を渡すだろうが、それでもオモチャを渡すわけにはいかんし

技術の上限もだいたい推測できるわ

 

7:名無しの放浪者

想起(アドオン)】使って狼人間に脅迫兼交渉を行って情報をとり

能の映画館の言語やラクガキ街のラクガキを解読して情報をとり

それで決行したからな

個人的にはもうちょい情報ほしかったが

 

8:名無しの放浪者

誘拐して人質作戦が通用する狼隊長で良かったな

普通の軍なら失敗してたぞ

 

9:名無しの放浪者

>>8

まあΩが対神戦争で使い潰した世界の生き残りを形だけ軍にして武器与えただけっぽいしー

まあ軍としてはお粗末だよねー

 

10:名無しの放浪者

"神"に歯向かったやつは特性で自動的に"悪だった"ことになるからΩにとって都合がいいんだよな

Ω自身は神を呼び出しただけで戦っては無いから、使い潰した世界の生き残りはかつての仲間だけを嫌悪する

 

11:名無しの放浪者

Ω攻略も【想起(アドオン)】ありきだし

ほんと【想起(アドオン)】さまさまですわ

 

12:名無しの放浪者

>>10

能の映画館はわりとΩの悪行とか神の特性とかについて客観的に話してたよなあ

隠れてたのは説明訊く限りラクガキ街の装飾品技術者だっけ?

 

13:名無しの放浪者

>>12

あの能のやつらは多分神と戦ってないし、多分そもそも自我が無いというか薄いタイプなんじゃないか

割と機械的というか

 

14:名無しの放浪者

ラクガキ街にあったのは確か神の特性とか弱点の推論だっけ

でガンメタ張る効果を持つ装飾品を作ってたんだよな

全部無意味だったけど

 

15:名無しの放浪者

で、まあ

狼人間からΩの言語とか情報ももらってまずは先行隊がΩに突入

そして無残に捕まると

 

16:名無しの放浪者

普通の銃弾とかだったらもう全然効かないんだけど

なんか抵抗できなかったねー

 

17:名無しの放浪者

まあ解析したら分子間に働く力を制御する系のパワーが入った光線銃だったね

タネがわかれば対応できるけど、解析しきるまでに時間喰ったな

 

18:名無しの放浪者

で、適当にインタビューに答えてあとは解析しつつ待つと

嘘発見器的なのを想定して一応嘘にならない程度に答えたけど

 

19:名無しの放浪者

ここで【想起(アドオン)】の大活躍だったな

 

20:名無しの放浪者

せやな

 

21:名無しの放浪者

まあ、俺たちが宇宙そのものであることを加味すれば理解はできるんだけどな

ちょっとえぐい能力だわ

「宇宙にかつて存在した物質を指定した座標に無制限に創造したり、また自分自身がそれに変身できる」って

 

22:名無しの放浪者

馬鹿の考えた能力だ

 

23:名無しの放浪者

まあ思考のための脳を付属させた物体にしか変身できないみたいな制限はあるけどな

無機物に変身とかはあんまりできん

 

24:名無しの放浪者

>>23

頭だけくっつければできるけど

まあ明らかに怪しいしな

あと脳からの命令を伝達できる神経系や動くための筋肉や骨がないと動けないし

 

25:名無しの放浪者

ただ自分自身を複製しての分身はできる

 

26:名無しの放浪者

これで足場召喚して奈落の湖も調査できたんだよな

何もなかったけど

 

27:名無しの放浪者

ただ、無機物に変身できなくても

創った無機物の情報は受け取れるから捕まってまず空気を創ったんだよな

 

28:名無しの放浪者

流れた空気の座標で通路の構造がざっくりとわかるからね

 

29:名無しの放浪者

捕まってからの食事のトレーを創ったやつに差し替えることで、返却され運搬されてるトレーが受け取った光から視覚的な情報も取れたし

 

30:名無しの放浪者

空気の他にも目立たなさそうな虫を放流したり地道な作業だったな……

虫は小さいとあんま複雑な命令仕込めないし

 

31:名無しの放浪者

ただ、収容室のあった施設から比較的離れた座標からはΩ住民のコピーを創って自由に動かせたけどな

宇宙になかったっつっても素材は宇宙産で見た目だけ似せればいいし、そういうのを自由に創れるのも【想起(アドオン)】は柔軟性あっていいな

 

32:名無しの放浪者

そっからはもう情報盗り放題解析し放題だもんな

まあ情報デバイス発見したらだいたい管理者さんが代わりに解析してくれたから、ハッキング的なのはほとんどしてないが

 

33:名無しの放浪者

能の映画館とかがある程度言ってたことではあったけど、"神"由来のエネルギーは持っていてもまだ不可思議な技術に転用するレベルではなかったのは幸いだったな

 

34:名無しの放浪者

まあだからあの色の変わる部屋とかで研究してたんだろうな

そもそも研究のために神をこっちの世界に引っ張ってきたんだろうし

 

35:名無しの放浪者

で、まあ置き土産として主要な施設だいたい破壊したんだよな

 

36:名無しの放浪者

せやね

まあ全部発見したわけじゃないからあれだけど、復旧にはだいぶ時間かかるでしょ

 

37:名無しの放浪者

神に関する施設は破壊するとヤバそうだから一応残しておいたが

 

38:名無しの放浪者

で、情報としてはどうよ

 

39:名無しの放浪者

・宇宙を"畳んで"backroomsを引っ越した方法

・"神"を召喚した方法

を含め、必要そうな情報は確定で引っ張って来れた

後はその逆算だな

 

40:名無しの放浪者

謎の女の証言の裏は取れた形だな

あいつ怪しいけど

 

41:名無しの放浪者

とにかく、施設破壊で稼いだ時間を使って「神を追っ払い、宇宙を再建する方法」を計算する

あとはこれだけよ

 

42:名無しの放浪者

まあ計算したくないやつは世界探索して情報集めやな

こっちはこっちで迅速にやってもらう必要があるが

 

43:名無しの放浪者

仕事……納期……うっ頭が

 

44:名無しの放浪者

おらーきりきり働け―い

 

45:名無しの放浪者

実質的にLevel Ωより早く"神"の研究をしないといけないってことだよなあこれ

きちーわ

 

46:名無しの放浪者

これ以上Backroomsの好きにはさせたくないし頑張らないとなあ

 

47:名無しの放浪者

まあ好き勝手してたのLevel Ωくらいなんですけどね

 

48:名無しの放浪者

計算って今どんな感じなん?

 

49:管理者U

Level Ωが保有していた技術や宇宙に存在していた最新技術、果ては呪術や魔術など超常技術を総動員して解析しています。

 

50:名無しの放浪者

そういうオカルト的なのあったんだ……

 

51:名無しの放浪者

やっぱピラミッド製作って魔術なん?

 

52:名無しの放浪者

いや、あれはなんか当時の技術でうまいことやっていたはず

テレビでやってた

 

53:名無しの放浪者

信用できねえ……

 

54:名無しの放浪者

そうだ

想起(アドオン)】でスパコン創れば管理者の計算力の足しになるんじゃない?

 

55:名無しの放浪者

>>54

天才か?

 

56:名無しの放浪者

よし暇な奴は開いてそうな世界でスパコン創りまくれ

供給する電気も忘れるなよ

 

57:名無しの放浪者

コレってコストとか大丈夫なんすか

宇宙にあった資源を消費してるとかだと再建後にえらいことになるのでは

 

58:名無しの放浪者

>>57

そこらへんはBackroomsの「物理的な制約がゆるい」性質を使ってるから心配しなくて良かったはず

 

59:名無しの放浪者

あーね

 

60:名無しの放浪者

廃研究所の犬駆逐してスパコン畑にするかー

 

61:名無しの放浪者

土地だけは無駄にあるからな!マジで!!!

俺たちの探索を空腹と疲労で苦しめたBackrooms許さねえ!

 

62:名無しの放浪者

「敵をスパコンで埋め尽くす」なんて復讐の仕方があるかよ

 

 

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