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naonakano
夕暮れが教えてくれる移ろいの美
一日の終わりは、始まりと重なっている
オレンジから群青へ、空の色は少しずつ溶け合いながら変わっていく。
昼と夜の境界は、線で引けるものではなく、ゆるやかなグラデーションの中にある。
光が失われていくはずなのに、なぜその瞬間がこんなにも美しく映るのだろう。
「終わり」と「始まり」が、ほんの数分のうちに同時に存在しているからかもしれない。
夕暮れを見上げていると、私たちが抗えない変化のなかで、むしろ安らぎを見いだせることに気づく。
消えていくのは悲しみだけを残すのではなく、新しい色への移ろいを伴っている。
一日の終わりに、明日の始まりがすでに忍び込んでいるように。
喪失と再生は、実は同じ川の流れのなかで起こっているのだ。
夕暮れは、そのことを静かに教えてくれる。
そして気づけば、今日も誰かが同じ空を見上げている。



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