胸が高鳴る瞬間、思考もひらめくのはなぜ?
1. 誰にでもある「あの感覚」
胸が高鳴るのに、頭の中は不思議と冴えている。
そんな瞬間に出会ったことはありませんか?
好きな音楽で一瞬の静けさの後に訪れる和音。
映画で伏線が回収されるシーン。
誰かとの対話の中で「それってどういう意味だろう」と問い返されたとき。
そのとき心には「ワクワク」が生まれ、同時に思考が動き出します。
これは単なる感情の高ぶりでもなく、冷静な論理だけでもありません。
感情と論理が同じリズムで共鳴している状態。
これを私は「EIC(Emotive-Integrative Cognition)」と呼んでいます。
2. 脳の中で起きていること
科学的に見ると、この瞬間には三つの回路が同時に働いています。
DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)
自分の物語や未来を描く回路SN(サリエンス・ネットワーク)
「これは大事だ」と印をつける回路ECN(実行制御ネットワーク)
考えを整理し、行動につなげる回路
ワクワクする瞬間は、実はこの三つが「同時稼働」しているタイミングなのです。
3. EICがもたらす3つの効果
EIC状態は気持ちのよさにとどまらず、学びや創造、行動に直結します。
① 記憶に残りやすくなる
ワクワクしているとき、脳は「これは大事だ」と判断し、記憶に強く刻みます。
映画の名シーンや大切な対話の一言が鮮やかに残るのは、この働きのおかげです。
② 発想や創造につながる
感情と論理が同時に動くことで、頭の中の回路が新しい組み合わせをつくり出します。
「あ、そうか!」というひらめきは、まさにこの状態から生まれます。
③ 行動する力をくれる
未来を思い描いて心が高鳴るとき、その気持ちは行動へのエネルギーになります。
論理が裏打ちしているので、感情に流されるのではなく、納得感のある一歩を踏み出せるのです。
4. 日常でできるワクワクEICの小さな実践
EICは特別なトレーニングが必要なわけではなく、日常のちょっとした工夫で引き出せます。
音楽の「静けさ」に耳をすませる
好きな曲の中で、一瞬の“間”を味わってみてください。未来予測の回路が働き、ワクワクEICが起きやすくなります。対話で「なぜ?」を一度挟む
感情が動いたときに「なぜそう思ったんだろう?」と問いかけると、感情と論理がリンクしやすくなります。小さな未来を思い描く
「明日の朝、コーヒーを淹れるときの気分は?」と想像するだけでも、未来へのワクワクが行動エネルギーに変わります。
5. 結び
EIC(感情と論理の同期稼働)は、誰もが日常で触れられる体験です。
胸が高鳴るのに頭が冴える──そんな瞬間は、きっとあなたの毎日の中にもあるはずです。
ぜひ、自分なりの「ワクワクEIC」を探してみてください。
もし私自身がまた新しい発見をしたら、その続きをここで書いてみようと思います。
そのときは、また一緒に考えていただければ嬉しいです。
もしEICをまだ知らない方は、こちらの記事から読んでみてください。



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